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公開番号
2024170905
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087667
出願日
2023-05-29
発明の名称
端子およびワイヤハーネス
出願人
住友電装株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01R
4/70 20060101AFI20241204BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】止水性を向上させることを可能にした端子およびワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】端子11は、端子本体21と、キャップ22とを備える。端子本体21は、複数の電線がまとめて接続される電線接続部24と、固定対象に固定される固定部25と、を有する。キャップ22は、筒部51と、筒部51の軸方向両端部のうちの一方の端部を塞ぐ底部52と、筒部51の軸方向両端部のうちの他方の端部に形成された注入口53と、筒部51の内側に形成される止水剤収容部54と、を有する。止水剤収容部54は、注入口53以外の部分が閉じている。電線接続部24は、止水剤収容部54内に配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
端子本体と、キャップと、を備え、
前記端子本体は、複数の電線がまとめて接続される電線接続部と、固定対象に固定される固定部と、を有し、
前記キャップは、筒部と、前記筒部の軸方向両端部のうちの一方の端部を塞ぐ底部と、前記筒部の軸方向両端部のうちの他方の端部に形成された注入口と、前記筒部の内側に形成される止水剤収容部と、を有し、
前記止水剤収容部は、前記注入口以外の部分が閉じており、
前記電線接続部は、前記止水剤収容部内に配置される、
端子。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記固定対象は、アース電位とされた接地部であり、
前記固定部は、前記接地部に固定される、
請求項1に記載の端子。
【請求項3】
前記固定部は、前記固定部を前記固定対象に締結固定するボルトが挿入される挿入孔を有する、
請求項1に記載の端子。
【請求項4】
前記電線接続部は、前記筒部の軸方向に沿って前記注入口から前記止水剤収容部に挿入されており、
前記固定部と前記電線接続部とは、前記筒部の軸方向に対して交差する方向に並ぶように設けられている、
請求項1に記載の端子。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子と、
前記端子における前記電線接続部にまとめて接続された複数の電線と、
前記端子における前記止水剤収容部に充填されている止水剤と、を備え、
前記複数の電線と前記電線接続部とは、前記止水剤収容部内に配置されるとともに、前記止水剤によって覆われている、
ワイヤハーネス。
【請求項6】
前記止水剤は、前記複数の電線の間に隙間なく介在されている、
請求項5に記載のワイヤハーネス。
【請求項7】
前記止水剤は、熱硬化性樹脂である、
請求項6に記載のワイヤハーネス。
【請求項8】
前記固定対象は、アース電位とされた接地部であり、
前記端子における前記固定部は、前記接地部に固定され、
前記複数の電線は、電源系回路における電源系アース線と、信号系回路における信号系アース線と、を含む、
請求項5に記載のワイヤハーネス。
【請求項9】
前記複数の電線は、前記電源系アース線および前記信号系アース線をそれぞれ複数含む、
請求項8に記載のワイヤハーネス。
【請求項10】
前記固定部は、前記固定部を前記固定対象に締結固定するボルトが挿入される挿入孔を有し、
前記挿入孔の貫通方向から見て、前記複数の電線と前記固定部とが互いに重ならないように構成されている、
請求項5に記載のワイヤハーネス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、端子およびワイヤハーネスに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば車両に用いられる端子付きの電線では、電線と端子との接続箇所の被水を防ぐための止水構造を有しているものがある。例えば、特許文献1の端子は、電線と端子との接続箇所を被覆する熱収縮チューブと、熱収縮チューブ内に充填されたホットメルト接着剤等の止水剤とを備える。端子の製造の際には、内面に止水剤が予め塗布された熱収縮チューブを、電線と端子との接続箇所に被せる。その後、熱収縮チューブを加熱することで、熱収縮チューブが収縮するとともに止水剤が溶融する。溶融した止水剤は、電線と端子との接続箇所の外周を覆った後、温度低下により固化される。これにより、電線と端子との接続箇所の止水がなされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-135858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような端子付きの電線では、複数本の電線が1箇所にまとめて接続される場合がある。この場合、熱収縮チューブの取り付け時において、止水剤が複数の電線の間に行き渡らないことがある。これにより、複数の電線の間に隙間が生じることで、当該隙間を通じて電線と端子との接続箇所が被水するおそれがある。
【0005】
本開示の目的は、止水性を向上させることを可能にした端子およびワイヤハーネスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の端子は、端子本体と、キャップと、を備え、前記端子本体は、複数の電線がまとめて接続される電線接続部と、固定対象に固定される固定部と、を有し、前記キャップは、筒部と、前記筒部の軸方向両端部のうちの一方の端部を塞ぐ底部と、前記筒部の軸方向両端部のうちの他方の端部に形成された注入口と、前記筒部の内側に形成される止水剤収容部と、を有し、前記止水剤収容部は、前記注入口以外の部分が閉じており、前記電線接続部は、前記止水剤収容部内に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本開示の端子およびワイヤハーネスによれば、止水性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態におけるワイヤハーネスを示す平面図である。
図2は、図1における2-2線断面図である。
図3は、同形態における端子の分解斜視図である。
図4は、同形態におけるワイヤハーネスの製造態様を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子は、
[1]端子本体と、キャップと、を備え、前記端子本体は、複数の電線がまとめて接続される電線接続部と、固定対象に固定される固定部と、を有し、前記キャップは、筒部と、前記筒部の軸方向両端部のうちの一方の端部を塞ぐ底部と、前記筒部の軸方向両端部のうちの他方の端部に形成された注入口と、前記筒部の内側に形成される止水剤収容部と、を有し、前記止水剤収容部は、前記注入口以外の部分が閉じており、前記電線接続部は、前記止水剤収容部内に配置される。
【0010】
この構成によれば、キャップの止水剤収容部は、注入口以外の部分が閉じている。このため、天方向に向けた注入口から粘性の低い止水剤を注入すれば、止水剤を止水剤収容部から漏れ出ることなく止水剤収容部に留めることが可能となる。したがって、電線接続部に接続された複数の電線の間を止水する止水剤として、粘性の低い止水剤を用いることが可能となる。これにより、止水剤を複数の電線の間に好適に行き渡らせることが可能となり、その結果、止水性を向上させることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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