TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025005646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023105903
出願日2023-06-28
発明の名称充電システム
出願人株式会社JVCケンウッド
代理人個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電動モビリティに搭載されたバッテリの劣化を抑制する。
【解決手段】電動モビリティに搭載されたバッテリを充放電可能な充電システム2において、制御部23は、バッテリの残容量を含む電池データを取得し、電動モビリティが駐車され、バッテリと充放電回路22が導通可能な状態になったときにおいて、バッテリの残容量が、バッテリの劣化抑制のために設定されている設定保持容量より大きい場合、バッテリの容量が設定保持容量まで低下するように、充放電回路22にバッテリを放電させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電動モビリティに搭載されたバッテリを充放電可能な充電システムであって、
電力系統に接続された充放電回路と、
前記充放電回路を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記バッテリの残容量を含む電池データを取得し、
前記電動モビリティが駐車され、前記バッテリと前記充放電回路が導通可能な状態になったときにおいて、前記バッテリの残容量が、前記バッテリの劣化抑制のために設定されている設定保持容量より大きい場合、前記バッテリの容量が前記設定保持容量まで低下するように前記充放電回路に前記バッテリを放電させる、
充電システム。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記電動モビリティの走行履歴または前記電動モビリティの使用予定情報の少なくとも一方を取得し、
前記電動モビリティの走行履歴または前記電動モビリティの使用予定情報の少なくとも一方から前記電動モビリティの次回使用予定日時を推定または特定し、
現在から前記次回使用予定日時までの前記バッテリの前記放電による保存劣化抑制量が、現在から前記次回使用予定日時までの前記バッテリの追加発生するサイクル劣化量以下と予測される場合、前記バッテリの放電をスキップさせる、
請求項1に記載の充電システム。
【請求項3】
前記制御部は、
前記電動モビリティの走行履歴または前記電動モビリティの使用予定情報の少なくとも一方を取得し、
前記電動モビリティの走行履歴または前記電動モビリティの使用予定情報の少なくとも一方から前記電動モビリティの次回使用予定日時を推定または特定し、
前記電動モビリティの走行履歴または前記電動モビリティの使用予定情報の少なくとも一方から前記電動モビリティの次回使用時の走行距離を推定し、推定した走行距離に応じて前記電動モビリティの次回使用開始時に必要な次回使用開始時容量を算出し、
前記次回使用予定日時に前記次回使用開始時容量になるように、前記充放電回路に前記バッテリを充電させる、
請求項1または2に記載の充電システム。
【請求項4】
前記制御部は、
駐車中の前記電動モビリティに付けられているスマートロック、または駐車場を監視している監視カメラシステムからアラーム信号を受信すると、前記充放電回路に前記電動モビリティに搭載されたバッテリを急速放電させる、
請求項1に記載の充電システム。
【請求項5】
前記制御部は、
前記アラーム信号を受信すると、前記充電システムまたは前記電動モビリティに設置された、表示部または音声出力部の少なくとも一方に、急速放電中であることのメッセージを報知させる、
請求項4に記載の充電システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モビリティに搭載されたバッテリを充電するための充電システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電動キックボードの普及に伴い、電動キックボードの駐車中にバッテリを充電可能な充電ステーションを兼ねた駐車場が登場している。バッテリの劣化にはサイクル劣化と保存劣化があり、サイクル劣化は充放電の回数が増加するにつれ進行する劣化であり、保存劣化は充放電の有無に関わらず時間経過とともに進行する劣化である。保存劣化は、バッテリの容量と温度に依存し、一般的に残容量が多いほど、温度が高いほど、劣化スピードが速くなる。また完全放電状態(残容量=0)に近い状態でも劣化スピードが速くなる。
【0003】
特許文献1は、モビリティに搭載された着脱式のバッテリを、ステーションにおいて充電済みのバッテリに効率的に交換するための充放電の方法を開示する。ただし、電動キックボードに搭載されたバッテリの寿命を延ばすための充電制御を開示するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-93257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、バッテリには複数のレアメタルが使用されており、バッテリの寿命を延ばすことは、レアメタルの有効活用に貢献し、地球環境の保存にも寄与する。
【0006】
本実施形態はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動モビリティに搭載されたバッテリの劣化抑制に貢献する充電システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本実施形態のある態様の充電システムは、電動モビリティに搭載されたバッテリを充放電可能な充電システムであって、電力系統に接続された充放電回路と、前記充放電回路を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記バッテリの残容量を含む電池データを取得し、前記電動モビリティが駐車され、前記バッテリと前記充放電回路が導通可能な状態になったときにおいて、前記バッテリの残容量が、前記バッテリの劣化抑制のために設定されている設定保持容量より大きい場合、前記バッテリの容量が前記設定保持容量まで低下するように前記充放電回路に前記バッテリを放電させる。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本実施形態の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本実施形態の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本実施形態によれば、電動モビリティに搭載されたバッテリの劣化抑制に貢献する充電システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る充電システム、電動モビリティ、ユーザ端末、スマートロックを含む全体構成を示す図である。
電動モビリティの構成を説明するためのブロック図である。
実施形態に係る充電システムの構成を説明するためのブロック図である。
実施形態に係る充電システムによる駐車充放電制御の第1の例を説明するためのフローチャートである。
実施形態に係る充電システムによる駐車充放電制御の第2の例を説明するためのフローチャートである。
実施形態に係る充電システムによる駐車充放電制御の第3の例を説明するためのフローチャートである。
実施形態に係る充電システムによる駐車充放電制御の第4の例を説明するためのフローチャートである。
実施形態に係る充電システムによる防犯制御を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許