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公開番号2025079960
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023192862
出願日2023-11-13
発明の名称配線スペース低減型の切替盤
出願人株式会社力電
代理人個人
主分類H02B 1/40 20060101AFI20250516BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】横長の盤箱体内で、横向きに電流が流れる系統ブレーカやスイッチング装置の一方から配線を垂下させ、逆の横向きに電流が流れる分岐ブレーカの他方から配線を垂下させて「配線スペースの低減」等を実現する。
【解決手段】系統Kや自立電源Dからの交流電流を出力する切替盤1は、横長の盤箱体2内に、横向きに系統Kからの交流電流等を流す系統ブレーカ3やスイッチング装置4と、逆の横向きに系統Kからの交流電流を流す分岐ブレーカ5を設け、盤箱体2内の一方側で、系統ブレーカ3の一方から系統配線10Kを垂下し、分岐ブレーカ5の一方から分岐配線10Bを垂下し、盤箱体2内の他方側で、スイッチング装置4の他方から出力配線10Sを垂下する。スイッチング装置4は、自立電源Dからの交流電流出力用の自立コイル4b等を内蔵した切替器4A外で、各ブレーカ3、5後方に、自立コイル4b励磁用の自立継電器4Bを配置する等でも良い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
盤箱体(2)を有し、前記盤箱体(2)外の系統(K)からの交流電流と前記盤箱体(2)外の自立電源(D)からの交流電流のうち何れを盤箱体(2)外へ流すか切り替える切替盤であって、
前記盤箱体(2)内には、前記盤箱体(2)外の系統(K)からの交流電流を遮断可能な系統ブレーカ(3)と、前記系統ブレーカ(3)を介した系統(K)からの交流電流と前記盤箱体(2)外の自立電源(D)からの交流電流のうち何れを盤箱体(2)外へ流すか切替可能なスイッチング装置(4)と、前記系統ブレーカ(3)とスイッチング装置(4)の間で分岐した系統(K)からの交流電流が自立電源(D)へ流れることを遮断可能な分岐ブレーカ(5)が設けられ、
前記盤箱体(2)は、長手方向を有し、且つ、前記長手方向は左右方向であり、
前記系統ブレーカ(3)は、その左右方向の一方側から前記系統(K)からの交流電流が入力されて、その他方側から前記系統(K)からの交流電流が出力され、
前記スイッチング装置(4)は、その左右方向の一方側から前記系統ブレーカ(3)を介した系統(K)からの交流電流が入力され、その他方側から前記系統(K)又は自立電源(D)からの交流電流を盤箱体(2)外へ出力し、
前記分岐ブレーカ(5)は、逆に、その左右方向の他方側から前記系統ブレーカ(3)を介した系統(K)からの交流電流が入力されて、その一方側から前記系統(K)からの交流電流が出力され、
当該切替盤は、前記盤箱体(2)外の系統(K)からの交流電流を系統ブレーカ(3)へ流す系統配線(10K)と、前記スイッチング装置(4)からの交流電流を盤箱体(2)外へ流す出力配線(10S)と、前記分岐ブレーカ(5)を介した系統(K)からの交流電流を盤箱体(2)外の自立電源(D)へ流す分岐配線(10B)も有し、
前記盤箱体(2)内における左右方向の一方側では、前記系統配線(10K)が前記系統ブレーカ(3)の左右方向の一方側から前記盤箱体(2)外までに亘って垂下し、且つ、前記分岐配線(10B)が前記分岐ブレーカ(5)の左右方向の一方側から前記盤箱体(2)外までに亘って垂下し、
前記盤箱体(2)内における左右方向の他方側では、前記出力配線(10S)が前記スイッチング装置(4)の左右方向の他方側から前記盤箱体(2)外までに亘って垂下していることを特徴とする切替盤。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記盤箱体(2)は、前方側に開閉可能な扉(2a)が設けられ、
前記スイッチング装置(4)は、前記系統ブレーカ(3)を介した系統(K)からの交流電流を盤箱体(2)外へ流す際に励磁する系統コイル(4a)と前記自立電源(D)からの交流電流を盤箱体(2)外へ流す際に励磁する自立コイル(4b)を内蔵した切替器(4A)と、前記自立電源(D)からの交流電流がスイッチング装置(4)に入力された場合に前記自立コイル(4b)を励磁させる自立継電器(4B)を備え、
