TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025025146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129648
出願日2023-08-08
発明の名称配線器具取付枠
出願人神保電器株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/02 20060101AFI20250214BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 数枚を連接配置して施設できるとともに、配線器具20を大きく回動操作することなく取り付けることができる配線器具取付枠を提供する。
【解決手段】 取付枠本体10における一方の側縁部に係止突部13が形成され、他方の側縁部には、正面から裏面方向に延出するように屈曲して支持板部14が設けてある。この支持板部14に爪固定部15が形成してある。爪固定部15は、案内隙間16とカシメ部17を備えている。配線器具20を取付枠本体10の裏側から内側開口部11に挿通して配置するときは、案内隙間16に配線器具20の被係止爪25を配置し、この案内隙間16に沿って被係止爪25を移動させる。そして、案内隙間16の端部に配置した被係止爪25を、カシメ部17によって爪固定部15にかしめて固定する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
一方の側部に被係止部を有するとともに、他方の側部から突き出して被係止爪が設けられた配線器具を取付対象とし、
前記配線器具を配置する内側開口部を有し、当該内側開口部を囲むように取付枠本体が形成してあり、
前記取付枠本体における一方の側縁部には、前記内側開口部に接する内側縁に、前記配線器具の被係止部を固定するための係止部が形成され、
前記取付枠本体における他方の側縁部には、正面から裏面方向に延出するように屈曲して支持板部が設けられ、この支持板部に前記配線器具の被係止爪を固定するための爪固定部が形成してあり、
前記爪固定部は、
前記配線器具を前記取付枠本体の裏側から前記内側開口部に挿通して配置するとき、前記配線器具の被係止爪との干渉を避けて当該被係止爪を案内するための案内隙間と、
前記配線器具を前記内側開口部に配置した状態で、前記案内隙間の端部に配置された前記被係止爪を、当該爪固定部にかしめて固定するカシメ部と、を備えることを特徴とした配線器具取付枠。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記カシメ部は、棒状に延びる弾力性のある脚部と、当該脚部の先端部分に形成したカシメ爪部とを有し、
前記カシメ爪部を前記内側開口部の裏側空間側に飛び出して配置してあり、
前記内側開口部に前記配線器具を配置するとき、当該配線器具に前記カシメ爪部が当接して、当該配線器具を前記係止部が形成された一方の内側縁部に向けて押圧する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の配線器具取付枠。
【請求項3】
前記爪固定部の案内隙間は、前記支持板部をくり抜いて形成してあり、
前記カシメ部は、前記支持板部の基部から前記案内隙間に沿って前記脚部が立ち上がるように形成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線器具取付枠。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、スイッチやコンセント等の配線器具を装着して、屋内の壁面等に施設するために用いられる配線器具取付枠に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
この種の配線器具取付枠は、従来から広く知られており、取付対象となる配線器具には、図1に示すように両側部に被係止金具23が装着されていることも周知である。被係止金具23には、中央部分に被係止溝24が設けられ、さらに被係止溝24の両脇からは被係止爪25が突き出して設けられている。
【0003】
従来、配線器具取付枠に配線器具を装着する方式には、主に2種類の方式が採用されている。特許文献1にこの2種類の方式についての記載があるので、これを参照して説明する。なお、以下の特許文献1の説明に用いられる符号および図番は、同文献1で付された符号および図番である。
【0004】
第1の方式は、同文献1の図8、図9および明細書の段落「0003」に記載されているように、スイッチ102(配線器具)の係止孔108を利用する方式であり、取付枠101の固定係止部107をスイッチ102の一方の係止孔108に挿入して係止した上で、スイッチ102の他方の係止孔(図示されず)に取付枠101のかしめ係止部109を挿入して係止することで、スイッチ102を取付枠101に取り付ける。
かしめ係止部109は、開口部104に面した雲形部110と、この雲形部110に沿って器具支持部105bに形成された切欠部111とによって形成されている。そこで、スイッチ102の図示しない方の係止孔を雲形部110に対面させた状態で、切欠部111にマイナスドライバ等を挿入して、雲形部110を係止孔に向けて変形させることで、かしめ係止部109が開口部に104に突出するように変形する。この操作により、かしめ係止部109がスイッチ102の図示しない方の係止孔に挿入される。これにより、スイッチ102が取付枠101にかしめられた状態で取り付けられる。
【0005】
