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公開番号2025014217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116560
出願日2023-07-18
発明の名称配線ダクト
出願人竹内工業株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/04 20060101AFI20250123BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ダクト本体の製造が容易でかつ低コスト化を図ることが可能な配線ダクトを提供する。
【解決手段】線部材(W)が挿通される所要の長さの樋状のダクト本体2と、このダクト本体2に嵌合されるカバー(3)を備える。ダクト本体2は長さ方向と直交する幅方向に分割された2つの同一形状の分割ダクト2A,2Aが結合された構成である。分割ダクト2Aは第1結合部24と第2結合部25を備えており、一方の分割ダクト2Aの第1結合部24と第2結合部25が、他方の分割ダクト2Aの第2結合部25と第1結合部24と結合されて2つの分割ダクト2Aによりダクト本体2が構成される。
【選択図】 図2


特許請求の範囲【請求項1】
線部材が挿通される所要の長さの樋状のダクト本体と、このダクト本体の開口を塞ぐように嵌合されるカバーとを備える配線ダクトであり、前記ダクト本体は長さ方向と直交する幅方向に分割された2つの同一形状の分割ダクトを備え、前記分割ダクトは第1結合部と第2結合部を備えており、一方の分割ダクトの第1結合部と第2結合部が、それぞれ他方の分割ダクトの第2結合部と第1結合部に結合されて前記2つの分割ダクトが結合されて前記ダクト本体が構成される配線ダクト。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記第1結合部と前記第2結合部は、分割ダクトの長さ方向の中央位置に対して長さ方向の対称位置に配設されている請求項1に記載の配線ダクト。
【請求項3】
前記第1結合部は幅方向に突出された係合フック片を備える構成であり、前記第2結合部は前記係合フック片に係合される係合穴を備える構成である請求項1に記載の配線ダクト。
【請求項4】
前記ダクト本体は底壁部と、この底壁部の両側に立設される2つの側壁部を備えており、前記分割ダクトは、前記底壁部を幅方向に分割した分割底壁部と、前記2つの側壁部のうち1つの側壁部を備え、これら分割底壁部と1つの側壁部が一体形成された構成である請求項1ないし3のいずれかに記載の配線ダクト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は電線やケーブル等の線部材を配電盤あるいは壁や床に沿って敷設するための配線ダクトに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
配線ダクトは、電線やケーブル等の線部材を配電盤等の表面に沿って敷設するとともに、外力から保護するために用いられる。例えば、特許文献1には、所要の長さをした樋状のダクト本体と、このダクト本体の開口を塞ぐためのカバーとで構成された配線ダクトが提案されている。ダクト本体は断面がコ字型をした長尺の樋状に形成され、その両側壁部には長手方向に一定の間隔で側壁開口が形成されている。そして、ダクト本体の底壁部に設けられた底壁穴を利用してダクト本体を配電盤等に固定するとともに、線部材をダクト本体に内挿し、カバーをダクト本体の開口部に取り付けて線部材を保持する構成がとられている。内挿した線部材は側壁開口を通して引き出すことも可能である。
【0003】
このようなダクト本体は通常では樹脂の押し出し成形により製造されている。例えば、樹脂をコ字型に押し出してコ字型樋状体を形成し、形成されたコ字型樋状体にプレス加工を施して側壁開口や底壁穴を開口することにより製造される。しかし、コ字型樋状体では両側壁部に側壁開口を開口する作業が難しいため製造費用が高くつき、配線ダクトの低コストを図る上では好ましくない。また、コ字型をしたダクト本体は、多数のダクト本体を梱包したときに、内部に存在する空間によって梱包密度(梱包容積に対する梱包数の比)を大きくすることが難しく、輸送費が増大する原因にもなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-172429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような課題に対し、特許文献1では、ダクト本体を平板状に押し出し成形し、この平板状の状態で側壁開口と底壁穴を開口し、その後に曲げ加工してコ字型樋状体に形成する技術が提案されている。特許文献1の技術は、側壁開口や底壁穴の開口作業は簡易化できるが、平板状に成形したものをコ字型に曲げ加工するための工程が必要であり、この曲げ加工分だけ製造工程が増大され、配線ダクトの低コスト化を図る上での問題が残る。また、曲げ加工後にコ字型の形状が経時変化され易く、配線ダクトの品質の点で問題が生じることが懸念される。さらに、ダクト本体をコ字型樋状に形成しているため、前記したような梱包における梱包密度の課題を解決することも難しい。
【0006】
本発明の目的は、ダクト本体の製造が容易でかつ低コスト化を図ることが可能な配線ダクトを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の配線ダクトは、線部材が挿通される所要の長さの樋状のダクト本体と、このダクト本体の開口を塞ぐように嵌合されるカバーとを備えている。その上でダクト本体は長さ方向と直交する幅方向に分割された2つの同一形状の分割ダクトが結合された構成であり、分割ダクトは第1結合部と第2結合部を備えており、一方の分割ダクトの第1結合部と第2結合部が、それぞれ他方の分割ダクトの第2結合部と第1結合部と結合されてダクト本体が構成される。
【0008】
本発明において、第1結合部と第2結合部は、分割ダクトの長さ方向の中心に対して長さ方向の対称位置に配設される。第1結合部と第2結合部は、例えば、第1結合部は幅方向に突出された係合フック片を備える構成であり、第2結合部はこの係合フック片に係合される係合穴を備える構成である。また、ダクト本体は底壁部と、この底壁部の両側に立設される2つの側壁部を備えており、分割ダクトは底壁部を幅方向に分割した分割底壁部と、2つの側壁部のうち1つの側壁部とを備え、これら分割底壁部と側壁部が一体形成された構成とされる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、2つの同一形状をした分割ダクトを結合することにより樋状のダクト本体が構成できる。したがって、分割ダクトの構成がシンプルなものにでき、製造が容易でかつ低コスト化を図ることができる。また、分割ダクトを分割底壁部と1つの側壁部で構成されるので、さらなる製造の容易化を図るとともに、梱包密度を高めて梱包に伴う低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態の配線ダクトを示し、(a)は全体構成の斜視図、(b)はダクト本体とカバーを分解した斜視図。
ダクト本体の分解斜視図。
第1と第2の結合部を示し、(a)は結合前の状態の斜視図、(b)は結合状態の斜視図。
組み立てられたダクト本体を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図。
変形例のダクト本体の斜視図。
変形例のダクト本体の組み立て例を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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