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公開番号
2024174497
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2023092352
出願日
2023-06-05
発明の名称
全固体電池
出願人
太陽誘電株式会社
代理人
個人
主分類
H01M
4/62 20060101AFI20241210BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 容量に寄与しない導電助剤の比率を低く抑えつつ良好な電池動作を実現することができる全固体電池を提供する。
【解決手段】 全固体電池は、固体電解質層と、前記固体電解質層の両方の主面上に設けられ、電極活物質および導電助剤を含む電極層と、を備え、前記電極層の断面における前記導電助剤の粒子径の頻度分布において、5nm以上130nm以下の範囲に、最も大きい2つのピークである第1ピークおよび第2ピークが現れ、前記粒子径の累積分布において、前記第1ピークと前記第2ピークとの間に傾きが0.7以下(%/nm)となる箇所が現れる。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
固体電解質層と、
前記固体電解質層の両方の主面上に設けられ、電極活物質および導電助剤を含む電極層と、を備え、
前記電極層の断面における前記導電助剤の粒子径の頻度分布において、5nm以上130nm以下の範囲に、最も大きい2つのピークである第1ピークおよび第2ピークが現れ、前記粒子径の累積分布において、前記第1ピークと前記第2ピークとの間に傾きが0.7以下(%/nm)となる箇所が現れる、全固体電池。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記頻度分布において、前記第1ピークおよび前記第2ピークは、頻度が5%以上である、請求項1に記載の全固体電池。
【請求項3】
前記第1ピークの粒子径と前記第2ピークの粒子径との差は、20nm以上である、請求項1に記載の全固体電池。
【請求項4】
前記電極層の断面において、粒子径が5nm以上30nm未満の前記導電助剤の面積比率が0.05%以上4%未満であり、粒子径が20nm以上130nm未満の前記導電助剤の面積比率が1%以上4%未満である、請求項1に記載の全固体電池。
【請求項5】
前記電極層の断面において、前記導電助剤の合計の面積比率が1.05%以上8%未満である、請求項1に記載の全固体電池。
【請求項6】
前記導電助剤は、カーボン材料である、請求項1に記載の全固体電池。
【請求項7】
前記カーボン材料は、繊維状のカーボン材料である、請求項6に記載の全固体電池。
【請求項8】
前記カーボン材料は、カーボンナノチューブである、請求項6に記載の全固体電池。
【請求項9】
前記固体電解質層は、酸化物である、請求項1に記載の全固体電池。
【請求項10】
前記固体電解質層は、リン酸塩系酸化物である、請求項1に記載の全固体電池。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、全固体電池に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
酸化物系固体電解質を用いた全固体電池は、有機系電解質、硫化物系固体電解質等で懸念される発火、有毒ガス発生等が起こらない安全な二次電池を提供可能な技術として期待されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-034202号公報
国際公開第2014/042083号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電極層において、小さい粒子径の導電助剤を用いると、電極活物質1つ1つへの電子伝導が良好となり、良好な電池動作を実現することができる。しかしながら、粒子径が小さすぎると、焼結時に当該導電助剤が熱に耐えられないおそれがある。大きい粒子径の導電助剤を用いると、電極層全体の電子伝導性が高くなり、良好な電池特性が得られる。しかしながら、粒子径が大きすぎると、電極活物質1つ1つの電子伝導パスを形成するために必要な導電助剤比率が高くなって高容量を実現できないおそれがある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、容量に寄与しない導電助剤の比率を低く抑えつつ良好な電池動作を実現することができる全固体電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る全固体電池は、固体電解質層と、前記固体電解質層の両方の主面上に設けられ、電極活物質および導電助剤を含む電極層と、を備え、前記電極層の断面における前記導電助剤の粒子径の頻度分布において、5nm以上130nm以下の範囲に、最も大きい2つのピークである第1ピークおよび第2ピークが現れ、前記粒子径の累積分布において、前記第1ピークと前記第2ピークとの間に傾きが0.7以下(%/nm)となる箇所が現れる。
【0007】
上記全固体電池において、前記頻度分布における前記第1ピークおよび前記第2ピークは、頻度が5%以上であってもよい。
【0008】
上記全固体電池において、前記第1ピークの粒子径と前記第2ピークの粒子径との差は、20nm以上であってもよい。
【0009】
上記全固体電池において、前記電極層の断面における、粒子径が5nm以上30nm未満の前記導電助剤の面積比率が0.05%以上4%未満であり、粒子径が20nm以上130nm未満の前記導電助剤の面積比率が1%以上4%未満であってもよい。
【0010】
上記全固体電池において、前記電極層の断面における、前記導電助剤の合計の面積比率が1.05%以上8%未満であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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