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公開番号
2024155573
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023070398
出願日
2023-04-21
発明の名称
測定方法、測定装置、及び測定システム
出願人
横河電機株式会社
,
横河計測株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01R
31/58 20200101AFI20241024BHJP(測定;試験)
要約
【課題】活線での三相異容量結線の絶縁抵抗測定を実現できる測定方法、測定装置、及び測定システムを提供する。
【解決手段】測定方法は、三相異容量結線の3つの相R、S及びTの配線をクランプして測定した三相リーク電流を取得するステップと、三相異容量結線の3つの相R、S及びTのうち、中点Nで接地している2つの相R及びSの配線をクランプして測定した単相リーク電流を取得するステップと、三相リーク電流及び単相リーク電流に基づいて、三相異容量結線の3つの相R、S及びTのそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分を算出するステップと、三相異容量結線の3つの相R、S及びTのそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分の測定結果を出力するステップとを含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
三相異容量結線の3つの相の配線をクランプして測定した三相リーク電流を取得するステップと、
前記三相異容量結線の3つの相のうち、中点で接地している2つの相の配線をクランプして測定した単相リーク電流を取得するステップと、
前記三相リーク電流及び前記単相リーク電流に基づいて、前記三相異容量結線の3つの相のそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分を算出するステップと、
前記三相異容量結線の3つの相のそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分の測定結果を出力するステップと
を含む、測定方法。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記三相リーク電流を取得するステップと、前記単相リーク電流を取得するステップとを並行して実行する、請求項1に記載の測定方法。
【請求項3】
三相異容量結線の3つの相の配線をまとめてクランプして測定した三相リーク電流と、前記三相異容量結線の3つの相のうち中点で接地している2つの接地相の配線をクランプして測定した単相リーク電流とを取得し、
前記三相リーク電流及び前記単相リーク電流に基づいて、前記三相異容量結線の3つの相のそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分を算出し、
前記三相異容量結線の3つの相のそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分の測定結果を出力する、測定装置。
【請求項4】
前記三相異容量結線の3つの相の配線をまとめてクランプするように構成される三相リーク電流測定部、又は、前記2つの接地相の配線をクランプするように構成される単相リーク電流測定部の少なくとも一方として機能する測定部を更に備える、請求項3に記載の測定装置。
【請求項5】
前記測定部として、前記三相リーク電流測定部、及び、前記単相リーク電流測定部を両方とも備える、請求項4に記載の測定装置。
【請求項6】
請求項4に記載の測定装置を第1測定装置及び第2測定装置のそれぞれとして備え、
前記第1測定装置の測定部が前記三相リーク電流測定部として機能し、
前記第2測定装置の測定部が前記単相リーク電流測定部として機能し、
前記第1測定装置又は前記第2測定装置のいずれかのプロセッサが前記三相異容量結線の3つの相のそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分を算出する、測定システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、リーク電流の抵抗成分の測定方法、測定装置、及び測定システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、配線路にクランプされて配線路に流れるリーク電流を検出する電流検出部と配線路の交流電圧を検出する電圧検出部と有効リーク電流Iorを算出する処理部とを備えるリーク電流測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-198282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
R相、S相及びT相を有し、R相とS相との中点が接地されている三相異容量結線において3つの相の配線をまとめてクランプした電流検出部でリーク電流が検出された場合、R相のリーク電流の容量成分の位相とT相のリーク電流の抵抗成分の位相とが一致する。また、T相のリーク電流の容量成分の位相とS相のリーク電流の抵抗成分の位相とが一致する。この場合、3つの相の配線をまとめてクランプして測定したリーク電流に基づいて、各相のリーク電流の抵抗成分の大きさを算出することができない。つまり、三相異容量結線の絶縁抵抗測定を活線で実施することができない。しかし、停電を伴う形で三相異容量結線の絶縁抵抗測定を実施することは、作業負担を増大させる。活線での三相異容量結線の絶縁抵抗測定の実現が求められる。
【0005】
本開示は、上述の点に鑑みてなされたものであり、活線での三相異容量結線の絶縁抵抗測定を実現できる測定方法、測定装置、及び測定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
幾つかの実施形態に係る測定方法は、三相異容量結線の3つの相の配線をクランプして測定した三相リーク電流を取得するステップと、前記三相異容量結線の3つの相のうち、中点で接地している2つの相の配線をクランプして測定した単相リーク電流を取得するステップと、前記三相リーク電流及び前記単相リーク電流に基づいて、前記三相異容量結線の3つの相のそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分を算出するステップと、前記三相異容量結線の3つの相のそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分の測定結果を出力するステップとを含む。
【0007】
配線をクランプして三相リーク電流と単相リーク電流とをそれぞれ測定することによって、三相異容量結線の回路のリーク電流の抵抗成分が活線で測定され得る。三相異容量結線の回路のリーク電流の抵抗成分を活線で測定できることによって、三相異容量結線の回路のリーク電流の抵抗成分を測定するために停電が不要になる。その結果、三相異容量結線の回路のリーク電流の抵抗成分を測定するための作業負担が低減する。
【0008】
一実施形態に係る測定方法において、前記三相リーク電流を取得するステップと、前記単相リーク電流を取得するステップとが並行して実行されてよい。三相リーク電流と単相リーク電流とが並行に取得されることによって、リーク電流の経時変化の影響が低減され得る。
【0009】
幾つかの実施形態に係る測定装置は、三相異容量結線の3つの相の配線をまとめてクランプして測定した三相リーク電流と、前記三相異容量結線の3つの相のうち中点で接地している2つの接地相の配線をクランプして測定した単相リーク電流とを取得し、前記三相リーク電流及び前記単相リーク電流に基づいて、前記三相異容量結線の3つの相のそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分を算出し、前記三相異容量結線の3つの相のそれぞれの配線に流れるリーク電流の抵抗成分の測定結果を出力する。
【0010】
配線をクランプして三相リーク電流と単相リーク電流とをそれぞれ測定することによって、三相異容量結線の回路のリーク電流の抵抗成分が活線で測定され得る。三相異容量結線の回路のリーク電流の抵抗成分を活線で測定できることによって、三相異容量結線の回路のリーク電流の抵抗成分を測定するために停電が不要になる。その結果、三相異容量結線の回路のリーク電流の抵抗成分を測定するための作業負担が低減する。
(【0011】以降は省略されています)
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