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公開番号2025007599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109109
出願日2023-07-03
発明の名称クレードル装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類H02J 7/34 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】高出力で安定に急速充電できるクレードル装置を提供する。
【解決手段】複数の交流電源7Aに接続され、入力される交流電力を直流電力に変換して蓄電池3を充電する複数の交流充電器10Aと、複数の直流電源7Bに接続され、入力される複数の直流電力により蓄電池3を充電する複数の直流充電器10Bと、蓄電池3からの逆電流を抑制する整流部16と、複数の交流電源7Aからの交流電力の入力、及び複数の直流電源7Bからの直流電力の入力のオン又はオフを切り替える入力制御部20と、複数の交流充電器10A及び複数の直流充電器10Bから出力された直流電力を合成する出力制御部30とを備え、入力制御部20は、交流電源7Aからの交流電力の入力が喪失したときに、複数の交流充電器10Aへの交流電力の入力をオフすると共に、複数の直流電源10Bからの直流電力の入力をオンに切り替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の交流電源にそれぞれ接続され、入力される交流電力を直流電力に変換すると共に、前記直流電力により蓄電池を充電する複数の交流充電器と、
複数の直流電源にそれぞれ接続されると共に、入力される複数の直流電力を用いて前記蓄電池を充電する複数の直流充電器と、
複数の前記交流電源からの前記交流電力の入力、及び複数の前記直流電源からの前記直流電力の入力のオン又はオフをそれぞれ切り替えるための入力制御部と、
複数の前記交流充電器及び複数の前記直流充電器から出力された直流電力を合成する出力制御部と、
前記直流充電器及び前記出力制御部のいずれか一方又は双方に設けられ、前記蓄電池からの逆電流を抑制する整流部と、
を備え、
前記入力制御部は、前記交流電源からの前記交流電力の入力が喪失したことを条件として、複数の前記交流充電器への前記交流電力の入力をオフすると共に、複数の前記直流電源からの前記直流電力の入力をオンに切り替えること、を特徴とするクレードル装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記出力制御部及び前記入力制御部の駆動電力を前記直流電源から供給するサブ回路部を備えており、
前記交流電源からの前記交流電力の入力が喪失したことを条件として、前記サブ回路部を通じて、前記入力制御部及び前記出力制御部に前記直流電源から前記駆動電力が供給されること、を特徴とする請求項1に記載のクレードル装置。
【請求項3】
前記蓄電池の状態を検出する検出部を備えており、
前記出力制御部において、複数の前記交流充電器及び複数の前記直流充電器のうちの1つがメイン充電器として設定されると共に、前記メイン充電器以外の前記交流充電器及び前記直流充電器がサブ充電器として設定されるものであり、
前記出力制御部は、
前記検出部で検出された前記蓄電池の状態に応じて、前記メイン充電器から出力される電力と少なくとも1つの前記サブ充電器から出力される電力とを組み合わせて出力する制御を行うこと、を特徴とする請求項1又は2に記載のクレードル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クレードル装置に関する。さらに詳しくは、蓄電池に充電用の電力を供給するクレードル装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、交流電源からの電力で蓄電池を充電する無停電電源装置等の充電装置が知られている(例えば、特許文献1)。ところで、家庭等において、電気自動車等の駆動用バッテリ(蓄電池に相当)を充電する場合は、例えば、200Vの低圧交流電源にオンボードチャージャー(単に充電器とも称する)を接続し、変換された直流電力により充電が行われるものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-207682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の無停電電源装置は、車両等の駆動用バッテリを充電するためのものではなく、前記駆動用バッテリを急速充電する場合の高出力の要請を満足するものではない。また、前記駆動用バッテリを急速充電する場合は、高出力の充電設備を必要とするところ、高出力の充電設備を導入するには、設備費用と設置費用が高くつく問題があった。また、交流電源の交流電力を利用して、前記駆動用バッテリを充電する場合は、例えば、停電等で電力を喪失した際に、充電ができなくなる問題があった。しかしながら、特許文献1に記載の無停電電源装置は、上述したように、上記駆動用バッテリを充電するには不十分なものであった。
