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公開番号
2025029865
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023134737
出願日
2023-08-22
発明の名称
電動圧縮機
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
3/34 20060101AFI20250228BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】モータの信頼性を向上させつつも、ステータにおけるハウジングに対する組み付け作業性の向上を図ること。
【解決手段】治具が、テーパ壁70に案内されながらステータコア23の内側に向かって挿入されていく。したがって、治具をステータコア23の内側に挿入する際に、治具がカバー部材65に干渉することにより、治具をステータコア23の内側に挿入し難くなってしまうといった問題が回避される。そして、治具をステータコア23の内側に挿入する際に、治具が第1コイルエンド32に接触してしまうことがカバー端壁66及びカバー内壁68によって回避される。また、治具が相間絶縁シート46におけるインシュレータ内壁54よりも第1コア端面23aとは反対側へ突出している部分に接触してしまうことがカバー端壁66及びカバー内壁68によって回避される。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
回転軸と、
前記回転軸の回転によって流体を圧縮する圧縮部と、
前記回転軸を回転させるモータと、
前記モータを収容するモータ室を有するハウジングと、を備え、
前記モータは、ステータを備え、
前記ステータは、
前記ハウジングに固定されるステータコアと、
前記ステータコアに複数相の巻線が集中巻きでそれぞれ巻回されることにより形成され、且つ、前記ステータコアにおける前記回転軸の軸方向に位置する端面であるコア端面から突出するコイルエンドを含む複数相のコイルと、
前記コア端面に対向して配置されるとともに前記コイルと前記コア端面との間を絶縁するインシュレータと、
前記回転軸の径方向に延在し、前記回転軸の周方向で隣り合うコイル同士を絶縁する相間絶縁シートと、
前記インシュレータに対向して配置される絶縁性のカバー部材と、を備え、
前記インシュレータは、前記コイルエンドに対して前記回転軸の径方向内側で重なる位置に配置されるインシュレータ内壁を有し、
前記相間絶縁シートは、前記コア端面から突出するとともに前記インシュレータ内壁よりも前記コア端面とは反対側へ一部分が突出した状態で、前記周方向で隣り合うコイルエンド同士を絶縁しており、
前記カバー部材は、
前記軸方向において前記コア端面とは反対側で前記コイルエンドを覆うとともに、前記相間絶縁シートにおける前記インシュレータ内壁よりも前記コア端面とは反対側へ突出している部分を覆う環状のカバー端壁と、
前記カバー端壁の内周部から前記インシュレータ内壁に向けて延びる筒状のカバー内壁と、を有している電動圧縮機であって、
前記カバー端壁は、前記カバー内壁に向かうにつれて前記インシュレータ内壁に近付くように傾斜する円錐状のテーパ壁を有しており、
前記テーパ壁は、前記カバー内壁に連続していることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記相間絶縁シートにおける前記軸方向の端縁は、
前記コイルエンドよりも前記コア端面とは反対側へ突出する第1端縁と、
前記第1端縁における前記回転軸の径方向内側に位置する端から前記相間絶縁シートにおける前記径方向内側に位置する端縁にかけて設けられるとともに前記インシュレータ内壁における前記コア端面とは反対側に位置する内壁端から突出していない第2端縁と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記カバー端壁には、前記相間絶縁シートにおける前記軸方向の端縁に接触することにより前記相間絶縁シートにおける前記軸方向への移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記コイルエンドは、
前記コイルエンドを前記径方向での長さで三等分した場合での最も前記径方向内側に位置する部分である内径部と、
前記コイルエンドにおける前記内径部よりも前記回転軸の径方向外側に位置する部分である外径部と、を有し、
前記テーパ壁は、前記カバー端壁において、前記外径部と前記軸方向で重なる部分から傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記圧縮部は、
前記ハウジングに固定される固定スクロールと、
前記固定スクロールに噛み合いつつ前記回転軸の回転によって公転する旋回スクロールと、を備え、
前記回転軸には、前記回転軸の回転により前記旋回スクロールに作用する遠心力を相殺するためのバランサが設けられており、
