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公開番号2025057434
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167133
出願日2023-09-28
発明の名称励磁突入電流の抑制回路システム
出願人株式会社力電
代理人個人
主分類H02H 7/045 20060101AFI20250402BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】系統と変圧器の間の電路に系統側遮断器と変圧器側遮断器を直列に接続し、抑制抵抗を変圧器側遮断器と並列に接続して、「設置負担・コストの低減」等を実現する。
【解決手段】系統Kと変圧器Hの間に接続された遮断器2及び抑制抵抗3を有した、励磁突入電流の抑制回路システム1である。遮断器2に含まれる系統側遮断器2aと変圧器側遮断器2bは、直列に接続され、抑制抵抗3は、変圧器側遮断器2bと並列に接続されている。又、系統側遮断器2aと変圧器側遮断器2bの投入順序は、系統側遮断器2aが先で、変圧器側遮断器2bが後であり、系統側遮断器2aが投入されてから所定時間経過しても、変圧器側遮断器2bが投入されていない場合には、系統側遮断器2aが遮断されても良い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
系統(K)と変圧器(H)の間の電路に接続された遮断器(2)及び抑制抵抗(3)を有した抑制回路システムであって、
前記遮断器(2)は、系統側遮断器(2a)と変圧器側遮断器(2b)を含み、
前記系統側遮断器(2a)と変圧器側遮断器(2b)は、前記系統(K)と変圧器(H)の間の電路において、直列に接続され、
前記抑制抵抗(3)は、前記系統側遮断器(2a)と変圧器側遮断器(2b)の間の電路と、前記変圧器側遮断器(2b)と変圧器(H)の間の電路に亘って、前記変圧器側遮断器(2b)と並列に接続されていることを特徴とする抑制回路システム。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記系統側遮断器(2a)と変圧器側遮断器(2b)の投入における順序は、前記系統側遮断器(2a)の投入が先で、前記変圧器側遮断器(2b)の投入が後であることを特徴とする請求項1に記載の抑制回路システム。
【請求項3】
前記系統側遮断器(2a)と変圧器側遮断器(2b)の投入において、前記系統側遮断器(2a)が投入されてから所定時間経過しても、前記変圧器側遮断器(2b)が投入されていない場合には、前記系統側遮断器(2a)が遮断されることを特徴とする請求項2に記載の抑制回路システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、系統と変圧器の間の電路に接続された遮断器及び抑制抵抗を有した、励磁突入電流の抑制回路システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、変圧器を系統に投入する際には、変圧器の定格電流の数十倍の励磁突入電流が流れて、その後、定常状態になるという現象が生じることから、励磁突入電流抑制装置付きガス遮断器が知られている(特許文献1参照)。
この励磁突入電流抑制装置付きガス遮断器は、絶縁性ガスを封入した接地タンク、該タンク内に配置した固定接点および可動接点並びに前記タンクに取り付けるとともに前記固定接点および可動接点にそれぞれ接続したブッシングとからなる第1のガス遮断器と、絶縁性ガスを封入した接地タンク、該タンク内に配置した固定接点および可動接点並びに前記タンクに取り付けるとともに前記固定接点および可動接点のいずれか一方に突入電流制限抵抗を介してそれぞれ接続したブッシングとからなる第2のガス遮断器とからなり前記第1のガス遮断器および第2のガス遮断器の並列回路を介して電源を変圧器に供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-075145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された励磁突入電流抑制装置付きガス遮断器は、その段落0010に記載されたように、既存の三相回路用遮断器を流用することを前提とし、且つ、主に単相の変圧器を対象としていることから、三相の変圧器を対象とする場合には、別の遮断器を更に設置する等をしなくてはならず、変圧器の相数変化に対応し難く、別の遮断器の設置作業による負担増大や、その設置費用などの余計なコストが生じる問題があった。
【0005】
本発明は、このような点に鑑み、系統と変圧器の間の電路に系統側遮断器と変圧器側遮断器を直列に接続し、抑制抵抗を変圧器側遮断器と並列に接続することで、変圧器の相数に拠らず、「設置負担・コストの低減」などを実現し得る励磁突入電流の抑制回路システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る抑制回路システム1は、系統Kと変圧器Hの間の電路に接続された遮断器2及び抑制抵抗3を有した抑制回路システムであって、前記遮断器2は、系統側遮断器2aと変圧器側遮断器2bを含み、前記系統側遮断器2aと変圧器側遮断器2bは、前記系統Kと変圧器Hの間の電路において、直列に接続され、前記抑制抵抗3は、前記系統側遮断器2aと変圧器側遮断器2bの間の電路と、前記変圧器側遮断器2bと変圧器Hの間の電路に亘って、前記変圧器側遮断器2bと並列に接続されていることを第1の特徴とする。
【0007】
本発明に係る抑制回路システム1の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、前記系統側遮断器2aと変圧器側遮断器2bの投入における順序は、前記系統側遮断器2aの投入が先で、前記変圧器側遮断器2bの投入が後である点にある。
【0008】
本発明に係る抑制回路システム1の第3の特徴は、上記第2の特徴に加えて、前記系統側遮断器2aと変圧器側遮断器2bの投入において、前記系統側遮断器2aが投入されてから所定時間経過しても、前記変圧器側遮断器2bが投入されていない場合には、前記系統側遮断器2aが遮断される点にある。
【0009】
これらの特徴により、遮断器2に含まれる系統側遮断器2aと変圧器側遮断器2bを直列に接続し、抑制抵抗3を変圧器側遮断器2bと並列に接続することによって、特許文献1とは異なり、既存の三相回路用遮断器を流用することは前提としておらず、何れの相数(三相や単相など)の変圧器Hにも対応しているため、別の遮断器を更に設置する等をしなくとも良いため、別の遮断器の設置作業による負担が増大せず、その設置費用などの余計なコストは生じない(「設置負担・コストの低減」)。
尚、抑制回路システム1は、「励磁突入電流の抑制回路システム」であるとも言える。
【0010】
又、系統側遮断器2aと変圧器側遮断器2bの投入順序を、前記系統側遮断器2aを先にし、変圧器側遮断器2bを後にしても良い。
ここで、抑制回路システム1を設置した後において、遮断器2の遮断・投入は長期間(数年から数十年など)に1回や数回あるか等であるため、各遮断器2a、2bを投入しようとしても、ひょっと変圧器側遮断器2bが何かの原因(故障等)で投入できなかった際には、系統Kからの大電流が抑制抵抗3に流れることとなり、当該抑制抵抗3が過剰に発熱し、溶解や炎上等を起こす可能性があるとも言える。
そこで、系統側遮断器2aを投入してから所定時間経過しても、変圧器側遮断器2bが投入されていない場合には、系統側遮断器2aを遮断することによって、抑制抵抗3が過剰に発熱し、溶解や炎上等を起こす前に、系統Kからの大電流が抑制抵抗3に流れることを止めることが出来、「安全性の向上」が図れる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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