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公開番号2025011614
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113829
出願日2023-07-11
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人
主分類H02K 5/22 20060101AFI20250117BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】動力線と配線部材との間の締結構造に関して、廻り止め機能をもたせつつ小型化を図る。
【解決手段】複数相の電力で動作し、相ごとの動力線を有する回転電機と、導体により形成され、回転電機と電源との間に電気的に接続される相ごとの配線部材と、動力線と配線部材とを相ごとに締結する締結部材とを備え、配線部材は、締結時の締結部材の回転方向での動力線の回転を係止する廻り止め部を一体的に有する、車両用駆動装置が開示される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数相の電力で動作し、相ごとの動力線を有する回転電機と、
導体により形成され、前記回転電機と電源との間に電気的に接続される相ごとの配線部材と、
前記動力線と前記配線部材とを相ごとに締結する締結部材とを備え、
前記配線部材は、締結時の前記締結部材の回転方向での前記動力線の回転を係止する廻り止め部を一体的に有する、車両用駆動装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記配線部材は、前記動力線の端部を受け入れる凹部を有し、
前記凹部は、前記締結部材が通る貫通孔と、前記貫通孔まわりの底面部と、前記廻り止め部を形成する平面状の側壁部とを有し、
前記動力線の端部は、前記締結部材が螺着されるネジ穴と、前記ネジ穴まわりに、前記締結部材の軸方向で、前記凹部の前記底面部に当接する端面と、前記凹部の前記側壁部に対向する平面部とを有する、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記配線部材の第1部位に設けられ、前記第1部位に流れる電流を検出する電流センサを更に備え、
前記配線部材は、前記廻り止め部と前記第1部位との間に、前記回転を係止する際に受ける力に対する剛性が前記第1部位よりも低い第2部位を有する、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記回転電機を収容する収容空間を形成するケースを更に備え、
前記配線部材は、前記収容空間の外部に配置され、
前記ケースは、前記収容空間内から外部へと前記動力線を延在させる挿通孔を有し、
前記挿通孔と前記動力線との間の隙間を埋めるシール部材を更に備える、請求項1に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機の動力線の端部(動力線端子)に六角柱の廻り止め部を設け、端子台に、廻り止め部と嵌合する貫通孔が設けられている技術が知られている。この技術では、端子台は、廻り止め部と嵌合する貫通孔が設けられているガイド壁部を含むダクトに、ボルト固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-037063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、動力線をネジ締結により配線部材(例えばインバータ端子)に接合させる構成では、ネジ溝とネジ山間の摩擦が大きい場合に、締結時の締結部材の回転と共に動力線も廻ってしまうおそれがある。この点、上記のような従来技術では、廻り止め部を設けることで、ネジ締結の際の動力線の廻り止めを防止し、動力線にトルクが伝わりねじれないようにしている。しかしながら、上記のような従来技術では、配線部材とは別に廻り止め部(端子台)を設けるため、ネジ締結に関連した構成の部品点数の増加や体格の増加を招きやすいという問題がある。
【0005】
そこで、1つの側面では、本開示は、動力線と配線部材との間の締結構造に関して、廻り止め機能をもたせつつ小型化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの側面では、複数相の電力で動作し、相ごとの動力線を有する回転電機と、
導体により形成され、前記回転電機と電源との間に電気的に接続される相ごとの配線部材と、
前記動力線と前記配線部材とを相ごとに締結する締結部材とを備え、
前記配線部材は、締結時の前記締結部材の回転方向での前記動力線の回転を係止する廻り止め部を一体的に有する、車両用駆動装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面では、本開示によれば、動力線と配線部材との間の締結構造に関して、廻り止め機能をもたせつつ小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例による車両用駆動装置の概略的な断面図である。
図1のQ2部に対応する部分の斜視図である。
図2に示す部分の分解斜視図である。
一の動力線の端部構造を示す斜視図である。
バスバーモジュールの端部(動力線側の端部)を示す斜視図である。
図1のQ2部に関連した配線構造の断面図であり、一の動力線の中心を通る断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。また、図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
【0010】
図1は、本実施例による車両用駆動装置100の概略的な断面図である。以下の説明では、Z方向は、車両用駆動装置100の使用状態での上下方向、すなわち、車両用駆動装置100をその使用状態での向きに配置した場合の上下方向に対応する。そして、Z1側及びZ2側は、Z方向に沿った上側及び下側に対応する。
(【0011】以降は省略されています)

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