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公開番号2025023555
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127801
出願日2023-08-04
発明の名称ガス絶縁開閉装置
出願人日新電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H02B 13/055 20060101AFI20250207BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】絶縁スペーサの絶縁性能の悪化を抑制できるガス絶縁開閉装置を提供する。
【解決手段】開閉部12は、第1接触子30及び第2接触子31の一方に設けられたコンタクト38を筐体の水平方向に移動させて、第1接触子30及び第2接触子31の他方に接触又は非接触させることにより、通電を開閉する。区画部20は、開閉部12を収容する第2容器19と第2容器19を載置した第1容器18とを区画する。絶縁スペーサ29は、区画部20に配置された第1接触子30の導体48を区画部20に対して絶縁するために、区画部20に取付けられている。区画部20は、第1接触子30及び第2接触子31の間でコンタクト38が移動する領域の少なくとも一部の下方で、第2容器19の内部に存在する異物を収容する異物収容部54を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筐体の内部に絶縁ガスが充填され、前記絶縁ガスの雰囲気中に配置された経路を介して、電力が中継されるガス絶縁開閉装置であって、
第1接触子及び第2接触子の一方に設けられたコンタクトを前記筐体の水平方向に移動させて、前記第1接触子及び前記第2接触子の他方に接触又は非接触させることにより、通電を開閉する開閉部と、
前記開閉部を収容する第2容器と前記第2容器を載置した第1容器とを区画する区画部と、
前記区画部に配置された前記第1接触子の導体を前記区画部に対して絶縁するために、前記区画部に取付けられた絶縁スペーサと、を備え、
前記区画部は、前記第1接触子及び前記第2接触子の間で前記コンタクトが移動する領域の少なくとも一部の下方で、前記第2容器の内部に存在する異物を収容する異物収容部を有する、ガス絶縁開閉装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記電力の中継方式は、前記電力を中継する3本の経路の各々に1つの相を流す三相一括型であり、
前記開閉部は、前記相ごとに設けられ、
前記絶縁スペーサは、複数設けられた前記開閉部を前記区画部から絶縁する1つの部品で構成されている、請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項3】
前記筐体は、遮断器が収容された前記第1容器の上に前記第2容器が載置され、前記第2容器の上に、別の遮断器が収容された第3容器が載置された複数段構造を有する、請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項4】
前記開閉部は、前記第2容器に収容された母線の入力側を開閉する第1開閉部と、前記母線の出力側を開閉する第2開閉部と、を含み、
前記異物収容部は、前記第1開閉部及び前記第2開閉部の下方で、前記異物を収容する、請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項5】
前記開閉部は、前記開閉部を側方から見たときに前記コンタクトが前記区画部の中心軸を横断するような経路をとるように配置され、
前記絶縁スペーサは、前記中心軸に対し、前記コンタクトの移動方向にオフセットした位置に配置されている、請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項6】
前記区画部は、前記区画部に取付けられる前記絶縁スペーサを前記第2容器の内部に露出させる開口を有し、
前記異物収容部は、前記開口に沿って前記絶縁スペーサの周囲の少なくとも一部を囲む形状に形成されている、請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項7】
前記異物収容部は、前記区画部の上面に形成された溝である、請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項8】
前記異物収容部は、前記溝の内面の少なくとも一部に導電性部材を有する、請求項7に記載のガス絶縁開閉装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス絶縁開閉装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるように、受電ユニットと変圧器ユニットとが一体化されたガス絶縁開閉装置が周知である。このガス絶縁開閉装置は、例えば、下から順に、受電ユニット容器、母線容器、及び変圧器ユニット容器が配置された3段構造を有する。受電ユニット容器及び母線容器の間を電気接続する導体は、これら容器間を仕切る絶縁スペーサによって絶縁されている。同様に、母線容器及び変圧器ユニットの間を接続する導体も、これら容器間を仕切る絶縁スペーサによって絶縁されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-109697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ガス絶縁開閉装置には、無負荷時の電路を開閉する断路器が設けられている。断路器には、可動側の接触子が固定側の接触子と摺動するように接触して回路を閉じる摺動型がある。この摺動型の場合、接触子同士の摺動により表面の金属が剥がれることによって、これが金属異物として容器内に発生することがある。この金属異物が絶縁スペーサ上に落下してしまうと、絶縁性能が満足されない可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するガス絶縁開閉装置は、筐体の内部に絶縁ガスが充填され、前記絶縁ガスの雰囲気中に配置された経路を介して、電力が中継される装置であって、第1接触子及び第2接触子の一方に設けられたコンタクトを前記筐体の水平方向に移動させて、前記第1接触子及び前記第2接触子の他方に接触又は非接触させることにより、通電を開閉する開閉部と、前記開閉部を収容する第2容器と前記第2容器を載置した第1容器とを区画する区画部と、前記区画部に配置された前記第1接触子の導体を前記区画部に対して絶縁するために、前記区画部に取付けられた絶縁スペーサと、を備え、前記区画部は、前記第1接触子及び前記第2接触子の間で前記コンタクトが移動する領域の少なくとも一部の下方で、前記第2容器の内部に存在する異物を収容する異物収容部を有する。
【0006】
本構成によれば、コンタクトの摺動時に発生する異物が落下した場合に、この異物が異物収容部に収容されるので、異物が絶縁スペーサに落下することを生じ難くすることが可能となる。このため、絶縁スペーサ上の異物によって開閉部及び区画部が電気的に接続される状況を生じ難くすることが可能となる。よって、絶縁スペーサの絶縁性能の悪化を抑制することが可能となる。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、絶縁スペーサの絶縁性能の悪化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るガス絶縁開閉装置の斜視図である。
ガス絶縁開閉装置の構成を示す概略図である。
開状態の開閉部を示す断面図である。
閉状態の開閉部を示す断面図である。
図3に示すV-V線断面図である。
閉状態の開閉部の拡大断面図である。
別例に係る異物収容部の構成を示す断面図である。
他の別例に係る異物収容部の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態を説明する。
(ガス絶縁開閉装置1)
図1に示すように、ガス絶縁開閉装置1は、MOF(計器用変圧変流器)ユニット2と、一対の受電変圧器ユニット3と、操作盤4と、を備える。ガス絶縁開閉装置1は、筐体5の内部に絶縁ガスが充填されている。絶縁ガスは、例えば、SF

(六フッ化硫黄)などが使用される。ガス絶縁開閉装置1は、絶縁ガスの雰囲気中に配置された経路を介して、電力を中継する。ガス絶縁開閉装置1は、操作盤4を介して作業者により操作される。
【0010】
受電変圧器ユニット3は、受電機能及び変圧器機能を一体化したユニットである。一対の受電変圧器ユニット3は、一方が常用であり、他方が予備用である。MOFユニット2は、一対の受電変圧器ユニット3の間に配置されている。MOFユニット2は、中継する電力量を計量する。操作盤4は、受電変圧器ユニット3の各々に対応するものがガス絶縁開閉装置1の正面に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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