【0005】
そこで、本発明は、高出力で、安定な急速充電を可能とするクレードル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明のクレードル装置は、 複数の交流電源にそれぞれ接続され、入力される交流電力を直流電力に変換すると共に、前記直流電力により蓄電池を充電する複数の交流充電器と、複数の直流電源にそれぞれ接続されると共に、入力される複数の直流電力を用いて前記蓄電池を充電する複数の直流充電器と、複数の前記交流電源からの前記交流電力の入力、及び複数の前記直流電源からの前記直流電力の入力のオン又はオフをそれぞれ切り替えるための入力制御部と、複数の前記交流充電器及び複数の前記直流充電器から出力された直流電力を合成する出力制御部と、前記直流充電器及び前記出力制御部のいずれか一方又は双方に設けられ、前記蓄電池からの逆電流を抑制する整流部と、を備え、前記入力制御部は、前記交流電源からの前記交流電力の入力が喪失したことを条件として、複数の前記交流充電器への前記交流電力の入力をオフすると共に、複数の前記直流電源からの前記直流電力の入力をオンに切り替えること、を特徴とするものである。
【0007】
上述したクレードル装置は、出力制御部によって、複数の交流充電器及び複数の直流充電器から出力される直流電力を合成することができる。そのため、車両等の駆動用バッテリのような大容量の蓄電池であっても、急速充電することができる。また、上述したクレードル装置は、入力制御部によって、複数の交流充電器及び複数の直流充電器からの交流電力及び直流電力の入力のオン・オフを切り替えることができる。また、上述したクレードル装置は、交流電源からの交流電力の入力が喪失したことを条件として、複数の交流充電器への交流電力の入力をオフすると共に、複数の直流電源からの直流電力の入力をオンに切り替えることができる。そのため、上述したクレードル装置は、停電等で交流電源が喪失した場合であっても、直流電源を利用して、蓄電池の充電を行うことができる。ここで、交流電源からの交流電力の入力が喪失した場合とは、停電等で完全に交流電力の入力が喪失した場合だけではなく、例えば、交流電力の電圧降下に伴い、蓄電池を安定に充電することが困難な場合や、クレードル装置自体を起動することが困難な場合などを含むものとされている。また、上述したクレードル装置は、直流充電器及び出力制御部のいずれか一方又は双方に整流部が設けられているので、直流電力を用いる場合であっても、蓄電池からの逆電流が抑制される。ここで、整流部は、例えば、直流充電器に設けられたダイオードや、出力制御部における突入防止制御によるものが利用できる。
【0008】
(2)上述した本発明のクレードル装置は、前記出力制御部及び前記入力制御部の駆動電力を前記直流電源から供給するサブ回路部を備えており、前記交流電源からの前記交流電力の入力が喪失したことを条件として、前記サブ回路部を通じて、前記入力制御部及び前記出力制御部に前記直流電源から前記駆動電力が供給されること、を特徴とするとよい。
【0009】
上述したクレードル装置は、かかる構成とすることにより、サブ回路部を通じて直流電源から駆動電力を供給できる。したがって、上述したクレードル装置は、停電等により交流電源が喪失した場合であっても、クレードル装置を駆動できる。
【0010】
(3)上述した本発明のクレードル装置は、前記蓄電池の状態を検出する検出部を備えており、前記出力制御部において、複数の前記交流充電器及び複数の前記直流充電器のうちの1つがメイン充電器として設定されると共に、前記メイン充電器以外の前記交流充電器及び前記直流充電器がサブ充電器として設定されるものであり、前記出力制御部は、前記検出部で検出された前記蓄電池の状態に応じて、前記メイン充電器から出力される電力と少なくとも1つの前記サブ充電器から出力される電力とを組み合わせて出力する制御を行うこと、を特徴とするとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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