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公開番号2025005788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106149
出願日2023-06-28
発明の名称制御装置
出願人株式会社ジェイテクト
代理人個人,個人
主分類H02P 29/024 20160101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】バッテリからの供給電力が低下したとしても、制御対象を動作させる制御への復帰ができなくなる事態の発生が抑制される制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置は、モータの動作を制御するための制御回路を有する。制御装置は、制御回路からの指示に基づいて、動作するプリドライバを含んでいる。制御回路とプリドライバとは、車両用のバッテリから動作のための電力が供給される。制御回路が動作するのに必要な電力は、プリドライバが動作するのに必要な電力よりも低く設定されている。制御回路は、バッテリ電圧の低下を検出する場合、プリドライバが動作するのに必要な電圧を下回るのに先立って当該プリドライバに対して動作停止を指示するための動作停止処理を実行する。制御回路は、動作停止処理後、プリドライバが動作停止している間、当該プリドライバが動作停止することに起因して生じ得る異常については検出されないようにする状態を設定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
制御対象の動作を制御するための制御回路を有する制御装置であって、
前記制御回路からの指示に基づいて、前記制御対象の動作を制御するための動作処理を実行する動作処理回路を含み、
前記制御回路と前記動作処理回路とは、バッテリから動作のための電力が供給されるものであり、
前記制御回路が動作するのに必要な電力は、前記動作処理回路が動作するのに必要な電力よりも低く設定されており、
前記制御回路は、前記バッテリからの供給電力を監視するなかで、当該供給電力の低下を検出する場合、前記動作処理回路が動作するのに必要な電力を下回るのに先立って当該動作処理回路に対して動作停止を指示するための動作停止処理を実行するように構成されており、
前記制御回路は、前記動作停止処理後、前記動作処理回路が動作停止している間、当該動作処理回路が動作停止することに起因して生じ得る異常については検出されないようにする状態を設定する制御装置。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
前記制御回路は、前記動作停止処理後、前記供給電力の低下からの復帰を検出する場合、前記動作処理回路の動作復帰を指示するための動作復帰処理を実行する請求項１に記載の制御装置。
【請求項３】
前記供給電力の低下からの復帰を検出するための条件は、前記供給電力の低下が解消された状態が規定時間以上継続したことを含む請求項２に記載の制御装置。
【請求項４】
前記制御回路は、前記動作復帰処理を実行したにもかかわらず前記動作処理回路が動作復帰できない場合、当該動作処理回路における異常を検出するとともに、当該動作処理回路を用いなくても可能な制御を実行する状態を設定する請求項３に記載の制御装置。
【請求項５】
前記制御対象は、モータであり、
前記動作処理回路は、前記モータへの給電を制御するためのプリドライバを含む請求項１～請求項４のうちいずれか一項に記載の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、制御装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
たとえば、下記特許文献１には、マイクロコンピュータ、プリドライバ、及びインバータを有する制御装置が記載されている。この制御装置において、マイクロコンピュータ、プリドライバ、及びインバータは、バッテリから電力が供給されることによって、動作することができる。例えば、プリドライバは、バッテリから供給される電力が低下する場合に動作停止するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１０９４９５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
たとえば、マイクロコンピュータは、制御装置について異常が生じていないかを検出しているところ、プリドライバが動作停止する場合、当該動作停止に関わって異常が生じていることを検出する。ただし、マイクロコンピュータは、検出した異常の内容によってはプリドライバが動作復帰することができるとしても、当該動作復帰できないとして判断してしまう可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題を解決し得る制御装置は、制御対象の動作を制御するための制御回路を有する。前記制御装置は、前記制御回路からの指示に基づいて、前記制御対象の動作を制御するための処理を実行する動作処理回路を含み、前記制御回路と前記動作処理回路とは、バッテリから動作のための電力が供給されるものであり、前記制御回路が動作するのに必要な電力は、前記動作処理回路が動作するのに必要な電力よりも低く設定されており、前記制御回路は、前記バッテリからの供給電力を監視するなかで、当該供給電力の低下を検出する場合、前記動作処理回路が動作するのに必要な電力を下回るのに先立って当該動作処理回路に対して動作停止を指示するための動作停止処理を実行するように構成されており、前記制御回路は、前記動作停止処理後、前記動作処理回路が動作停止している間、当該動作処理回路が動作停止することに起因して生じ得る異常については検出されないようにする状態を設定する。
【０００６】
上記構成によれば、制御回路は、バッテリからの供給電力が低下する場合、動作処理回路が動作するのに必要な電力を確保できなくなるよりも前に、当該動作処理回路を強制的に動作停止させることができる。動作処理回路を強制的に動作停止させる場合、当該動作停止に起因して異常が生じ得るが、これら異常については検出されないようにする状態が制御回路によって設定される。これにより、動作処理回路を強制的に動作停止させた後に、当該動作処理回路が動作復帰可能な状態を創出することができる。したがって、バッテリからの供給電力が低下したとしても、制御対象を動作させる制御への復帰ができなくなる事態の発生が抑制される。
【０００７】
上記制御装置において、前記制御回路は、前記動作停止処理後、前記供給電力の低下からの復帰を検出する場合、前記動作処理回路の動作復帰を指示するための動作復帰処理を実行することが好ましい。
【０００８】
上記構成によれば、制御回路は、動作処理回路を強制的に動作停止させた後であっても、供給電力の低下からの復帰を検出すれば動作処理回路の動作復帰を指示することができる。これは、動作処理回路を強制的に動作停止させる場合、当該動作停止に起因して異常が生じ得るが、これら異常については検出されないようにする状態が制御回路によって設定されるからである。これにより、バッテリからの供給電力が低下したとしても、制御対象を動作させることができなくなる事態の発生が抑制される。
【０００９】
上記制御装置において、前記供給電力の低下からの復帰を検出するための条件は、前記供給電力の低下が解消された状態が規定時間以上継続したことを含むことが好ましい。
上記構成によれば、制御回路は、供給電力の低下が解消されたとしても、供給電力の低下からの復帰を即座には検出しないようにしている。これにより、供給電力の状態が不安定であることによって、制御回路が動作復帰を検出するか否か頻繁に切り替わるような事態の発生が抑制される。したがって、制御回路、より詳しくは制御対象の動作の安定性を確保することができる。
【００１０】
上記制御装置において、前記制御回路は、前記動作復帰処理を実行したにもかかわらず前記動作処理回路が動作復帰できない場合、当該動作処理回路における異常を検出するとともに、当該動作処理回路を用いなくても可能な制御を実行する状態を設定することが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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