TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025102171
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219461
出願日2023-12-26
発明の名称コネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/52 20060101AFI20250701BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】部品点数を増加させずに防水性の向上を図ることが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、インナハウジング21と、アウタハウジング22と、その間に配置されるシール部材60とを備える。アウタハウジングは、シール部材60の後面に接触する押さえ部35を有している。インナハウジングは、シール部材60の前面に接触する電線引出面28と、電線引出面28よりも後方に突出する複数の突部33とを有している。一部の突部33は、アウタハウジングに係止される係止部を有している。シール部材60は、電線200に密着するシール孔62が形成されたインナシール部61と、インナハウジングとアウタハウジングとの間の嵌合空間に面して相手フードに密着するアウタシール部65とを一体に有している。アウタシール部65には、突部33に密着する複数の貫通孔が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末部に接続された端子金具が収容されるインナハウジングと、
前記インナハウジングの外周を包囲し、前記インナハウジングとの間に嵌合空間を区画するアウタハウジングと、
前記インナハウジングと前記アウタハウジングとの間に配置されるシール部材と、を備え、
前記アウタハウジングは、前記シール部材の後面に接触する押さえ部を有し、
前記インナハウジングは、前記シール部材の前面に接触する電線引出面と、前記電線引出面よりも後方に突出する複数の突部と、を有し、
複数の前記突部のうち、少なくとも1つは、前記アウタハウジングに係止される係止部を有し、
前記シール部材は、前記電線に密着するシール孔が形成されたインナシール部と、前記嵌合空間に面して前記嵌合空間に配置された相手フードに密着するアウタシール部と、を一体に有し、
前記アウタシール部には、前記突部に密着する複数の貫通孔が形成されている、コネクタ。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
複数の前記突部は、前記インナハウジングの上下両端部に位置して板面を上下方向に向けた板状の第1突部と、前記インナハウジングの左右両端部に位置して板面を左右方向に向けた板状の第2突部と、を有し、
複数の前記貫通孔は、前記第1突部と対応する位置で前記第1突部の板面に密着するように前記左右方向に長く形成された第1貫通孔と、前記第2突部と対応する位置で前記第2突部の板面に密着するように前記上下方向に長く形成された第2貫通孔と、を有している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記インナハウジングおよび前記アウタハウジングは、前記上下方向よりも前記左右方向に長い外形形状を有し、
前記係止部は、前記インナハウジングの前記上下両端部の左右両側にそれぞれ配置された前記第1突部に形成されている、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記押さえ部は、前記インナシール部に後方から対向するインナ対向面と、前記アウタシール部に後方から対向するアウタ対向面と、前記インナ対向面と前記アウタ対向面との間に位置する前後方向の段差面と、を有し、
前記インナ対向面は、前記段差面を介して前記アウタ対向面よりも前方に位置し、前記インナシール部の後面に密着するように構成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記相手フードの内面の開口端側には、前記アウタシール部を収容する先端凹部が形成され、
前記相手フードの内部には、相手端子金具のタブと突出壁とが突出して配置され、
前記突出壁は、前記タブの先端よりも先方に突出する部分を有している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記インナハウジングには、前記端子金具が配置される複数のキャビティが形成され、
前記電線引出面には、複数の前記キャビティの後端が開口し、
前記電線引出面における前記シール部材の前面に接触する部分は、複数の前記キャビティの後端を区画する枠状の部分によって格子状をなしている、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたコネクタは、互いに嵌合可能な雌ハウジングおよび雄ハウジングを備えている。雌ハウジングには、電線の端末部に接続された複数の雌端子が収容されている。雌ハウジングの後端側には装着孔が形成され、装着孔には一括ゴム栓(以下、「ゴム栓」と称する。)が収容されている。ゴム栓は雌ハウジングに装着されるゴム栓押さえによって後方への抜け出しが規制されている。ゴム栓には、各雌端子に接続された電線に密着する複数の貫通孔が形成されている。また、雌ハウジングには、ゴム栓とは別にシール部材が装着されている。シール部材は、雌ハウジングの前面と雄ハウジングのフード部の奥面との間に配置されている。
【0003】
特許文献2は、雌ハウジングと雄ハウジングとの間のシールをとるシール部材を開示している。特許文献3-8は、ジョイントコネクタ等に設けられたゴム栓を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-297479号公報
特開平9-134756号公報
特開2001-15204号公報
特開2007-26756号公報
特開2012-109158号公報
特開2016-24877号公報
特開2014-17119号公報
特開2000-299161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、コネクタが車両等に搭載された状態で、雌ハウジングと雄ハウジングとの間の隙間に、泥水や雨水等の水が入り込むことがあった。仮に、ハウジング間の隙間に水が入り込んでいると、コネクタ嵌合を離脱してリペア作業を行う際に、水がフード部の奥面側からコネクタの内部に深く浸入するおそれがあった。これに対し、雌ハウジングの外周面にシールリングを装着し、上記隙間に水が入り込むことをシールリングによって防止する構成をとることが可能であった。しかし、ゴム栓やシール部材とは別にシールリングを設けると、部品点数が増加するという問題があった。
【0006】
