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公開番号
2025057128
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023166803
出願日
2023-09-28
発明の名称
ステータ、モータ及びドローン
出願人
ニデック株式会社
代理人
主分類
H02K
3/28 20060101AFI20250402BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】渡り線や引き出し線の配置を容易にしてステータ作製の作業性を改善するとともに、占積率を改善するステータを提供する。
【解決手段】ステータは、多相のモータのステータである。巻線は多相の各相に対応づけられる相巻線に区分され、相巻線のそれぞれは、ティースに巻かれる複数の巻回部と、巻回部の間を繋ぐ渡り線と、相巻線の両端末が引き出された始端部及び終端部と、を含む。始端部及び終端部は、引出部のいずれかのスロットから引き出される。相巻線の少なくとも一つは、引出部よりも周方向一方側のティースに巻かれた第1の巻回部と、引出部よりも周方向他方側のティースに巻かれた第2の巻回部と、第1の巻回部と第2の巻回部の間を引出部の軸方向一方側で繋ぐ第1の渡り線と、を含み、第1の渡り線の少なくとも一部は、引出部の軸方向一方側において、相巻線のそれぞれの始端部及び終端部の少なくとも一部の径方向外側に配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ステータコアに巻線が巻かれた多相のモータのステータであって、
環状のコアバックと、
前記コアバックから径方向に延びて周方向に複数配置されるティースと、
隣接する前記ティースの間に形成されるスロットと、
一つまたは隣接する複数の前記スロットからなる引出部と、を備え、
前記巻線は、前記多相の各相に対応づけられる相巻線に区分され、
前記相巻線のそれぞれは、
前記ティースに巻かれる複数の巻回部と、
前記巻回部の間を繋ぐ渡り線と、
前記相巻線の両端末が引き出された始端部及び終端部と、を含み、
前記相巻線のそれぞれの前記始端部及び前記終端部は、前記引出部のいずれかの前記スロットから引き出され、
前記相巻線の少なくとも一つは、
前記引出部よりも周方向一方側の前記ティースに巻かれた第1の巻回部と、
前記引出部よりも周方向他方側の前記ティースに巻かれた第2の巻回部と、
前記第1の巻回部と前記第2の巻回部の間を、前記引出部の軸方向一方側で繋ぐ第1の渡り線と、を含み、
前記第1の渡り線の少なくとも一部は、
前記引出部の軸方向一方側において、
前記相巻線のそれぞれの前記始端部及び前記終端部の少なくとも一部の径方向外側に配置される、ステータ。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記相巻線のそれぞれの前記始端部及び前記終端部の全てが、前記第1の渡り線の径方向内側で引き出される、請求項1に記載のステータ。
【請求項3】
N個のスロットを備え、
前記第1の渡り線が前記第2の巻回部に接続する前記スロットは、
前記第1の巻回部が前記第1の渡り線に接続する前記スロットから、周方向他方に向かってM番目のスロットであり、MはN/2以上である、請求項1に記載のステータ。
【請求項4】
前記相巻線がデルタ結線により接続される3相のモータのステータであって、
前記巻線は、前記3相の各相に対応づけられる第1の相巻線と第2の相巻線と第3の相巻線とに区分され、
前記引出部は隣接する3つのスロットからなり、
前記第1の相巻線の前記始端部及び前記終端部は、前記引出部のうち、周方向一方側の2つのスロットのいずれから引き出され、
前記第2の相巻線の前記始端部及び前記終端部は、前記引出部のうち、周方向他方側の2つのスロットのいずれかから引き出され、
前記第3の相巻線は、前記第1の渡り線を含み、
前記第3の相巻線の前記始端部及び前記終端部は、前記引出部のうち、周方向両側の2つのスロットのいずれかから引き出される、請求項1に記載のステータ。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれかに記載のステータと、前記ステータと径方向に対向して中心軸を中心に回転するロータと、を備える、モータ。
【請求項6】
請求項5に記載のモータと、前記ロータに固定されて中心軸周りに回転するプロペラと、を備える、ドローン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ステータ、モータ及びドローンに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のステータは特許文献1に開示されている。このステータは、ステータコアに巻線が巻かれた多相のモータのステータであって、環状のコアバックと、コアバックから径方向に延びて周方向に複数配置されるティースと、隣接するティースの間に形成されるスロットと、を備え、巻線は、多相の各相に対応づけられる相巻線に区分される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-188839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献に開示されたステータにおいて、組立性を改善する目的で相巻線のそれぞれの始端部及び終端部を、例えば隣接するスロットから引き出すなど、集約して引き出す場合に、特に最後に巻かれる相巻線において、巻回部の間を繋ぐ渡り線や、始端部及び終端部を引き出す引き出し線が長くなる懸念がある。渡り線や引き出し線が長い場合、その配置が難しいために作業性が悪化するだけでなく、巻回部がスロット内に占める割合である占積率が低下する懸念がある。
【0005】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、渡り線や引き出し線の配置を容易にしてステータ作製の作業性を改善するとともに、占積率を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るステータは、多相のモータのステータであって、一つまたは隣接する複数のスロットからなる引出部を備える。巻線は多相の各相に対応づけられる相巻線に区分され、相巻線のそれぞれは、ティースに巻かれる複数の巻回部と、巻回部の間を繋ぐ渡り線と、相巻線の両端末が引き出された始端部及び終端部と、を含み、相巻線のそれぞれの始端部及び終端部は、引出部のいずれかのスロットから引き出される。相巻線の少なくとも一つは、引出部よりも周方向一方側のティースに巻かれた第1の巻回部と、引出部よりも周方向他方側のティースに巻かれた第2の巻回部と、第1の巻回部と第2の巻回部の間を引出部の軸方向一方側で繋ぐ第1の渡り線と、を含み、第1の渡り線の少なくとも一部は、引出部の軸方向一方側において、相巻線のそれぞれの始端部及び終端部の少なくとも一部の径方向外側に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、渡り線や引き出し線の配置を容易にしてステータ作製の作業性を改善できるとともに、占積率を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の第1実施形態に係るステータの巻線の巻きパターンを示す説明図(図2)における、ティースとスロットの表示を示す説明図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係るステータの巻線の巻きパターンを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
ドローンは、プロペラ及びモータを有し、モータは中心軸周りにプロペラを回転させる。モータは、ロータ及びステータを有しており、ロータはシャフト、ロータホルダ及びロータマグネットを備える。シャフトは中心軸に沿って延びる回転軸を形成する柱状であり、ベアリングによって、中心軸周りに回転可能に支持される。ロータホルダはシャフトに固定されて有蓋円筒状であり、ロータマグネットはロータホルダの内周面に固定され、ステータの径方向外側に対向して配置される。モータの駆動時には、ステータとロータマグネットの間でトルクが発生する。なお、ロータホルダはシャフトに固定される蓋状のハブと、ハブの径方向外縁部で軸方向に延びる円筒状のバックアイアンを有してもよい。また、モータはアウターロータ型モータである。
(【0011】以降は省略されています)
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