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公開番号
2025011940
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114394
出願日
2023-07-12
発明の名称
積層コア
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
主分類
H02K
1/18 20060101AFI20250117BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】、鋼板同士の締結力を高めるとともに、モータ動作時のNVの発生を抑制した積層コアを提供する。
【解決手段】鋼板を積層することにより形成される積層コアであって、鋼板2は、積層方向への押圧によって、前記鋼板の板面に凹凸状に形成される第1の球頭部21と、第1の球頭部21に近接した位置で、かつ、第1の球頭部21と同方向の積層方向への押圧によって鋼板の板面に凹凸状に形成される第2の球頭部22と、を有するカシメ部11を備え、カシメ部11は、鋼板2において、第1の球頭部21を形成する際に生じる積層方向への変形の一部と、第2の球頭部22を形成する際に生じる積層方向への変形の一部が、互いに重なり合っている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼板を積層することにより形成される積層コアであって、
前記鋼板は、
積層方向への押圧によって、前記鋼板の板面に凹凸状に形成される第1の球頭部と、
前記第1の球頭部に近接した位置で、かつ、前記第1の球頭部と同方向の積層方向への押圧によって前記鋼板の板面に凹凸状に形成される第2の球頭部と、を有するカシメ部を備え、
前記カシメ部は、
前記鋼板において、前記第1の球頭部を形成する際に生じる積層方向への変形の一部と、前記第2の球頭部を形成する際に生じる積層方向への変形の一部が、互いに重なり合っている、
積層コア。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、積層コアに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、モータにおいて利用されるローターやステータには、積層コアが利用されている。この積層コアは、複数の鋼板同士をカシメて積層されている。特許文献1には、ステータをカシメることについて記載されており、このカシメの形状は単純平面の押出し形状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-095181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、鋼板同士の締結力を増すためにはカシメ深さを深くすればよいが、深くなりすぎると鋼板の一部が破断してしまう可能性もある。一方で、カシメ深さを浅くして締結力を弱くすると、僅かなアンバランスによって積層間が開いてしまい、この積層コアが利用されているモータの動作時にNV(Noise Vibration)が発生してしまう場合がある。
【0005】
本開示は、鋼板同士の締結力を高めるとともに、モータ動作時のNVの発生を抑制した積層コアを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる積層コアは、鋼板を積層することにより形成される積層コアであって、前記鋼板は、積層方向への押圧によって、前記鋼板の板面に凹凸状に形成される第1の球頭部と、前記第1の球頭部に近接した位置で、かつ、前記第1の球頭部と同方向の積層方向への押圧によって前記鋼板の板面に凹凸状に形成される第2の球頭部と、を有するカシメ部を備え、前記カシメ部は、前記鋼板において、前記第1の球頭部を形成する際に生じる積層方向への変形の一部と、前記第2の球頭部を形成する際に生じる積層方向への変形の一部が、互いに重なり合っている。
これにより、鋼板において、積層方向に深いカシメ部を形成することができる。
【発明の効果】
【0007】
本開示よれば、鋼板同士の締結力を高めるとともに、モータ動作時のNVの発生を抑制した積層コアを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示にかかる積層コアの上面図である。
本開示にかかるカシメ部の形状を示した図である。
本開示にかかるカシメ部の材料の流入及び流出方向を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下、図面を参照して本実施の形態に係る積層コアについて説明する。図1は、積層コア1の上面図である。言い換えると、図1は、積層コア1の積層方向の端部に配されている鋼板2を上面方向の視点で示した図である。なおここでは、積層コア1について積層方向は上下方向であって、Z方向あるいは高さと記載する場合がある。また、この積層方向に直角である水平の方向を径方向とし、XY方向として説明する場合がある。
【0010】
図1に示すように、典型的には、積層コア1は軸心や巻線を挿入するための複数の孔が形成されているとともに、上下方向に積層された鋼板同士をカシメるための複数のカシメ部11が形成されている。なお図1に示すように、典型的には鋼板には、鋼板の中心部を中心とする同一円周上に複数のカシメ部11が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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