そこで、本開示は、部品点数を増加させずに防水性の向上を図ることが可能なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、電線の端末部に接続された端子金具が収容されるインナハウジングと、前記インナハウジングの外周を包囲し、前記インナハウジングとの間に嵌合空間を区画するアウタハウジングと、前記インナハウジングと前記アウタハウジングとの間に配置されるシール部材と、を備え、前記アウタハウジングは、前記シール部材の後面に接触する押さえ部を有し、前記インナハウジングは、前記シール部材の前面に接触する電線引出面と、前記電線引出面よりも後方に突出する複数の突部と、を有し、複数の前記突部のうち、少なくとも1つは、前記アウタハウジングに係止される係止部を有し、前記シール部材は、前記電線に密着するシール孔が形成されたインナシール部と、前記嵌合空間に面して前記嵌合空間に配置された相手フードに密着するアウタシール部と、を一体に有し、前記アウタシール部には、前記突部に密着する複数の貫通孔が形成されている、コネクタである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、部品点数を増加させずに防水性の向上を図ることが可能なコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1のコネクタが相手フードに嵌合した状態を示す側断面図である。
図2は、実施形態1のコネクタを、相手コネクタに対する嵌合方向の前方から見た斜視図である。
図3は、実施形態1のコネクタの嵌合相手である相手コネクタを、コネクタに対する嵌合方向の前方から見た斜視図である。
図4は、実施形態1のコネクタにおいて、インナハウジングを後方から見た斜視図である。
図5は、実施形態1のコネクタにおいて、フロントシール部材の正面図である。
図6は、実施形態1のコネクタにおいて、アウタハウジングを前方から見た斜視図である。
図7は、実施形態1のコネクタにおいて、シール部材を後方から見た斜視図である。
図8は、実施形態1のコネクタにおいて、インナハウジングにシール部材を取り付けた状態を後方から見た斜視図である。
図9は、実施形態1のコネクタにおいて、左右方向に並んだ各第1突部が各第1貫通孔に密着状態で挿通され、左右両側に配置された各第1突部がアウタハウジングに係止された状態を拡大して示す平断面図である。
図10は、実施形態1のコネクタにおいて、上下方向に並んだ各第2突部が各第2貫通孔に密着状態で挿通された状態を拡大して示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)電線の端末部に接続された端子金具が収容されるインナハウジングと、前記インナハウジングの外周を包囲し、前記インナハウジングとの間に嵌合空間を区画するアウタハウジングと、前記インナハウジングと前記アウタハウジングとの間に配置されるシール部材と、を備え、前記アウタハウジングは、前記シール部材の後面に接触する押さえ部を有し、前記インナハウジングは、前記シール部材の前面に接触する電線引出面と、前記電線引出面よりも後方に突出する複数の突部と、を有し、複数の前記突部のうち、少なくとも1つは、前記アウタハウジングに係止される係止部を有し、前記シール部材は、前記電線に密着するシール孔が形成されたインナシール部と、前記嵌合空間に面して前記嵌合空間に配置された相手フードに密着するアウタシール部と、を一体に有し、前記アウタシール部には、前記突部に密着する複数の貫通孔が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

住友電装株式会社
コネクタ
今日
住友電装株式会社
コネクタ
今日
住友電装株式会社
コネクタ
5日前
住友電装株式会社
コネクタ
5日前
住友電装株式会社
コネクタ
5日前
住友電装株式会社
コネクタ
13日前
住友電装株式会社
コネクタ
今日
住友電装株式会社
電気接続箱
19日前
住友電装株式会社
電気接続箱
19日前
住友電装株式会社
シールドコネクタ
15日前
住友電装株式会社
コネクタアセンブリ
8日前
トヨタ自動車株式会社
コネクタ
今日
住友電装株式会社
コネクタおよびコネクタユニット
5日前
住友電装株式会社
複合電線、及び複合電線の製造方法
8日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
20日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
20日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
車載装置
13日前
住友電気工業株式会社
車両管理システムおよび車両管理方法
6日前
住友電気工業株式会社
車両管理システムおよび車両管理方法
6日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
14日前
トヨタ自動車株式会社
端子締結部のカバー
5日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
バスバー締結構造および電気接続箱
今日
株式会社オートネットワーク技術研究所
車載装置、情報処理方法及びプログラム
14日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
中継装置、制御方法、及び制御プログラム
8日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
車載装置、プログラム、及び情報処理方法
13日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
車載装置、プログラム、及び情報処理方法
1日前
トヨタ車体株式会社
運転技量評価システム及び運転技量評価装置
13日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
車載機器の取付構造
19日前
国立大学法人東海国立大学機構
車載装置、情報処理方法及び、車載システム
5日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
プログラム開発支援システム、プログラム開発支援方法、情報処理装置、及びプログラム
22日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
プログラム開発支援システム、プログラム開発支援方法、情報処理装置、及びプログラム
22日前
住友電気工業株式会社
中継装置、車載通信システム、車載通信プログラムおよび車載通信方法
14日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
車載情報処理装置、情報処理方法及びサーバプログラム
13日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
管理装置、管理システム、管理方法及びコンピュータプログラム
21日前
APB株式会社
二次電池
26日前
日東精工株式会社
端子部品
20日前
続きを見る