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公開番号2024174622
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092538
出願日2023-06-05
発明の名称接着加工装置
出願人株式会社カネカ
代理人個人
主分類H01L 31/05 20140101AFI20241210BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】車両の部材として好適に採用可能な太陽電池モジュールをより容易に製造可能な技術を提供する。
【解決手段】太陽電池モジュールの製造に使用可能な接着加工装置において、粘着面と非粘着面をもつ粘着テープを搬送する搬送部材と、載置部材を有し、載置部材は、配線部材を載置する配線載置部と、支持部を有し、搬送部材は、粘着テープの非粘着面を吸着するテープ吸着部を有し、テープ吸着部で吸着した粘着テープの粘着面を配線載置部上の配線部材に接触させた接触状態を経て、配線部材と粘着テープを所定の位置に移動させるものであり、粘着テープは、接触状態において、配線部材と接触しない非接触領域があり、支持部は、接触状態において、非接触領域の70パーセント以上の領域と線接触又は点接触する構成とする。
【選択図】図48
特許請求の範囲【請求項1】
粘着面と非粘着面をもつ粘着テープを搬送する搬送部材と、載置部材を有し、
前記載置部材は、配線部材を載置する配線載置部と、支持部を有し、
前記搬送部材は、粘着テープの非粘着面を吸着するテープ吸着部を有し、前記テープ吸着部で吸着した粘着テープの粘着面を配線載置部上の配線部材に接触させた接触状態を経て、配線部材と粘着テープを所定の位置に移動させるものであり、
前記粘着テープは、前記接触状態において、前記配線部材と接触しない非接触領域があり、
前記支持部は、前記接触状態において、前記非接触領域の70パーセント以上の領域と線接触又は点接触する、接着加工装置。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記載置部材は、前記配線載置部上の配線部材を前記配線載置部側に吸引する吸引部を備えている、請求項1に記載の接着加工装置。
【請求項3】
前記配線載置部は、前記配線部材が載置される載置面が、前記支持部の粘着テープとの接触部分に対して低い、請求項1又は2に記載の接着加工装置。
【請求項4】
前記支持部は、断面形状が山状の突起部を備えており、前記接触状態において、前記突起部の頂点が粘着テープと線接触又は点接触する、請求項1又は2に記載の接着加工装置。
【請求項5】
前記突起部の高さは、0.5mm以上2mm以下である、請求項4に記載の接着加工装置。
【請求項6】
前記支持部は、断面形状が山状の突起部を複数備えており、
隣接する突起部の頂点間の距離は、0.5mm以上2.5mm以下である、請求項4に記載の接着加工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールを製造する際に用いられる接着加工装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ルーフやボンネットに太陽電池モジュールを搭載した自動車が発表されている。このような自動車として、例えば、特許文献1に開示された車両がある。
特許文献1に開示された車両は、車両の外装に太陽電池を設置した車両であり、車両の屋根となるルーフ部材(ルーフ部)に後付けで太陽電池を設置している。すなわち、車両のルーフ部材と太陽電池を別途製造し、ルーフ部材の外側(上側)に太陽電池を取り付けている。
【0003】
また、このような車両の他、屋根となるルーフ部材に太陽電池を内蔵させた車両が販売され始めている。すなわち、ルーフ部材として、外側部分が透光性の板状部材で形成され、その内側に太陽電池セルが配され、そのさらに内側にバックシートが配された太陽電池モジュールを採用した車両である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-13074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、太陽電池(太陽電池セル)を内蔵させたルーフ部材を実際に製造する場合、車両の屋根を形成することから、外側部分となる透光性の板状部材は、四角形平板状ではなく、湾曲した板状部材であることが好ましい。
そして、板状部材とバックシートの間に複数の太陽電池セルを並べて電気的に接続したセルストリングを配し、封止してルーフ部材を形成する場合、湾曲した板状部材を採用すると、セルストリングは、外側の板状部材に沿って湾曲した姿勢で配される。
【0006】
しかしながら、このような湾曲した姿勢で内蔵されるセルストリングは、湾曲した姿勢となる際に、セル同士の間に介在する配線部材が外れる等することでセル同士の連結が解除されたり、セルが破損したりしないように製造する必要がある。すなわち、通常の平板状の太陽電池モジュールに内蔵されるセルストリングよりも製造が困難となる。
以上のことから、車両のルーフ部材として好適に採用可能な太陽電池モジュール、すなわち、湾曲した板状部材とバックシートの間に複数のセルストリングを封止する太陽電池モジュールをより容易に製造する技術が望まれていた。
【0007】
そこで本発明は、車両の部材として好適に採用可能な太陽電池モジュールをより容易に製造可能な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の一つの様相は、粘着面と非粘着面をもつ粘着テープを搬送する搬送部材と、載置部材を有し、前記載置部材は、配線部材を載置する配線載置部と、支持部を有し、前記搬送部材は、粘着テープの非粘着面を吸着するテープ吸着部を有し、前記テープ吸着部で吸着した粘着テープの粘着面を配線載置部上の配線部材に接触させた接触状態を経て、配線部材と粘着テープを所定の位置に移動させるものであり、前記粘着テープは、前記接触状態において、前記配線部材と接触しない非接触領域があり、前記支持部は、前記接触状態において、前記非接触領域の70パーセント以上の領域と線接触又は点接触する、接着加工装置である。
【0009】
本様相によれば、粘着テープの粘着面を配線載置部上の配線部材に接触させた後、配線部材と粘着テープを移動させる際、粘着テープの粘着面が配線載置部に意図せずに貼り付いてしまうといった問題の発生を防止(抑制)可能であり、太陽電池モジュールの製造をより容易化できる。
【0010】
好ましい様相は、前記載置部材は、前記配線載置部上の配線部材を前記配線載置部側に吸引する吸引部を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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