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公開番号2025107670
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001008
出願日2024-01-09
発明の名称回路ユニット
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H05K 7/20 20060101AFI20250714BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】ケース内に収容された発熱部品の熱的接触部と放熱対象との公差によるギャップばらつきを抑制して放熱性能の向上を図ることができる、回路ユニットを開示する。
【解決手段】回路ユニット10が、放熱対象12に熱的に接触する熱的接触部14と放熱対象12に固定される固定部16とを有する発熱部品22と、発熱部品22を保持するケース24と、ケース24の内部に突設されて発熱部品22をケース24内に保持する保持部26と、ケース24に貫設されて発熱部品22の熱的接触部14をケース24の外部に露出させる開口窓28と、ケース24に貫設されて放熱対象12に設けられた被固定部42が挿入される挿入孔30と、を備え、挿入孔30に挿入された被固定部42に対して発熱部品22の固定部16を固定することで、発熱部品22が保持部26から離隔して、発熱部品22の熱的接触部14が放熱対象12に熱的に接触される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
放熱対象に熱的に接触する熱的接触部と前記放熱対象に固定される固定部とを有する発熱部品と、
前記発熱部品を保持するケースと、
前記ケースの内部に突設されて前記発熱部品を前記ケース内に保持する保持部と、
前記ケースに貫設されて前記発熱部品の前記熱的接触部を前記ケースの外部に露出させる開口窓と、
前記ケースに貫設されて前記放熱対象に設けられた被固定部が挿入される挿入孔と、を備え、
前記挿入孔に挿入された前記被固定部に対して前記発熱部品の前記固定部を固定することで、前記発熱部品が前記保持部から離隔して、前記発熱部品の前記熱的接触部が前記放熱対象に熱的に接触される、回路ユニット。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記放熱対象に固定された状態において、前記発熱部品の前記熱的接触部が、弾性熱伝導部材を介して前記放熱対象に接触している、請求項1に記載の回路ユニット。
【請求項3】
前記保持部は、前記開口窓の周囲を囲ってケース内方に突出する枠体部を含んでおり、前記枠体部の突出端面に前記発熱部品の周壁部に突設された被保持部が載置されている、請求項1または請求項2に記載の回路ユニット。
【請求項4】
前記保持部は、前記枠体部よりも前記ケース内方に突出して、前記開口窓の外周側に撓み変形可能な撓み片部を含み、
前記撓み片部は、突出先端に設けられて前記開口窓の内周側に突出するロック爪部を有し、前記撓み片部が前記外周側に撓み変形することで前記枠体部への前記発熱部品の組み付けが許容され、前記発熱部品の前記被保持部が前記枠体部の前記突出端面に載置された状態で、前記弾性復帰した前記撓み片部の前記ロック爪部が前記枠体部の突出方向で前記発熱部品に隙間を隔ててオーバーラップしている、請求項3に記載の回路ユニット。
【請求項5】
前記発熱部品の前記固定部は、前記枠体部の突出方向で前記被保持部と同じ位置に設けられ、
前記放熱対象に固定された状態において、前記放熱対象の前記被固定部は、前記枠体部の前記突出方向で前記突出端面を越えて前記ケース内方に配置されるようになっている、請求項3に記載の回路ユニット。
【請求項6】
前記ケースは、前記開口窓が設けられたロアケースと、前記ロアケースに重ね合わされるアッパケースを含み、
前記開口窓が矩形状を有しており、
前記保持部は、前記開口窓の一対の対向辺にそれぞれ設けられてケース内方に突出する突出壁部と、前記開口窓の他の一対の対向辺の一方に設けられて前記ケース内方に突出する位置決め壁部と、前記アッパケースに設けられて前記発熱部品を間に挟んで前記位置決め壁部と対向配置される変位規制リブと、を含み、
前記発熱部品は、前記位置決め壁部と前記変位規制リブとの対向面間および前記突出壁部の対向面間に配置されて位置決めされており、
前記突出壁部の間に配置された前記発熱部品の周壁部に突設された被保持部が、前記突出壁部の突出端面に載置されている、請求項1または請求項2に記載の回路ユニット。
【請求項7】
前記保持部は、前記位置決め壁部の突出先端部から前記発熱部品側に延び出し、前記突出壁部の前記突出端面よりも前記ケース内方に配置され、隙間を隔てて前記発熱部品に対向配置される変位規制片を含む、請求項6に記載の回路ユニット。
【請求項8】
前記発熱部品の前記固定部は、前記突出壁部の突出方向で前記被保持部と同じ位置に設けられ、
