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公開番号2024152300
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066415
出願日2023-04-14
発明の名称コネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/502 20060101AFI20241018BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ハウジングに対する端子金具等の組付作業性の向上を図ることが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、前後方向に延びる複数の第1キャビティ23Aおよび第1面30Aを有する第1ハウジング20Aと、第1キャビティ23Aに収容される第1端子金具80Aと、前後方向に延びる複数の第2キャビティ23Bおよび第2面30Bを有する第2ハウジング20Bと、第2キャビティ23Bに収容される第2端子金具80Bと、第1面30Aおよび第2面30Bが左右方向に並ぶ開き位置と第1面30Aおよび第2面30Bが左右方向に対面する閉じ位置とに変位可能となるように第1ハウジング20Aと第2ハウジング20Bとをつなぐヒンジ部21と、を備える。各第1キャビティ23Aおよび各第2キャビティ23Bは、開き位置で左右方向に並んで配置される。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に延びる複数の第1キャビティを有し、且つ前後方向と交差する方向を向く第1面を有している第1ハウジングと、
前記第1キャビティに収容される第1端子金具と、
前後方向に延びる複数の第2キャビティを有し、且つ前後方向と交差する方向を向く第2面を有している第2ハウジングと、
前記第2キャビティに収容される第2端子金具と、
前記第1ハウジングの前記第1面および前記第2ハウジングの前記第2面が左右方向に並ぶ開き位置と、前記第1ハウジングの前記第1面および前記第2ハウジングの前記第2面が左右方向に対面する閉じ位置と、に変位可能となるように前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとをつなぐヒンジ部と、を備え、
複数の前記第1キャビティおよび複数の前記第2キャビティは、それぞれ、前記開き位置において、左右方向に並んで配置される、コネクタ。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは、前記閉じ位置において、内側に前記第1端子金具および前記第2端子金具に接続された電線の端部を収容する電線収容空間を有し、且つ前記電線収容空間に連通して前記電線を引き出す電線引出口を開口させており、さらに、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの少なくとも一方は、前記閉じ位置において、前記電線収容空間に収容された前記電線の向きを前記電線引出口側に規制する壁部を有している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ヒンジ部は、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの左右方向中央側に設けられ、
前記壁部は、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの後端部に設けられ、
前記電線引出口は、前記閉じ位置における前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングにおいて、前記ヒンジ部よりも後方で且つ前記壁部よりも前方に位置している、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは、前記電線引出口の縁部に、前記閉じ位置において、前記電線に係止可能な係止突起を有している、請求項2または請求項3に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたコネクタは、電線(通信ケーブル)の端部に接続される端子金具(端子)と、端子金具を収容するハウジング(コネクタハウジング)と、を備えている。ハウジングは、前後方向に延びる複数のキャビティ(挿入孔)を有している。各キャビティは、ハウジングに左右方向に並んで設けられている。端子金具は、ハウジングのキャビティに収容される。電線は、ハウジングに収容された端子金具に対して圧着されて接続される。コネクタの先行技術としては、特許文献2および特許文献3に開示されたものも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-179900号公報
実開平4-15168号公報
実開平3-20888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、キャビティがハウジングに4室設けられ、左右方向とともに上下方向にも並んで配置されている場合には、後方から端子金具を挿入する作業が立体的な作業になって、行いにくいという事情がある。
【0005】
