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公開番号2025093071
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208574
出願日2023-12-11
発明の名称シールドコネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人個人,個人
主分類H01R 13/6592 20110101AFI20250616BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】外部GND部材への安定した接続を可能としながら構成の簡略化を可能としたシールドコネクタを提供すること。
【解決手段】シールド電線2は、芯線19と絶縁被覆20とシールド材12と被覆材23とを有するシールド電線本体13と、被覆材23の先端部において被覆材23の外周を覆うとともにシールド材12の折り返し部22に外周が覆われる下敷きリング46と、折り返し部22に接続される遮蔽体15とを備える。遮蔽体15は、金属板材によって筒状に形成され、下敷きリング46とで折り返し部22を挟み込むように圧着される圧着部37と、外部GND部材に押圧接触可能な板ばね部が形成されたシェル本体部38とを有する。下敷きリング46は、圧着部37と対応した位置に設けられた下敷き本体部46aと、圧着部37とシェル本体部38との境目と対応した位置に設けられ下敷き本体部46aの直径よりも直径が大きい大径部46bとを有する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
芯線と該芯線の外周を覆う絶縁被覆と該絶縁被覆の外周を覆うシールド材と該シールド材の外周を覆う被覆材とを有するシールド電線本体と、
前記芯線に固定される電気端子と、
前記被覆材の先端部において該被覆材の外周を覆うとともに、前記シールド材の折り返し部に外周が覆われる下敷きリングと、
前記折り返し部に接続されるとともに外部GND部材に電気的に接続可能な遮蔽体と、
を備え、
前記遮蔽体は、金属板材によって筒状に形成され、前記下敷きリングとで前記折り返し部を挟み込むように圧着される圧着部と、前記外部GND部材に押圧接触可能な板ばね部が形成されたシェル本体部と、を有し、
前記下敷きリングは、前記圧着部と対応した位置に設けられた下敷き本体部と、前記圧着部と前記シェル本体部との境目と対応した位置に設けられ前記下敷き本体部の直径よりも直径が大きい大径部と、を有する、
シールドコネクタ。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記下敷きリングは、前記大径部から前記下敷き本体部に向かって徐々に直径が小さくなる傾斜部を有する、
請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項3】
前記下敷き本体部は、前記折り返し部及び前記圧着部の端部よりも外部に突出する長さに設定されている、
請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項4】
前記遮蔽体は、コネクタハウジングに挿入されることで取り付けられるものであり、
前記シェル本体部は、前記コネクタハウジングから抜けないように前記コネクタハウジングと係合可能な係合部を有する、
請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項5】
前記遮蔽体は、コネクタハウジングに挿入されることで取り付けられるものであり、
前記シェル本体部は、前記コネクタハウジングへの挿入方向において前記コネクタハウジングと係合可能で前記遮蔽体を位置決めする位置決め部を有する、
請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項6】
前記遮蔽体は、周方向の一部に前記金属板材の端部同士が接続されている嵌め合わせ部を有し、
前記板ばね部は、前記嵌め合わせ部が周方向で重ならない位置に設けられている、
請求項1に記載のシールドコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シールドコネクタに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シールドコネクタとしては、編組等からなるシールド材を有するシールド電線本体と、シールド材を外部GND部材に接続するために固定フェレールと遮蔽体と波形ばね座金とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このシールドコネクタでは、波形ばね座金が遮蔽体と別体で設けられることによって外部GND部材への安定した接続が可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5559213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のようなシールドコネクタでは、構成が複雑であるという問題があった。具体的には、例えば、波形ばね座金が遮蔽体と別体で設けられることによって部品点数が多くなっていた。また、例えば、遮蔽体は切削部品であった。これらのことは、シールドコネクタの製造コストを増大させる原因となる。
【0005】
本開示の目的は、外部GND部材への安定した接続を可能としながら構成の簡略化を可能としたシールドコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のシールドコネクタは、芯線と該芯線の外周を覆う絶縁被覆と該絶縁被覆の外周を覆うシールド材と該シールド材の外周を覆う被覆材とを有するシールド電線本体と、前記芯線に固定される電気端子と、前記被覆材の先端部において該被覆材の外周を覆うとともに、前記シールド材の折り返し部に外周が覆われる下敷きリングと、前記折り返し部に接続されるとともに外部GND部材に電気的に接続可能な遮蔽体と、を備え、前記遮蔽体は、金属板材によって筒状に形成され、前記下敷きリングとで前記折り返し部を挟み込むように圧着される圧着部と、前記外部GND部材に押圧接触可能な板ばね部が形成されたシェル本体部と、を有し、前記下敷きリングは、前記圧着部と対応した位置に設けられた下敷き本体部と、前記圧着部と前記シェル本体部との境目と対応した位置に設けられ前記下敷き本体部の直径よりも直径が大きい大径部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示のシールドコネクタによれば、外部GND部材への安定した接続を可能としながら構成の簡略化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態におけるシールドコネクタの斜視図である。
図2は、一実施形態におけるシールドコネクタの断面図である。
図3は、一実施形態におけるシールド電線の一部分解斜視図である。
図4は、一実施形態におけるシールドコネクタの分解斜視図である。
図5は、一実施形態におけるシールドコネクタの断面図である。
図6は、一実施形態における遮蔽体の側面図である。
図7は、一実施形態における遮蔽体の正面図である。
図8は、一実施形態におけるシールドコネクタの構成を説明するための一部断面斜視図である。
図9は、一実施形態におけるシールド電線を説明するための圧着前の一部断面図である。
図10は、一実施形態におけるシールド電線の圧着後の一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のシールドコネクタは、
[1]芯線と該芯線の外周を覆う絶縁被覆と該絶縁被覆の外周を覆うシールド材と該シールド材の外周を覆う被覆材とを有するシールド電線本体と、前記芯線に固定される電気端子と、前記被覆材の先端部において該被覆材の外周を覆うとともに、前記シールド材の折り返し部に外周が覆われる下敷きリングと、前記折り返し部に接続されるとともに外部GND部材に電気的に接続可能な遮蔽体と、を備え、前記遮蔽体は、金属板材によって筒状に形成され、前記下敷きリングとで前記折り返し部を挟み込むように圧着される圧着部と、前記外部GND部材に押圧接触可能な板ばね部が形成されたシェル本体部と、を有し、前記下敷きリングは、前記圧着部と対応した位置に設けられた下敷き本体部と、前記圧着部と前記シェル本体部との境目と対応した位置に設けられ前記下敷き本体部の直径よりも直径が大きい大径部と、を有する。
【0010】
同構成によれば、遮蔽体は、金属板材によって筒状に形成されるため、例えば、切削部品である場合に比べて、容易に製造することができる。また、遮蔽体は、下敷きリングとで折り返し部を挟み込むように圧着される圧着部と、外部GND部材に押圧接触可能な板ばね部が形成されたシェル本体部とを有するため、例えば、別体の波形ばね座金を備える構成に比べて、部品点数が少なくなる。よって、シールドコネクタを簡素な構成とすることができる。そして、下敷きリングは、圧着部とシェル本体部との境目と対応した位置に設けられ下敷き本体部の直径よりも直径が大きい大径部を有するため、圧着部を圧着した際にシェル本体部が歪んでしまうことが抑制される。よって、シェル本体部に形成された板ばね部も正常な形状を保つことができる。その結果、遮蔽体を外部GND部材と安定して接続することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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