第2の方式は、同文献1の明細書段落「0004」に記載されているように、配線器具の係止爪112を利用する方式であり、配線器具に設けられた係止爪112を挟持する器具支持部と可動係止部とを設けることで、ワンタッチでスイッチを取り付けることができるようにした方式である。可動係止部は、係止爪112の延出方向に弾性変形可能となっている。そこで、配線器具を器具支持部に係止した上で、その係止部分を支点として配線器具を回動して取付枠に装着すると、配線器具の係止爪112が可動係止部を弾性変形させつつその可動係止部を乗り越えて、当該可動係止部に係止される。
【0006】
さらに、特許文献1には、上記2つの方式をミックスした方式(第3の方式)の配線器具取付枠も開示されている。すなわち、同文献1の段落「0033」には次のように記載されている。「スイッチ102の一側方に設けられた係止孔108に器具支持部3の固定係止部5を挿入させて係止した状態で(図5(a)参照)、枠体4の開口部2にスイッチ102の作用部103を挿入する。すると、その挿入動作に伴い、スイッチ102の他側部から側方に向けて延出する係止爪112が可動係止部6を弾性変形させつつ可動係止部6の係止作用部13を乗り越える。これにより、スイッチ102の係止爪112が器具支持部3bの裏面と可動係止部6との間に挟持されて係止される。この状態において、スイッチ102は、その表面が一方の器具支持部3aの裏面に当接支持されると共に他方の器具支持部3bの裏面に金属弾性片11を介して当接支持された状態でその両側部が固定係止部5と可動係止部6とに係止され、作用部103を枠体4の開口部2から挿通させた状態で取付枠1に取り付けられる(図5(b)参照)。つまり、スイッチ102の一側部を固定係止部5に係止させた状態で枠体4の開口部2にスイッチ102の作用部103を挿入するだけという簡単な作業によって、スイッチ102を取付枠1に容易に取り付けることができる。」
なお、同文献1の上記係止孔108が、本願の図1に示す被係止溝24に相当し、同文献1の係止爪112が、本願の図1に示す被係止爪25に相当する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-37038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した従来の第1の方式の配線器具取付枠は、かしめ係止部109を押圧して変形させるための雲形部110や、マイナスドライバ等の工具を挿入するための切欠部111などが必要となるので、側方へ大きくはみ出る寸法構造になることは避けられない。
一方、複数枚の配線器具取付枠を並べて用いる、いわゆる連接配置とする場合は、各配線器具取付枠の中心間距離(ビス締結ライン間距離)が、配線業界の独自規格(日本配線システム工業会規格)で規格化されている(JWDS0032)。
そして、第1の方式の配線器具取付枠は、上述したとおり、かしめ係止部が側方へ大きくはみ出る寸法構造のために規格外とされており、連接配置による利用ができない欠点があった。
【0009】
また、上述した従来の第2の方式および特許文献1に開示された第3の方式の配線器具取付枠は、同文献1の図5aに描かれているように、取付枠1に対するスイッチ102の取り付けに際し、スイッチ102の一側方に設けられた係止孔108に係止させた固定係止部5を支点として、スイッチ102を回動させながら、スイッチ102の他側部から延出する係止爪112を可動係止部6に係止させる。
このようにスイッチ102(すなわち、配線器具)の大きな回動操作が必要なため、表面(ボス面)から大きく膨出する構成要素が存在する配線器具(例えば、光ファイバコンセント)では、回動操作を行う際に当該構成要素が取付枠に干渉して装着できないおそれがあった。
【0010】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、複数枚を連接配置して施設できるとともに、配線器具を大きく回動操作することなく取り付けることができる配線器具取付枠の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
モータ
1日前
株式会社デンソー
モータ
9日前
神保電器株式会社
配線器具取付枠
1日前
富士電機株式会社
電源装置
16日前
株式会社神戸製鋼所
電動機
2日前
住友ベークライト株式会社
ロータ
16日前
住友電装株式会社
電気接続箱
1日前
個人
路面走行車両を利用した発電システム
2日前
個人
太陽光発電電力活用プラットフォーム
1日前
スワン電器株式会社
電源装置
16日前
住友電装株式会社
電気接続箱
9日前
ミネベアミツミ株式会社
モータ
8日前
富士電機株式会社
電力変換装置
1日前
株式会社ダイヘン
電力システム
1日前
株式会社アイシン
巻線界磁型回転電機
16日前
東洋電装株式会社
駆動制御装置
16日前
株式会社ダイヘン
電圧調整装置
16日前
矢崎総業株式会社
蓄電システム
2日前
富士電機株式会社
電力変換装置
16日前
株式会社日立製作所
回転電機
17日前
東芝ライテック株式会社
電源装置
5日前
株式会社デンソートリム
モータ制御装置
17日前
キヤノン株式会社
受電装置および送電装置
9日前
愛知電機株式会社
電動シュレッダとその駆動方法
9日前
日新電機株式会社
ガス絶縁開閉装置
5日前
株式会社エフ・シー・シー
太陽光発電装置
8日前
株式会社エフ・シー・シー
太陽光発電装置
8日前
株式会社アイシン
車載充電装置
16日前
株式会社TMEIC
電力変換装置
8日前
株式会社デンソー
電力変換装置
1日前
株式会社シマノ
発電装置
8日前
株式会社デンソー
電力変換装置
9日前
株式会社アイシン
車載充電装置
16日前
大阪瓦斯株式会社
電力調達装置
1日前
株式会社アイシン
車載充電装置
8日前
木谷電器株式会社
監視システム及び監視方法
8日前
続きを見る