前記盤箱体(2)内において、前記自立継電器(4B)は、前記切替器(4A)の切替筐体(4A’)外で、且つ、前記系統ブレーカ(3)及び/又は分岐ブレーカ(5)より後方側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の切替盤。
【請求項3】
前記盤箱体(2)内には、前記系統ブレーカ(3)を介した系統(K)からの交流電流が前記盤箱体(2)外の充電器(J)へ流れることを遮断可能な充電ブレーカ(6)が設けられ、
前記充電ブレーカ(6)も、逆に、その左右方向の他方側から前記系統ブレーカ(3)を介した系統(K)からの交流電流が入力されて、その一方側から前記系統(K)からの交流電流が出力され、
当該切替盤は、前記充電ブレーカ(6)を介した系統(K)からの交流電流を流す充電配線(10J)も有し、
前記盤箱体(2)内における左右方向の一方側では、前記充電配線(10J)が前記充電ブレーカ(6)の左右方向の一方側から前記盤箱体(2)外までに亘って垂下していることを特徴とする請求項1又は2に記載の切替盤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、系統からの交流電流と自立電源からの交流電流のうち何れを盤箱体外へ流すか切り替える切替盤に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ブレーカボックス等が知られている(特許文献1参照)。
このブレーカボックスは、商用系統に接続される電力引込み配線を接続する主幹用漏電ブレーカと、主幹用漏電ブレーカとEV-PCSと宅内負荷等の間を切り替える切替器と、EV-PCSに接続される配線を接続するEV-PCS用ブレーカと、これらを収める筐体とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-127137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたブレーカボックスは、その図3に示されたように、その筺体が横長であり(長手方向が略水平方向となり)且つ、各ブレーカにおいて電流は上側から下側へ流れるため、あるブレーカの下側や切替器から出た配線は、わざわざクランク状に回り込んで、隣接するブレーカの上側へ接続されることとなる。
従って、当該配線により、筐体内に多くのデッドスペースが生じる。
【0005】
本発明は、このような点に鑑み、横長の盤箱体内で、横向きに電流が流れる系統ブレーカやスイッチング装置の一方から配線を垂下させ、逆の横向きに電流が流れる分岐ブレーカの他方から配線を垂下させることによって、「配線スペースの低減」などを実現する切替盤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る切替盤1は、盤箱体2を有し、前記盤箱体2外の系統Kからの交流電流と前記盤箱体2外の自立電源Dからの交流電流のうち何れを盤箱体2外へ流すか切り替える切替盤であって、前記盤箱体2内には、前記盤箱体2外の系統Kからの交流電流を遮断可能な系統ブレーカ3と、前記系統ブレーカ3を介した系統Kからの交流電流と前記盤箱体2外の自立電源Dからの交流電流のうち何れを盤箱体2外へ流すか切替可能なスイッチング装置4と、前記系統ブレーカ3とスイッチング装置4の間で分岐した系統Kからの交流電流が自立電源Dへ流れることを遮断可能な分岐ブレーカ5が設けられ、前記盤箱体2は、長手方向を有し、且つ、前記長手方向は左右方向であり、前記系統ブレーカ3は、その左右方向の一方側から前記系統Kからの交流電流が入力されて、その他方側から前記系統Kからの交流電流が出力され、前記スイッチング装置4は、その左右方向の一方側から前記系統ブレーカ3を介した系統Kからの交流電流が入力され、その他方側から前記系統K又は自立電源Dからの交流電流を盤箱体2外へ出力し、前記分岐ブレーカ5は、逆に、その左右方向の他方側から前記系統ブレーカ3を介した系統Kからの交流電流が入力されて、その一方側から前記系統Kからの交流電流が出力され、当該切替盤は、前記盤箱体2外の系統Kからの交流電流を系統ブレーカ3へ流す系統配線10Kと、前記スイッチング装置4からの交流電流を盤箱体2外へ流す出力配線10Sと、前記分岐ブレーカ5を介した系統Kからの交流電流を盤箱体2外の自立電源Dへ流す分岐配線10Bも有し、前記盤箱体2内における左右方向の一方側では、前記系統配線10Kが前記系統ブレーカ3の左右方向の一方側から前記盤箱体2外までに亘って垂下し、且つ、前記分岐配線10Bが前記分岐ブレーカ5の左右方向の一方側から前記盤箱体2外までに亘って垂下し、前記盤箱体2内における左右方向の他方側では、前記出力配線10Sが前記スイッチング装置4の左右方向の他方側から前記盤箱体2外までに亘って垂下していることを第1の特徴とする。
