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公開番号2025018351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121968
出願日2023-07-26
発明の名称車載充電装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250130BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】外部交流電源からの電力により車載の直流電源を充電する車載充電装置を、システムコストを抑制して構成する。
【解決手段】車載充電装置10は、交流電力と第1の直流電力との間で電力を変換すると共に、交流電力と第2の直流電力との間で電力を変換する交流直流変換器1を備え、交流直流変換器1は、一次側コイルT1と二次側第1コイルT21と二次側第2コイルT22とを備えたトランスTと、一次側コイルT1に接続された一次側ブリッジ回路111と、二次側第1コイルT21に接続された二次側第1ブリッジ回路112と、二次側第2コイルT22に接続された二次側第2ブリッジ回路113とを備えたトリプル・アクティブ・ブリッジ回路であり、一次側ブリッジ回路111は、双方向型スイッチング素子により構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1直流電源と、前記第1直流電源とは電気的に絶縁された第2直流電源とを、外部交流電源から供給される電力によって充電する車載充電装置であって、
前記外部交流電源の側の交流電力と前記第1直流電源の側の第1の直流電力との間で電力を変換すると共に、前記外部交流電源の側の交流電力と前記第2直流電源の側の第2の直流電力との間で電力を変換する交流直流変換器を備え、
前記交流直流変換器は、
一次側コイルと二次側第1コイルと二次側第2コイルとを備えたトランスと、
前記一次側コイルに接続された一次側ブリッジ回路と、
前記二次側第1コイルに接続された二次側第1ブリッジ回路と、
前記二次側第2コイルに接続された二次側第2ブリッジ回路と、
を備えたトリプル・アクティブ・ブリッジ回路であり、
前記一次側ブリッジ回路は、双方向型スイッチング素子により構成されている、車載充電装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
第1スイッチング回路と第1チョークコイルと第1出力キャパシタとを備え、前記第1の直流電力を第3の直流電力に変換する第1チョッパ回路と、
第2スイッチング回路と第2チョークコイルと第2出力キャパシタとを備え、前記第2の直流電力を第4の直流電力に変換する第2チョッパ回路と、を備え、
前記第1直流電源を前記第3の直流電力により充電し、
前記第2直流電源を前記第4の直流電力により充電する、請求項1に記載の車載充電装置。
【請求項3】
中性点で互いに接続された複数相の第1ステータコイルを備えた第1回転電機に、直流と交流との間で電力を変換する第1インバータを介して前記第1直流電源が接続され、
中性点で互いに接続された複数相の第2ステータコイルを備えた第2回転電機に、直流と交流との間で電力を変換する第2インバータを介して前記第2直流電源が接続され、
前記第1チョッパ回路は、
前記第1インバータを用いて構成された前記第1スイッチング回路と、
複数相の前記第1ステータコイルを用いて構成された前記第1チョークコイルと、
複数相の前記第1ステータコイルの中性点に接続された前記第1出力キャパシタと、を備えて構成され、
前記第2チョッパ回路は、
前記第2インバータを用いて構成された前記第2スイッチング回路と、
複数相の前記第2ステータコイルを用いて構成された前記第2チョークコイルと、
複数相の前記第2ステータコイルの中性点に接続された前記第2出力キャパシタと、を備えて構成されている、
請求項2に記載の車載充電装置。
【請求項4】
スイッチング回路とチョークコイルと出力キャパシタとを備え、前記第1の直流電力を第3の直流電力に変換する、又は、前記第2の直流電力を第4の直流電力に変換するチョッパ回路を備え、
前記チョッパ回路が前記第1の直流電力を前記第3の直流電力に変換する場合は、
前記第1直流電源を前記第3の直流電力により充電し、
前記第2直流電源を前記第2の直流電力により充電し、
前記チョッパ回路が前記第2の直流電力を前記第4の直流電力に変換する場合は、
前記第1直流電源を前記第1の直流電力により充電し、
前記第2直流電源を前記第4の直流電力により充電する、請求項1に記載の車載充電装置。
【請求項5】
中性点で互いに接続された複数相のステータコイルを備えた回転電機に、直流と交流との間で電力を変換するインバータを介して、前記第1直流電源及び前記第2直流電源の内、前記チョッパ回路を介して充電される直流電源が接続され、
前記チョッパ回路は、
前記インバータを用いて構成された前記スイッチング回路と、
複数相の前記ステータコイルを用いて構成された前記チョークコイルと、
複数相の前記ステータコイルの中性点に接続された前記出力キャパシタと、を備えて構成されている、請求項4に記載の車載充電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車載充電装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特表2022-503713号公報には、電気自動車やハイブリッド自動車などの車輪の駆動力源として回転電機を備えた車両に搭載された直流電源を、車両に搭載された状態で充電する車載充電装置(オンボードチャージャー、Onboard Charger)が開示されている。この文献の図1には、外部交流電源(110)から電力の供給を受けて、車載の直流電源(140)を充電する車載充電装置の模式的なブロック図が示されている。この車載充電装置は、外部交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換する交流直流変換器(120)と、変換された直流電力に含まれる脈動成分を低減させつつ変圧して直流電源に供給する直流直流変換器(130)とを備えている。
