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公開番号
2025004467
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-15
出願番号
2023104175
出願日
2023-06-26
発明の名称
碍子
出願人
株式会社ダイヘン
代理人
個人
,
個人
主分類
H01B
17/00 20060101AFI20250107BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】挿入穴に滞留した液体に起因する碍子本体の劣化を防止することができる碍子を提供する。
【解決手段】本開示に係る碍子1は、挿入穴23が設けられた合成樹脂製の碍子本体2と、前記挿入穴23に同軸に挿入されている筒状部材3とを備え、前記碍子本体2には、前記挿入穴23から前記碍子本体2の外部に液体を排出するための排液路25が設けられていることを特徴とする。液体が挿入穴23に浸入したとしても、又は挿入穴23の内部空間にて生じたとしても、排液路25を通って碍子本体2の外部に排出される。故に、挿入穴23に液体が滞留しにくい。従って、挿入穴23に滞留した液体に起因する碍子本体2の劣化を防止することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
挿入穴が設けられた合成樹脂製の碍子本体と、
前記挿入穴に同軸に挿入されている筒状部材と
を備え、
前記碍子本体には、前記挿入穴から前記碍子本体の外部に液体を排出するための排液路が設けられていることを特徴とする碍子。
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【請求項2】
前記排液路は屈曲又は湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の碍子。
【請求項3】
前記碍子本体の外面には、前記挿入穴の軸長方向に沿うようにして排液穴が設けられており、
該排液穴は内周面に排液口を有し、
前記排液路は、
前記排液穴の内部空間を含んでおり、
両端夫々に開口を有し、
前記排液路の一方の前記開口は、前記排液口に連通しており、
前記排液路の他方の前記開口は、前記排液穴の開口であることを特徴とする請求項1又は2に記載の碍子。
【請求項4】
前記筒状部材の外周面は、前記挿入穴の内周面の、前記挿入穴の開口に近い第1部分に接合されており、
前記排液路は両端夫々に開口を有し、
前記排液路の一方の前記開口は、前記挿入穴の前記内周面の、前記挿入穴の前記開口から遠い第2部分に位置しており、
前記挿入穴の内底面と、前記筒状部材の前記内底面に対向する端面との、前記挿入穴の軸長方向の離間距離をL1、
前記排液路の一方の前記開口の前記軸長方向の内法をL2とすると、
L2/L1≦0.2
が成り立つことを特徴とする請求項1又は2に記載の碍子。
【請求項5】
複数の前記排液路が、前記挿入穴の周方向に沿う方向に並設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の碍子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、碍子に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電線と棒状の端子金具との接続部分を覆う碍子が記載されている。
この碍子は、貫通孔状の中空部が設けられた磁器製の碍子本体と、中空部に挿入された金属製のナット(筒状部材)と、ナットの外周面と中空部の内周面との間に介在しているセメント製の接着層とを備える。
【0003】
端子金具の先端部には、電線を受け入れるための中空部と、ナットの雌ネジに螺合する雄ネジとが設けられている。電線の一端部は、端子金具の中空部に挿入されることによって、端子金具の先端部に接続される。電線と端子金具とが接続された状態で、端子金具の雄ネジがナットの雌ネジに螺合する。この結果、電線と端子金具との接続部分を、絶縁体である碍子本体で被覆することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-147166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の碍子が備える碍子本体の中空部は貫通孔状をなす。しかしながら、碍子本体に非貫通孔状の中空部(挿入穴)が設けられている場合、雨水、夜露等の液体が挿入穴に滞留することが懸念される。挿入穴に多量の液体が滞留した場合、液体が凍ったときの膨張によって生じる大きな外力が碍子本体に加わり、碍子本体を劣化させる虞がある。
【0006】
本開示の目的は、挿入穴に滞留した液体に起因する碍子本体の劣化を防止することができる碍子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る碍子は、挿入穴が設けられた合成樹脂製の碍子本体と、前記挿入穴に同軸に挿入されている筒状部材とを備え、前記碍子本体には、前記挿入穴から前記碍子本体の外部に液体を排出するための排液路が設けられていることを特徴とする。
【0008】
本開示にあっては、合成樹脂製の碍子本体に挿入穴が設けられている。挿入穴には筒状部材が同軸に挿入されている。
碍子本体には排液路が設けられている。液体が挿入穴に浸入したとしても、又は挿入穴の内部空間にて生じたとしても、排液路を通って碍子本体の外部に排出される。故に、挿入穴に液体が滞留しにくい。従って、挿入穴に滞留した液体に起因する碍子本体の劣化を防止することができる。
【0009】
本開示に係る碍子は、前記排液路は屈曲又は湾曲していることを特徴とする。
【0010】
本開示にあっては、排液路が屈曲又は湾曲している。
碍子は変成器又は開閉器等に備えられる。変成器又は開閉器等が使用されている場合、挿入穴の内部空間には、電流が流れている導体(以下、充電部という)が存在する。
排液路が屈曲又は湾曲しているので、万が一、碍子本体の外部から排液路に細い導体(以下、針金という)が挿入されたとしても、針金が排液路から挿入穴の内部空間に侵入して充電部に接触することを抑制することができる。同様に、生物(例えば小虫)が排液路を通って挿入穴の内部空間に侵入し、充電部に接触することを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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