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公開番号
2024121478
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028611
出願日
2023-02-27
発明の名称
溶接用ケーブルおよびそれを備える溶接トーチ
出願人
株式会社ダイヘン
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
B23K
9/29 20060101AFI20240830BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】撚線に過度な負荷がかかって撚線が断線することを抑制する。
【解決手段】圧着部110には、パイプ部20の仮想軸Aの径方向にパイプ部20の外形が凹みつつパイプ部20の軸方向に沿って延在し、かつ仮想軸Aの軸周りに等間隔に配置された少なくとも3つの凹条部111が形成されており、かつ、軸周りに隣り合う凹条部111同士の間に、絶縁被覆部40の内周面に接している凸条部112が形成されている。パイプ部20には、少なくとも3つの凹条部111の各々の第2の端部側に隣接してパイプ部20の外側と内側とを連通させる少なくとも3つの貫通孔が設けられている。絶縁被覆部40の内周面と少なくとも3つの凹条部111とに囲まれた領域から少なくとも3つの貫通孔の各々を通過してパイプ部20の内部からノズル部の内部に冷却水が通流可能な冷却水流路60が形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
撚線と、
第1の端部、該第1の端部とは反対側に位置する第2の端部、および、第1の端部寄りに位置して前記撚線を圧着する圧着部を含むパイプ部と、
前記パイプ部の前記第2の端部に接続されたノズル部と、
前記パイプ部の外周に固定され、前記パイプ部のうちの少なくとも前記圧着部および前記撚線を被覆する絶縁被覆部とを備え、
前記圧着部には、前記パイプ部の仮想軸の径方向に前記パイプ部の外形が凹みつつ前記パイプ部の軸方向に沿って延在し、かつ前記仮想軸の軸周りに等間隔に配置された少なくとも3つの凹条部が形成されており、かつ、前記軸周りに隣り合う前記凹条部同士の間に、前記絶縁被覆部の内周面に接している凸条部が形成されており、
前記パイプ部には、前記少なくとも3つの凹条部の各々の第2の端部側に隣接して前記パイプ部の外側と内側とを連通させる少なくとも3つの貫通孔が設けられており、
前記絶縁被覆部の前記内周面と前記少なくとも3つの凹条部とに囲まれた領域から前記少なくとも3つの貫通孔の各々を通過して前記パイプ部の内部から前記ノズル部の内部に冷却水が通流可能な冷却水流路が形成されている、溶接用ケーブル。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記圧着部には、前記少なくとも3つの凹条部として、4つの凹条部が形成されている、請求項1に記載の溶接用ケーブル。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の溶接用ケーブルと、
前記溶接用ケーブルに接続されるハンドル部とを備える、溶接トーチ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接用ケーブルおよびそれを備える溶接トーチに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
抵抗溶接用二次ケーブルの構成を開示した先行技術文献として、実願昭61-57316号(実開昭62-169784号)のマイクロフィルム(特許文献1)がある。特許文献1に記載された抵抗溶接用二次ケーブルは、ケーブル体と、ケーブル端子と、銅スリーブとを備える。ケーブル体は、複数の導線が撚り合わされたものである。ケーブル端子には筒形ガイドが設けられる。筒形ガイドの胴体には銅スリーブが嵌入される。銅スリーブを加圧して筒形ガイドの内部に挿入したケーブル体と胴体とを圧着する。圧着によって銅スリーブの両側の2箇所に生じた凹所は、通水路を構成している。
【0003】
また、特許文献1に類似する溶接用ケーブルの構成を開示した先行技術文献として、特許第3761113号公報(特許文献2)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実願昭61-57316号(実開昭62-169784号)のマイクロフィルム
特許第3761113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1または特許文献2においては、一方向から撚線を圧着してパイプ部と撚線とを接続するため、パイプ部の圧着による撚線への押圧力がパイプ部の周方向において不均一になりやすい。このため、溶接トーチの取り回しのために溶接用ケーブルが動かされる場合、撚線に対して過度に負荷が加わって、パイプ部の端部と撚線とが擦れることにより、撚線が断線する可能性がある。
【0006】
また、溶接用ケーブルは、溶接トーチへの給電に加えて、溶接トーチを冷却するための冷却水流路を確保するため、ケーブル径が大径化しやすい。溶接用ケーブルが大径である場合、溶接用ケーブルを屈曲させにくいため、溶接トーチを取り回す際に溶接トーチを強い力で動かす必要がある。この溶接トーチを動かす強い力は、溶接用ケーブルにおける撚線に過度の負荷がかかって、撚線が断線する要因となる。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、撚線に過度な負荷がかかって撚線が断線することを抑制することができる、溶接用ケーブルおよびそれを備える溶接トーチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に基づく溶接用ケーブルは、撚線と、パイプ部と、ノズル部と、絶縁被覆部とを備える。パイプ部は、第1の端部、第1の端部とは反対側に位置する第2の端部、および、第1の端部寄りに位置して撚線を圧着する圧着部を含む。ノズル部は、パイプ部の第2の端部に接続されている。絶縁被覆部は、パイプ部の外周に固定され、パイプ部のうちの少なくとも圧着部および撚線を被覆する。圧着部には、パイプ部の仮想軸の径方向にパイプ部の外形が凹みつつパイプ部の軸方向に沿って延在し、かつ上記仮想軸の軸周りに等間隔に配置された少なくとも3つの凹条部が形成されており、かつ、軸周りに隣り合う凹条部同士の間に、絶縁被覆部の内周面に接している凸条部が形成されている。パイプ部には、少なくとも3つの凹条部の各々の第2の端部側に隣接してパイプ部の外側と内側とを連通させる少なくとも3つの貫通孔が設けられている。絶縁被覆部の内周面と少なくとも3つの凹条部とに囲まれた領域から少なくとも3つの貫通孔の各々を通過してパイプ部の内部からノズル部の内部に冷却水が通流可能な冷却水流路が形成されている。
【0009】
この場合、仮想軸Aの軸周りに等間隔に配置された少なくとも3つの凹条部が圧着部に形成され、かつ、凸条部が絶縁被覆部の内周面に接して溶接用ケーブルを小径化することによって、撚線に過度な負荷がかかって撚線が断線することを抑制することができる。
【0010】
本発明の一形態においては、圧着部には、少なくとも3つの凹条部として、4つの凹条部が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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