前記バランサは、前記回転軸の外周面における前記カバー内壁の内側に位置する部分から前記回転軸の径方向外側へ突出して前記テーパ壁に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
電動圧縮機は、回転軸と、圧縮部と、モータと、ハウジングと、を備えている。圧縮部は、回転軸の回転によって流体を圧縮する。モータは、回転軸を回転させる。ハウジングは、モータ室を有している。モータ室は、モータを収容する。モータは、ステータを備えている。
【0003】
例えば特許文献1のように、ステータは、ステータコアと、複数相のコイルと、インシュレータと、を備えている。ステータコアは、ハウジングに固定されている。各相のコイルは、ステータコアに複数相の巻線が集中巻きでそれぞれ巻回されることにより形成されている。各相のコイルは、コイルエンドを含む。コイルエンドは、ステータコアにおける回転軸の軸方向に位置する端面であるコア端面から突出している。インシュレータは、ステータコアのコア端面に対向して配置されている。インシュレータは、コイルとコア端面との間を絶縁している。インシュレータは、インシュレータ内壁を有している。インシュレータ内壁は、コイルエンドに対して回転軸の径方向内側で重なる位置に配置されている。
【0004】
ステータは、相間絶縁シートを備えている。相間絶縁シートは、回転軸の径方向に延在している。そして、相間絶縁シートは、回転軸の周方向で隣り合うコイル同士を絶縁する。また、相間絶縁シートは、ステータコアのコア端面から突出している。そして、相間絶縁シートは、コイルエンドよりもコア端面とは反対側へ一部分が突出した状態で、回転軸の周方向で隣り合うコイルエンド同士を絶縁している。このように、相間絶縁シートの一部分がコイルエンドよりもコア端面とは反対側へ突出していることにより、回転軸の周方向で隣り合うコイルエンド同士の絶縁が確保し易くなっている。
【0005】
ところで、このようなステータは、例えば、焼き嵌めによってステータコアをハウジングの内周面に嵌め込むことによって、ハウジングに組み付けられている。この焼き嵌めは、ハウジングを加熱膨張させてハウジングの内径をステータコアの外径よりも大きくした後、ハウジング内にステータコアを予め定められた焼き嵌め位置まで挿入する。そして、ハウジングの常温への移行に伴う収縮によってハウジングの内周面をステータコアの外周面に密着させることにより行われる。
【0006】
そこで、ステータコアをハウジングに焼き嵌めする際には、例えば、ステータコアの内側に治具を挿入することにより、ステータコアの位置決めを行う。そして、治具に対する位置決めが行われているステータコアがハウジングの内周面に対して予め定められた焼き嵌め位置まで挿入されるように、ステータコアに対してハウジングを配置する。このようにして、ステータにおけるハウジングに対する組み付け作業が行われる。
【0007】
このとき、ステータコアの内側に治具を挿入する際に、治具がコイルエンドに接触したり、治具が相間絶縁シートにおけるコイルエンドやインシュレータ内壁よりもコア端面とは反対側へ突出している部分に接触したりする場合がある。すると、コイルが損傷したり、相間絶縁シートが変形して回転軸の周方向で隣り合うコイルエンド同士の絶縁が確保できなくなったりする虞があるため、モータの信頼性が低下してしまう。
【0008】
ここで、ステータは、絶縁性のカバー部材を備えている場合がある。カバー部材は、インシュレータに対向して配置されている。このようなカバー部材においては、例えば、環状のカバー端壁と、筒状のカバー内壁と、を有している場合がある。カバー端壁は、回転軸の軸方向においてコイルエンドに対してコア端面とは反対側でコイルエンドを覆っている。さらに、カバー端壁は、相間絶縁シートにおけるコイルエンドやインシュレータ内壁よりもコア端面とは反対側へ突出している部分を覆っている。カバー内壁は、カバー端壁の内周部からインシュレータ内壁に向けて延びている。
【0009】
これによれば、ステータコアをハウジングに焼き嵌めする際に用いられる治具を、ステータコアの内側に挿入する際に、治具が、コイルエンドに接触してしまうことがカバー端壁及びカバー内壁によって回避される。また、治具が、相間絶縁シートにおけるコイルエンドやインシュレータ内壁よりもコア端面とは反対側へ突出している部分に接触してしまうことがカバー端壁及びカバー内壁によって回避される。これにより、コイルが損傷したり、相間絶縁シートが変形して回転軸の周方向で隣り合うコイルエンド同士の絶縁が確保できなくなったりすることが回避されるため、モータの信頼性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2022-150980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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