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公開番号2025001302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100811
出願日2023-06-20
発明の名称サブマージアーク溶接システム、および、サブマージアーク溶接方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類B23K 9/18 20060101AFI20241225BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】サブマージアーク溶接において、溶込み深さとアークの安定性とを両立できるサブマージアーク溶接システムを提供する。
【解決手段】サブマージアーク溶接を行うための溶接システムA1において、電力を供給する溶接電源装置2と、被溶接物Wの上にフラックス79を散布する散布装置7と、を備えた。溶接電源装置2は、第1周波数f1で変動する第1交流電流を出力する第1期間T1と、第1周波数f1より低い第2周波数f2で変動する第2交流電流を出力する第2期間T2とを、周期的に切り替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
サブマージアーク溶接を行うためのサブマージアーク溶接システムであって、
電力を供給する溶接電源装置と、
被溶接物の上にフラックスを散布する散布装置と、
を備え、
前記溶接電源装置は、
第1周波数で変動する第1波形電流を出力する第1期間と、前記第1周波数より低い第2周波数で変動する第2波形電流を出力する第2期間とを、周期的に切り替える、
サブマージアーク溶接システム。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記第1周波数および前記第2周波数は、10Hz以上100Hz以下であり、
前記第1期間と前記第2期間とを切り替える第3周波数は、1Hz以上20Hz以下である、
請求項1に記載のサブマージアーク溶接システム。
【請求項3】
前記第1波形電流および前記第2波形電流は、矩形波交流電流であり、
前記第1波形電流の第1デューティ比と、前記第2波形電流の第2デューティ比とは、個別に調整可能である、
請求項1または2に記載のサブマージアーク溶接システム。
【請求項4】
前記第1波形電流および前記第2波形電流は、矩形波状に変化する直流電流であり、
前記第1波形電流の基準となる第1基準値と、前記第2波形電流の基準となる第2基準値とは、個別に調整可能である、
請求項1または2に記載のサブマージアーク溶接システム。
【請求項5】
溶接電源装置と、被溶接物の上にフラックスを散布する散布装置と、を備えるサブマージアーク溶接システムにおいて、サブマージアーク溶接を行うためのサブマージアーク溶接方法であって、
前記溶接電源装置が第1周波数で変動する第1波形電流を出力する第1ステップと、
前記溶接電源装置が前記第1周波数より低い第2周波数で変動する第2波形電流を出力する第2ステップと、
を備え、
前記第1ステップと前記第2ステップとを周期的に切り替える、
サブマージアーク溶接方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サブマージアーク溶接を行うためのサブマージアーク溶接システム、および、サブマージアーク溶接方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来からサブマージアーク溶接が知られている。サブマージアーク溶接は、被溶接物の上に粒上のフラックスを散布し、フラックスの中に溶接ワイヤを送給して、溶接ワイヤの先端と被溶接物との間にアークを発生させて溶接を行うものである。サブマージアーク溶接では、太径の溶接ワイヤに大電流を流すことで、厚板を高能率で溶接することができる。
【0003】
サブマージアーク溶接において、溶接電流の電流波形を調整することで、溶込み深さを調整する技術が開示されている。例えば、非特許文献1には、交流の溶接電流を出力する場合に、電流波形の周波数を調整することで、溶込み深さを調整することが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
宮田 隆文、波形制御機能付サブマージアーク溶接電源、溶接学会誌、日本、2008年、第77巻、第7号、p.635-639
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電流波形の周波数を調整する場合、電流波形の周波数を低くするほど、溶込み深さが大きくなるが、アークの安定性が損なわれる。一方、電流波形の周波数を高くするほど、アークの安定性が向上するが、溶込み深さが小さくなる。
【0006】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、サブマージアーク溶接において、溶込み深さとアークの安定性とを両立できるサブマージアーク溶接システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の側面によって提供されるサブマージアーク溶接システムは、サブマージアーク溶接を行うためのサブマージアーク溶接システムであって、電力を供給する溶接電源装置と、被溶接物の上にフラックスを散布する散布装置と、を備え、前記溶接電源装置は、第1周波数で変動する第1波形電流を出力する第1期間と、前記第1周波数より低い第2周波数で変動する第2波形電流を出力する第2期間とを、周期的に切り替える。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1周波数および前記第2周波数は、10Hz以上100Hz以下であり、前記第1期間と前記第2期間とを切り替える第3周波数は、1Hz以上20Hz以下である。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1波形電流および前記第2波形電流は、矩形波交流電流であり、前記第1波形電流の第1デューティ比と、前記第2波形電流の第2デューティ比とは、個別に調整可能である。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1波形電流および前記第2波形電流は、矩形波状に変化する直流電流であり、前記第1波形電流の基準となる第1基準値と、前記第2波形電流の基準となる第2基準値とは、個別に調整可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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