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公開番号2024121427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028534
出願日2023-02-27
発明の名称状態特定方法
出願人横河電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C12N 15/10 20060101AFI20240830BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】試料の状態を効果的に特定すること。
【解決手段】状態特定方法は、封入容器20に、菌体Cを含む菌体培養液Sおよび発泡ビーズBを封入し、封入容器20を密閉し、加熱し、発泡ビーズBの大きさの変化に基づいて、封入容器20の温度および圧力のうち少なくとも1つに関する内部状態を特定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
容器の内部状態を特定する状態特定方法であって、
前記容器に、試料を含む試料溶液および発泡成形されたビーズを封入する封入工程と、
前記容器を密閉し、加熱する加熱工程と、
前記ビーズの大きさの変化に基づいて、前記加熱工程における前記容器の温度および圧力のうち少なくとも1つに関する前記内部状態を特定する特定工程と、
を含む状態特定方法。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記特定工程は、
前記ビーズの減縮によって、前記容器が加熱された前記温度が130℃以上であることを特定する、
請求項1に記載の状態特定方法。
【請求項3】
前記ビーズは、発泡ポリスチレンである、
請求項1に記載の状態特定方法。
【請求項4】
前記容器は、PCR(Polymerase Chain Reaction)チューブである、
請求項1に記載の状態特定方法。
【請求項5】
前記試料溶液は、菌体を含む菌体培養液である、
請求項1から4のいずれか1項に記載の状態特定方法。
【請求項6】
前記加熱工程によって前記菌体の細胞から抽出された核酸を精製する精製工程、
をさらに含む請求項5に記載の状態特定方法。
【請求項7】
前記加熱工程によって前記菌体の細胞から抽出された核酸を増幅する増幅工程、
をさらに含む請求項5に記載の状態特定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、状態特定方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
菌体培養液を採取し、溶解補助剤を添加し、菌体培養液に含まれる菌体の細胞から核酸を高温高圧条件で抽出する技術(適宜、「高温高圧法」)が知られている。また、容器の加熱処理が必要な工程において、温度に応じて変色するプルシアンブルーやロイコ系色素等の色素の色調を確認することによって容器が加熱された際の温度(適宜、「加熱温度」、「加温」)を特定する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5624487号公報
特開2013-132298号公報
特開2002-322385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術では、容器に収容される菌体培養液の加熱温度等の内部状態を効果的に特定することは難しい。例えば、上記のプルシアンブルーの変色を確認する手法では、菌体の細胞から核酸が抽出可能な140℃付近よりも低い121℃付近で変色してしまうので、実際に140℃付近まで到達しているかを確認することが難しい。また、上記のロイコ系色素の変色を確認する手法では、70℃付近で変色し、20℃で元の色に色相が可逆的に変化するので、実際に140℃付近まで到達しているかを確認することが難しい。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、試料の状態を効果的に特定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、容器の内部状態を特定する状態特定方法であって、前記容器に、試料を含む試料溶液および発泡成形されたビーズを封入する封入工程と、前記容器を密閉し、加熱する加熱工程と、前記ビーズの大きさの変化に基づいて、前記加熱工程における前記容器の温度および圧力のうち少なくとも1つに関する前記内部状態を特定する特定工程と、を含む状態特定方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、試料の状態を効果的に特定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る加温加圧特定システムの構成例を示す図である。
実施形態に係る加温加圧確認実験の実験結果の一例を示す図である。
実施形態に係る温度および圧力の関係性の一例を示す図である。
実施形態に係るPCRアンプリコン測定実験の実験条件1の一例を示す図である。
実施形態に係るPCRアンプリコン測定実験の実験条件2の一例を示す図である。
実施形態に係るPCRアンプリコン測定実験の実験条件3の一例を示す図である。
実施形態に係るPCRアンプリコン測定実験の実験結果の一例を示す図である。
実施形態に係る加温加圧特定工程の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の一実施形態に係る状態特定方法を、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではない。
【0010】
〔実施形態〕
以下に、実施形態に係る加温加圧特定システム100の構成、各工程の詳細、各工程の流れを順に説明し、最後に実施形態の効果を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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