そこで、本開示は、ハウジングに対する端子金具等の組付作業性の向上を図ることが可能なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、前後方向に延びる複数の第1キャビティを有し、且つ前後方向と交差する方向を向く第1面を有している第1ハウジングと、前記第1キャビティに収容される第1端子金具と、前後方向に延びる複数の第2キャビティを有し、且つ前後方向と交差する方向を向く第2面を有している第2ハウジングと、前記第2キャビティに収容される第2端子金具と、前記第1ハウジングの前記第1面および前記第2ハウジングの前記第2面が左右方向に並ぶ開き位置と、前記第1ハウジングの前記第1面および前記第2ハウジングの前記第2面が左右方向に対面する閉じ位置と、に変位可能となるように前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとをつなぐヒンジ部と、を備え、複数の前記第1キャビティおよび複数の前記第2キャビティは、それぞれ、前記開き位置において、左右方向に並んで配置される、コネクタである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ハウジングに対する端子金具等の組付作業性の向上を図ることが可能なコネクタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態1のコネクタの斜視図である。
図2は、本実施形態1のコネクタを図1とは異なる方向から見た斜視図である。
図3は、本実施形態1のコネクタにおける端子金具の斜視図である。
図4は、本実施形態1のコネクタにおける第1ハウジングの斜視図である。
図5は、本実施形態1のコネクタにおける第2ハウジングの斜視図である。
図6は、本実施形態1のコネクタにおいて、枠体に支持されたハウジングの斜視図である。
図7は、本実施形態1のコネクタにおいて、枠体に支持されたハウジングに端子金具が収容された状態を示す斜視図である。
図8は、本実施形態1のコネクタにおいて、電線の前端部がハウジングに挿入され、各端子金具のバレル部に電線の芯線がそれぞれ設置された状態を示す斜視図である。
図9は、本実施形態1のコネクタにおいて、開き位置における第1ハウジングおよび第2ハウジングの正面図である。
図10は、本実施形態1のコネクタにおいて、電線の前端部が屈曲させられ、第1ハウジングおよび第2ハウジングが開き位置から閉じ位置に向かう途中の状態を示す斜視図である。
図11は、本実施形態1のコネクタを電線引出口から電線が引き出される部分で切断した横断面図である。
図12は、本実施形態1のコネクタにおける電線引出口から電線が引き出される部分を下方から見た拡大底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)前後方向に延びる複数の第1キャビティを有し、且つ前後方向と交差する方向を向く第1面を有している第1ハウジングと、前記第1キャビティに収容される第1端子金具と、前後方向に延びる複数の第2キャビティを有し、且つ前後方向と交差する方向を向く第2面を有している第2ハウジングと、前記第2キャビティに収容される第2端子金具と、前記第1ハウジングの前記第1面および前記第2ハウジングの前記第2面が左右方向に並ぶ開き位置と、前記第1ハウジングの前記第1面および前記第2ハウジングの前記第2面が左右方向に対面する閉じ位置と、に変位可能となるように前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとをつなぐヒンジ部と、を備え、複数の前記第1キャビティおよび複数の前記第2キャビティは、それぞれ、前記開き位置において、左右方向に並んで配置される。
上記(1)の構成は、第1ハウジングおよび第2ハウジングを開き位置とし、左右方向に並んだ各第1キャビティおよび各第2キャビティに対し、第1端子金具および第2端子金具を挿入し、さらに第1端子金具および第2端子金具に電線を圧着等する作業を行うことができる。その後、第1ハウジングおよび第2ハウジングを閉じ位置とすることで、各第1キャビティおよび各第2キャビティを左右方向と上下方向とに並んだ状態とし、同時に第1端子金具および第2端子金具を左右方向と上下方向とに並んだ状態とすることができる。上記(1)の構成によれば、ハウジングに対する端子金具等の組付作業を平面的な状態で行うことができるから、作業性の面で有利である。また、第1ハウジングおよび第2ハウジングがヒンジ部を介してつながっているので、部品点数の増加を招くこともない。
【0010】
(2)上記(1)に記載のコネクタにおいて、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは、前記閉じ位置において、内側に前記第1端子金具および前記第2端子金具に接続された電線の端部を収容する電線収容空間を有し、且つ前記電線収容空間に連通して前記電線を引き出す電線引出口を開口させており、さらに、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの少なくとも一方は、前記閉じ位置において、前記電線収容空間に収容された前記電線の向きを前記電線引出口側に規制する壁部を有していることが好ましい。
上記(2)の構成は、電線収容空間に収容された電線の端部を屈曲状態とし、電線引出口から電線を引き出すことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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