【0003】
図8は、そのような車載充電装置の1つの形態を例示している。交流直流変換器(1)は、入力インダクタ(Li)と、フルブリッジ回路(111)とを備えて構成することができる。また、直流直流変換器(2)は、トランス(T)と、トランス(T)の一次側に配置されたフルブリッジ回路(211)と、トランス(T)の二次側に配置されたフルブリッジ回路(212)とを備えたデュアル・アクティブ・ブリッジ(DAB:Dual Active Bridge)回路として構成することができる。フルブリッジ回路(111)を備えた交流直流変換器(1)は、交流電力から変換される直流電力の力率を改善する力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路としても機能する。また、フルブリッジ回路(111)は、交流電力の周波数の2倍高調波の脈動を抑制するようにもスイッチング制御される。直流直流変換器(2)は、デュアル・アクティブ・ブリッジ回路により直流電力の脈動成分をさらに低減させて充電電流を直流電源(3)に提供する。
【0004】
また、近年普及が著しい電気自動車では、車輪の駆動力源となる回転電機(走行モータ)以外にも、比較的高い出力(仕事量)が要求されるモータが搭載される場合がある。例えば、車室内の冷房及び暖房を行うエアコンディショナを構成する装置(コンプレッサ等)を駆動するモータ、車輪の駆動装置(走行モータ、ギヤ機構等)の潤滑、冷却を行うための流体(例えば油)を循環させるポンプを駆動するモータなどである。そして、これらのモータに電力を供給するために、走行モータに接続される直流電源(第1直流電源)の他に、第2直流電源が備えられる場合もある。図9に例示するように、第1直流電源(3)だけでなく、第2直流電源(30)も外部交流電源(4)から充電可能であることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2022-503713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図8に例示した形態では、車載充電装置として3つのフルブリッジ回路を備えており、車載充電装置の全体として多くのスイッチング素子を必要とする。図9に例示した形態のように、複数の直流電源を充電する場合には、さらにスイッチング素子の数が増加する。また、近年、充電可能な二次電池の性能の向上も著しく、充電の際にも従来よりも振幅の大きい脈動を有する充電電流が許容可能となる可能性がある。従って、交流から直流への電力変換の際に生じる脈動を抑制する必要性が現在よりも低下する可能性もある。
【0007】
上記背景に鑑みて、外部交流電源からの電力により車載の直流電源を充電する車載充電装置を、システムコストを抑制して構成することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記に鑑みた車載充電装置は、第1直流電源と、前記第1直流電源とは電気的に絶縁された第2直流電源とを、外部交流電源から供給される電力によって充電する車載充電装置であって、前記外部交流電源の側の交流電力と前記第1直流電源の側の第1の直流電力との間で電力を変換すると共に、前記外部交流電源の側の交流電力と前記第2直流電源の側の第2の直流電力との間で電力を変換する交流直流変換器を備え、前記交流直流変換器は、一次側コイルと二次側第1コイルと二次側第2コイルとを備えたトランスと、前記一次側コイルに接続された一次側ブリッジ回路と、前記二次側第1コイルに接続された二次側第1ブリッジ回路と、前記二次側第2コイルに接続された二次側第2ブリッジ回路と、を備えたトリプル・アクティブ・ブリッジ回路であり、前記一次側ブリッジ回路は、双方向型スイッチング素子により構成されている。
【0009】
この構成によれば、トランスを備えて交流直流変換器が構成されるので、外部交流電源と第1直流電源との間、外部直流電源と第2直流電源との間、第1直流電源と第2直流電源との間、それぞれの絶縁を確保することができる。このように絶縁が確保された状態で、別途直流と直流との間で電力を変換する変換器を備えることなく、交流直流変換器により変換された第1の直流電力及び第2の直流電力によって、それぞれ第1直流電源及び第2直流電源が充電されるので車載充電装置を小規模に構成することができる。また、一次側ブリッジ回路が双方向型スイッチング素子により構成されているため、キャパシタを用いた電圧制御ではなく、インダクタを用いた電流制御によって一次側ブリッジ回路をスイッチング制御することができる。大きな容量のキャパシタは体格も大きくなる傾向があるため、車載充電装置の大型化を抑制し易い。また、双方向型スイッチング素子は、スイッチングの際にスイッチング素子を流れる電流をゼロにするゼロ電流スイッチング(Zero Current Switching)を伴うソフトスイッチングを実現し易い。従って、車載充電装置の損失を低減させ易く、システムコストの低減が図り易い。このように、本構成によれば、外部交流電源からの電力により車載の直流電源を充電する車載充電装置を、システムコストを抑制して構成することができる。
【0010】
車載充電装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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