【0007】
本発明に係る切替盤1の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、前記盤箱体2は、前方側に開閉可能な扉2aが設けられ、前記スイッチング装置4は、前記系統ブレーカ3を介した系統Kからの交流電流を盤箱体2外へ流す際に励磁する系統コイル4aと前記自立電源Dからの交流電流を盤箱体2外へ流す際に励磁する自立コイル4bを内蔵した切替器4Aと、前記自立電源Dからの交流電流がスイッチング装置4に入力された場合に前記自立コイル4bを励磁させる自立継電器4Bを備え、 前記盤箱体2内において、前記自立継電器4Bは、前記切替器4Aの切替筐体4A’外で、且つ、前記系統ブレーカ3及び/又は分岐ブレーカ5より後方側に配置されている点にある。
【0008】
本発明に係る切替盤1の第3の特徴は、上記第1又は2の特徴に加えて、前記盤箱体2内には、前記系統ブレーカ3を介した系統Kからの交流電流が前記盤箱体2外の充電器Jへ流れることを遮断可能な充電ブレーカ6が設けられ、前記充電ブレーカ6も、逆に、その左右方向の他方側から前記系統ブレーカ3を介した系統Kからの交流電流が入力されて、その一方側から前記系統Kからの交流電流が出力され、当該切替盤は、前記充電ブレーカ6を介した系統Kからの交流電流を流す充電配線10Jも有し、前記盤箱体2内における左右方向の一方側では、前記充電配線10Jが前記充電ブレーカ6の左右方向の一方側から前記盤箱体2外までに亘って垂下している点にある。
【0009】
これらの特徴により、左右方向に長い(横長の)盤箱体2内に、左右方向に沿って電流を流す系統ブレーカ3やスイッチング装置4、分岐ブレーカ5を設けることによって、特許文献1とは異なり、各機器・装置3、4、5間を、クランク状に回り込まずとも、横方向に短く配線することが可能となり、盤箱体2内における配線10のスペースを低減できる(「配線スペースの低減」)。
これと同時に、分岐ブレーカ5だけを、系統ブレーカ3やスイッチング装置4とは逆の横向きに電流を流すことによって、分岐ブレーカ5の幅が、スイッチング装置4等の幅より狭く、盤箱体2内で分岐ブレーカ5と系統ブレーカ3等を縦に並べる場合であっても、系統ブレーカ3の左右方向他方側から出力された電流は、分岐ブレーカ5の左右方向他方側から入力できるため、各機器・装置3、5間を、クランク状に回り込まずとも、縦に並んだ系統ブレーカ3と分岐ブレーカ5の左右方向他方側同士を、略縦方向に短く配線することが可能となるため、この点でも「配線スペースの低減」が図れる。
これらに加えて、盤箱体2内の一方側で、系統ブレーカ3の一方から系統配線10Kを垂下し、分岐ブレーカ5の一方から分岐配線10Bを垂下し、盤箱体2内の他方側で、スイッチング装置4の他方から出力配線10Sを垂下することによって、各機器・装置3、4、5から盤箱体2外へ亘る配線10K、10B、10Sも、盤箱体2内において、可及的に短く出来、この点でも「配線スペースの低減」が実現する。
その他、各機器・装置3、4、5間や、盤箱体2外の系統Kや自立電源D等との間を、短く配線することが可能となり(「配線の短縮」)、配線が短縮する分、断線等する可能性も減ることから、信頼性も向上するとも言え、盤箱体2内の空いたスペース2eに、他の機器や装置を配置するなど、盤内スペースの有効活用も可能となる。
尚、本発明に係る切替盤1は、様々な点で配線スペースの低減が図られていることから「配線スペース低減型の切替盤」であるとも言える。
【0010】
又、スイッチング装置4の系統コイル4aと自立コイル4bを内蔵した切替器4A外で、自立コイル4bを励磁させる自立継電器4Bを、前方側に開閉可能な扉2aが設けられた盤箱体2内において、系統ブレーカ3や分岐ブレーカ5より後方側に配置することによって、自立継電器4Bを切替筐体4A’外に設けた分だけ、切替器4A自体を小型化できると共に、各ブレーカ3、5の後方側の盤内スペースを有効活用できる。
尚、切替盤1のスイッチング装置4は、系統コイル4aや自立コイル4bを内蔵した切替器4Aだけでなく、あらかじめ定められた順序または手続に従って自動的に切替制御の各段階を逐次進めていくため(シーケンス制御用)の自立継電器4Bも備えていることから、「自動切替シーケンス内蔵」の切替盤であるとも言える。
(【0011】以降は省略されています)

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