TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025012517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115399
出願日2023-07-13
発明の名称ロータ
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 1/2783 20220101AFI20250117BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】従来のロータでは、回転によるトルクが加わると、各磁石に、夫々の位置で回転する力が作用して、外筒に応力集中が生じるという問題点があった。
【解決手段】ロータシャフト1の外周面に、その周方向に沿って複数の磁石2を配置した構造を有するロータRであって、隣接する磁石2,2同士が、互いの当接面の少なくとも一部に、半径方向に対して交差する支持面Sを有し、隣接する磁石2,2同士に、支持面Sにより半径方向に重なる係合部2a,2Bが形成されているロータR1とし、回転時において各磁石2に生じる回転力を抑制する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ロータシャフトの外周面に、その周方向に沿って複数の磁石を配置した構造を有するロータであって、
隣接する前記磁石同士が、互いの当接面の少なくとも一部に、前記ロータシャフトの半径方向に対して交差する支持面を有し、
隣接する前記磁石同士に、前記支持面により前記ロータシャフトの半径方向に重なる係合部が形成されていることを特徴とするロータ。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
夫々の前記磁石が、前記係合部として、外周側に配置され且つ周方向の一方向に突出する外側係合部と、内周側に配置され且つ周方向の他方向に突出する内側係合部を有し、
前記支持面が、隣接する前記磁石同士において、前記外側係合部と前記内側係合部の間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
【請求項3】
隣接する2つの前記磁石における一方の磁石が、前記係合部として、内周側に配置され且つ周方向の両方向に突出する2つの前記内側係合部を有し、
他方の磁石が、前記係合部として、外周側に配置され且つ周方向の両方向に突出する前記外側係合部を有し、
前記支持面が、隣接する前記磁石同士において、前記外側係合部と前記内側係合部の間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
【請求項4】
2つの前記内側係合部を有する前記磁石が、前記ロータシャフトの半径方向の着磁配向を有すると共に、
2つの前記外側係合部を有する前記磁石が、前記ロータシャフトの接線方向の着磁配向を有することを特徴とする請求項3に記載のロータ。
【請求項5】
夫々の前記磁石が、前記係合部として、外周側と内周側に離間して配置され且つ周方向の一方向に突出する外側係合部及び内側係合部と、
外周と内周の中間に配置され且つ周方向の他方向に突出する中間係合部とを有し、
前記支持面が、隣接する前記磁石同士において、前記外側係合部と前記中間係合部の間、及び前記中間係合部と前記内側係合部との間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
【請求項6】
隣接する前記磁石同士において、互いの支持面の間に接着剤を設けたことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のロータ。
【請求項7】
前記ロータシャフトとの間で前記磁石を保持する円筒体を備えたことを特徴とする請求項1に記載のロータ。
【請求項8】
夫々の前記磁石は、前記ロータシャフトの半径方向の重心位置と質量が同等であることを特徴とする請求項1に記載のロータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータや発電機等の回転電機に用いられるロータに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来におけるロータとしては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1には、シャフトの外周に永久磁石を配置し、永久磁石のシャフト軸方向側端部に永久磁石よりも低密度な部材を配置して、その外面側にフィラメントワインディング層(外筒)を形成したロータが開示されている。このロータは、永久磁石の保持強度を低下させることなく、永久磁石の浮き上がりを防止するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-111323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したような従来のロータでは、回転によるトルクが加わると、各磁石に、夫々の位置で回転(ローカル回転)する力が作用し、磁石の角が外筒を押し上げようとするため、外筒に応力集中が生じるという問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
【0005】
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、ロータシャフトの外周に磁石(永久磁石)を配列したロータにおいて、各磁石に生じる回転力を抑制することができるロータを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係わるロータは、ロータシャフトの外周面に、その周方向に沿って複数の磁石を配置した構造を有する。このロータは、隣接する磁石同士が、互いの当接面の少なくとも一部に、ロータシャフトの半径方向に対して交差する支持面を有しており、隣接する磁石同士に、支持面によりロータシャフトの半径方向に重なる係合部が形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係わるロータは、上記構成を採用したことにより、各磁石が、支持面及び係合部により互いに機械的に係合した状態となり、回転した際に各磁石に生じる回転力を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係わるロータの第1実施形態を示す片側省略の平面図である。
本発明に係わるロータの第2実施形態を示す要部の平面図である。
本発明に係わるロータの第3実施形態を示す片側省略の平面図である。
本発明に係わるロータの第4実施形態を示す片側省略の平面図である。
本発明に係わるロータの第5実施形態を示す片側省略の平面図である。
磁石のハルバッハ配列を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
図1に示すロータRは、下側半分の図示を省略したものであって、ロータシャフト1の外周面に、その周方向に沿って複数の磁石(永久磁石)2を配置した構造を有する。このロータRは、隣接する磁石2,2同士が、互いの当接面の少なくとも一部に、ロータシャフト1の半径方向に対して交差する支持面Sを有している。そして、ロータRは、隣接する磁石2,2同士に、支持面Sによりロータシャフト1の半径方向に重なる係合部2A,2Bが形成されている。
【0010】
この実施形態のロータRは、夫々の磁石2が、係合部として、外周側に配置され且つ周方向の一方向に突出する外側係合部2Aと、内周側に配置され且つ周方向の他方向に突出する内側係合部2Bを有し、支持面Sが、隣接する磁石同士2,2,において、外側係合部2Aと内側係合部2Bの間に形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日産自動車株式会社
電子機器
8日前
日産自動車株式会社
全天球撮像装置
7日前
日産自動車株式会社
マフラーマウントの遮熱構造
15日前
日産自動車株式会社
情報処理方法及び情報処理装置
8日前
日産自動車株式会社
内燃機関およびその排気系設計方法
13日前
日産自動車株式会社
内燃機関の再始動制御方法および装置
6日前
日産自動車株式会社
車両データ処理装置及び車両データ処理方法
13日前
日産自動車株式会社
ブレーキ異音検知方法、装置およびプログラム
8日前
日産自動車株式会社
ピッチ挙動制御方法、及び、ピッチ挙動制御装置
11日前
日産自動車株式会社
車両制御装置、車両制御システム、車両制御方法及びプログラム
5日前
日産自動車株式会社
移動計画策定装置、移動管理システム、移動計画策定方法及びプログラム
7日前
個人
永久磁石モーター
14日前
個人
移動体を用いる駐車場発電所
18日前
エイブリック株式会社
バッテリ装置
15日前
日産自動車株式会社
電子機器
8日前
ニデック株式会社
モータの制御方法
5日前
井関農機株式会社
充電システム
8日前
トヨタ自動車株式会社
溶接装置
11日前
株式会社ダイヘン
移動装置
18日前
三菱ケミカル株式会社
電池
14日前
愛知電機株式会社
巻線方法および巻線装置
13日前
富士電機株式会社
電力変換装置
22日前
株式会社アイシン
直流回転電機
11日前
株式会社ダイヘン
電力管理装置
6日前
株式会社ダイヘン
電力変換装置
13日前
ローム株式会社
スナバ回路
21日前
株式会社マキタ
充電器
22日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
7日前
株式会社ダイヘン
変換装置集積体
13日前
大阪瓦斯株式会社
蓄電装置
14日前
株式会社IHI
給電システム
6日前
エイブリック株式会社
スイッチングレギュレータ
22日前
富士ウェーブ株式会社
走行中給電システム
18日前
本田技研工業株式会社
回転機械
14日前
株式会社アイシン
コンデンサ
11日前
ヤマウチ株式会社
発電機
11日前
続きを見る