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公開番号2025059821
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170144
出願日2023-09-29
発明の名称電気装置、空気調和機
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250403BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コモンモード電流の電源側への流出をより適切に抑制することが可能な技術を提供する。
【解決手段】本開示の一実施形態に係る電力変換装置200は、コモンモードチョークコイル221を含み、一端側及び他端側のうちの他端側がパワーデバイス233PDと電気的に接続されるノイズフィルタ220と、コモンモードチョークコイルの一端側及び他端側に接続される電源線L_R3,L_S3,L_T3及び電源線L_R4,L_S4,L_T4と、電源線L_R4,L_S4,L_T4に対向する内面110Hsを有する導体部260と、導体部260と電源線L_R4,L_S4,L_T4との間に配置される誘電体250と、を備え、誘電体250は、面250s1が、導体部260の内面110Hsと対向し、面250s1の反対側の面250s2が電源線L_R4,L_S4,L_T4の面WPs1,WPs2,WPs3と対向するように配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コモンモードチョークコイルを含み、一端側及び他端側のうちの他端側がスイッチングデバイスと電気的に接続されるノイズフィルタと、
前記コモンモードチョークコイルの一端側に接続される第1の配線部と、
前記コモンモードチョークコイルの他端側に接続される第2の配線部と、
前記第1の配線部又は第2の配線部に対向する面を有する導体部材と、
前記導体部材と、前記第1の配線部及び前記第2の配線部の何れか一方の配線部との間に配置される誘電体と、を備え、
前記誘電体は、第1の面が、前記導体部材の面と対向し、前記第1の面の反対側の第2の面が前記何れか一方の配線部の面と対向するように配置される、
電気装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記誘電体は、前記第1の面及び前記導体部材の面、並びに、前記第2の面及び前記何れか一方の配線部の面の双方が接触するように配置される、
請求項1に記載の電気装置。
【請求項3】
前記誘電体は、前記第1の面及び前記導体部材の面、並びに、前記第2の面及び前記何れか一方の配線部の面の何れか一方が接触し他方が近接にあるように配置される、
請求項1に記載の電気装置。
【請求項4】
前記誘電体は、前記第1の面及び前記導体部材の面、並びに、前記第2の面及び前記何れか一方の配線部の面の双方が近接にあるように配置される、
請求項1に記載の電気装置。
【請求項5】
前記誘電体は、前記導体部材と前記第2の配線部との間に配置される、
請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気装置。
【請求項6】
前記誘電体は、300MHz以下の周波数帯域での比誘電率が5以上である、
請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気装置。
【請求項7】
前記誘電体の材質は、シリコン樹脂又はウレタンを含む、
請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気装置。
【請求項8】
前記誘電体は、衝撃吸収性を有する、
請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気装置。
【請求項9】
スイッチングデバイスを備え、
前記第2の配線部は、前記コモンモードチョークコイルの他端側と前記スイッチングデバイスとの間に接続され、
前記導体部材は、前記スイッチングデバイスの近傍に存在すると共に、前記何れか一方の配線部に対向する面を有する、
請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気装置。
【請求項10】
前記導体部材は、前記スイッチングデバイスと熱結合された放熱部材を含む、
請求項9に記載の電気装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気装置等に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
スイッチングデバイスのスイッチング動作に起因するコモンモード電圧によって、コモンモードのノイズ電流(以下、「コモンモード電流」)が筐体等のグランドを通じて電源側に流出し、その結果、放射ノイズが増大する可能性がある。
【0003】
これに対して、例えば、グランド側と電源線や信号線との間を接続するバイパス経路にコンデンサ(対地コンデンサやバイパスコンデンサ)を配置し、グランド側に流出したコモンモード電流をノイズ源に還流させる技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5433987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、スイッチングデバイスのスイッチング周波数が高周波の場合、放射ノイズが問題となる高周波帯においてコンデンサのリード線の寄生インダクタンス成分の影響が大きくなり、バイパス経路のインピーダンスが高くなる。そのため、高周波のコモンモード電流がバイパス経路に還流しにくくなり、電源側へのコモンモード電流の流出を十分に抑制できずに放射ノイズが増大する可能性がある。
【0006】
本開示は、コモンモード電流の電源側への流出をより適切に抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様では、
コモンモードチョークコイルを含み、一端側及び他端側のうちの他端側がスイッチングデバイスと電気的に接続されるノイズフィルタと、
前記コモンモードチョークコイルの一端側に接続される第1の配線部と、
前記コモンモードチョークコイルの他端側に接続される第2の配線部と、
前記第1の配線部又は第2の配線部に対向する面を有する導体部材と、
前記導体部材と、前記第1の配線部及び前記第2の配線部の何れか一方の配線部との間に配置される誘電体と、を備え、
前記誘電体は、第1の面が前記導体部材の面と対向し、前記第1の面の反対側の第2の面が前記何れか一方の配線部の面と対向するように配置される、
電気装置が提供される。
【0008】
本態様によれば、第1の配線部及び第2の配線部の何れか一方の配線部と導体部材との間の浮遊容量を増加させることができる。そのため、電気装置は、スイッチングデバイスのスイッチング動作に起因するコモンモード電圧によって導体部材に流出したコモンモード電流を、浮遊容量を介してノイズ源であるスイッチングデバイスに還流させることができる。また、浮遊容量には、リード線等のインダクタンス成分が含まれないことから、高周波の場合であってもインピーダンスの増加がなく、電気装置は、浮遊容量を介して高周波のコモンモード電流をスイッチングデバイスに十分に還流させることができる。そのため、電気装置は、コモンモード電流の電源側への流出をより適切に抑制することができる。
【0009】
また、本開示の第2の態様では、上述の第1の態様を前提として、
前記誘電体は、前記第1の面及び前記導体部材の面、並びに、前記第2の面及び前記何れか一方の配線部の面の双方が接触するように配置されてもよい。
【0010】
また、本開示の第3の態様では、上述の第1の態様を前提として、
前記誘電体は、前記第1の面及び前記導体部材の面、並びに、前記第2の面及び前記何れか一方の配線部の面の何れか一方が接触し他方が近接にあるように配置されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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