前記放熱対象に固定された状態において、前記放熱対象の前記被固定部は、前記突出壁部の前記突出方向で前記突出端面を越えて前記ケース内方に配置されるようになっている、請求項6に記載の回路ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、回路ユニットに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に搭載される電池パック内に収納されて電池と負荷間の通電と非通電とを切り替える回路ユニットが開示されている。回路ユニットには、ケース内にリレーやセラミック抵抗であるプリチャージ抵抗等の発熱部品が収納されている。このような発熱部品の放熱を促進するために、特許文献1の回路ユニットでは、ケースに固定された発熱部品の熱的接触部を、弾性熱伝導シートを介して放熱対象である金属製の外側筐体に接触させることで、発熱部品の放熱経路が確保する構造が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-181737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の構造では、インナケースと発熱部品の組付や、インナケースと外側筐体の組み付けにおける公差の積み重なりにより、発熱部品と外部筐体の対向面間距離のばらつきが大きくなることが避けられなかった。その結果、公差が大きくなる場合には、発熱部品と外部筐体の間に介在する弾性熱伝導シートに必要な厚さが大きくなり、放熱性能の低下を招くおそれがあった。
【0005】
そこで、ケース内に収容された発熱部品の熱的接触部と放熱対象との公差によるギャップばらつきを抑制して放熱性能の向上を図ることができる、回路ユニットを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の回路ユニットは、放熱対象に熱的に接触する熱的接触部と前記放熱対象に固定される固定部とを有する発熱部品と、前記発熱部品を保持するケースと、前記ケースの内部に突設されて前記発熱部品を前記ケース内に保持する保持部と、前記ケースに貫設されて前記発熱部品の前記熱的接触部を前記ケースの外部に露出させる開口窓と、前記ケースに貫設されて前記放熱対象に設けられた被固定部が挿入される挿入孔と、を備え、前記挿入孔に挿入された前記被固定部に対して前記発熱部品の前記固定部を固定することで、前記発熱部品が前記保持部から離隔して、前記発熱部品の前記熱的接触部が前記放熱対象に熱的に接触される、ものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示の回路ユニットによれば、ケース内に収容された発熱部品の熱的接触部と放熱対象との公差によるギャップばらつきを抑制して放熱性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に係る回路ユニットを放熱対象に対して固定した状態で示す斜視図である。
図2は、図1に示された回路ユニットにおいてケースを構成するアッパケースを取り外した状態で示す斜視図である。
図3は、図2に示された回路ユニットにおいてアッパケースを取り外した状態で示す平面図である。
図4は、図3のIV-IV断面における要部を拡大して示す縦断面図である。
図5は、図3のV-V断面における要部を拡大して示す縦断面図である。
図6は、図1に示された回路ユニットにおける分解斜視図である。
図7は、図1に示された回路ユニットを構成するロアケースを示す平面図である。
図8は、図1に示された回路ユニットを放熱対象に対して固定する前の状態で示す斜視図であって、アッパケースを取り外した状態で示す図である。
図9は、図8に示された回路ユニットにおける縦断面図であって、図5に対応する図である。
図10は、実施形態2に係る回路ユニットを放熱対象に対して固定した状態で示す斜視図であって、アッパケースを取り外した状態で示す図である。
図11は、図10に示された回路ユニットにおいてアッパケースを取り外した状態で示す平面図である。
図12は、図11のXII-XII断面における要部を拡大して示す縦断面図である。
図13は、図10に示された回路ユニットを構成するロアケースを示す斜視図である。
図14は、図10に示された回路ユニットを放熱対象に対して固定する前の状態で示す斜視図であって、アッパケースを取り外した状態で示す斜視図である。
図15は、図14に示された回路ユニットにおける縦断面図であって、図12に対応する図である。
図16は、図15におけるXVI-XVI断面の要部を拡大して示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の回路ユニットは、
(1)放熱対象に熱的に接触する熱的接触部と前記放熱対象に固定される固定部とを有する発熱部品と、前記発熱部品を保持するケースと、前記ケースの内部に突設されて前記発熱部品を前記ケース内に保持する保持部と、前記ケースに貫設されて前記発熱部品の前記熱的接触部を前記ケースの外部に露出させる開口窓と、前記ケースに貫設されて前記放熱対象に設けられた被固定部が挿入される挿入孔と、を備え、前記挿入孔に挿入された前記被固定部に対して前記発熱部品の前記固定部を固定することで、前記発熱部品が前記保持部から離隔して、前記発熱部品の前記熱的接触部が前記放熱対象に熱的に接触される、ものである。
【0010】
本態様の回路ユニットによれば、ケース内に保持された発熱部品の固定部を、ケースに設けられた挿入孔からケース内に挿入された放熱対象の被固定部に直接固定することで、発熱部品がケースの保持部から離隔して、発熱部品の熱的接触部を放熱対象に熱的に接触させることができる。これにより、発熱部品と放熱対象との間に介在する部材を排除することができて、従来構造に比して、公差による発熱部品の熱的接触部と放熱対象の対向面間距離のばらつきを低減することができる。さらに、放熱対象の被固定部に発熱部品の固定部を固定することで、ケースの開口窓を介してケースの外部に露出した発熱部品の熱的接触部を放熱対象に熱的に接触させることができ、発熱部品の熱的接触部の放熱対象への接触状態を安定して維持することができる。それゆえ、ケース内に収容された発熱部品の熱的接触部と放熱対象との公差によるギャップばらつきを抑制して放熱性能の向上を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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