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公開番号2025104552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222437
出願日2023-12-28
発明の名称複合体、及び熱線吸収フィルム
出願人横河電機株式会社,熊本県
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類C08L 65/00 20060101AFI20250703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本開示の目的は、環境に対する負荷が高い原料を用いない、優れた熱線吸収特性を有する複合体、及び熱線吸収フィルムを提供することである。
【解決手段】本実施形態の一つは、非晶性硫酸化多糖類と、ポリチオフェンとを含む複合体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
非晶性硫酸化多糖類と、ポリチオフェンとを含む複合体。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
非晶性硫酸化多糖類が、カラギーナン、サクラン、ラムナン硫酸、フコイダン、コンドロイチン硫酸、ポルフィラン、フノラン、デルマタン硫酸、及びヘパリンから選択される少なくとも1種の非晶性硫酸化多糖類である、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
非晶性硫酸化多糖類が、ラムダ-カラギーナン、カッパ-カラギーナン、及びイオタ-カラギーナンから選択される少なくとも1種のカラギーナンである、請求項1に記載の複合体。
【請求項4】
非晶性硫酸化多糖類が、下記一般式(1)で表される硫酸化多糖及び下記一般式(2)で表される硫酸化多糖から選択される少なくとも1種の硫酸化多糖である、請求項1に記載の複合体。
TIFF
2025104552000013.tif
85
118
(一般式(1)及び(2)においてRは、それぞれ独立に、水素原子、又は下記一般式(3)で表される基であり、但し、括弧内のRの少なくとも一つは下記一般式(3)で表される基であり、nは括弧内の繰り返し数を表す。)
TIFF
2025104552000014.tif
31
59
(一般式(3)において、Xは、ヒドロキシ基、又は-O

(M
m+

1/m
であり、mは1以上3以下の整数であり、M
m+
はm価のカチオンであり、波線は他の原子との結合部位である。)
【請求項5】
非晶性硫酸化多糖類の硫酸エステル基の置換基量が2.0mmol/g以上、6.0mmol/g以下である、請求項1に記載の複合体。
【請求項6】
非晶性硫酸化多糖類の構成単糖数が、200以上である、請求項1に記載の複合体。
【請求項7】
非晶性硫酸化多糖類がイオタ-カラギーナンである、請求項1に記載の複合体。
【請求項8】
前記複合体を0.01wt%含む水分散液の、1800nmの吸光度を500nmの吸光度で除した値が4.5以上である、請求項1に記載の複合体。
【請求項9】
前記複合体を0.01wt%含む水分散液の、1800nmの吸光度を500nmの吸光度で除した値が4.5以上であり、500nmの吸光度が0.010以上、0.200以下であり、1800nmの吸光度が0.200以上、1.200以下である、請求項1に記載の複合体。
【請求項10】
前記複合体を2wt%含む水分散液の、回転数6.0rpm、20℃で測定した粘度が、100mPa・s以上5000mPa・s以下である、請求項1に記載の複合体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複合体、及び熱線吸収フィルムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
太陽光線の放射エネルギーの約4割は赤外線以上の波長領域の光であり、これらの光は熱的効果が高いため、熱線と呼ばれている。オフィスビルや自動車などに使用される透明性が要求される窓材は、一般に熱線を良く透過するので、室内や車内の温度が上昇してしまうことが知られている。
【0003】
そこで、省エネルギー化を図る目的で、窓材に熱線を反射又は吸収する機能を付与することが検討されている。窓材に熱線を反射又は吸収する機能(熱線遮蔽性)を付与する手段としては、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)微粒子、アンチモンドープ酸化錫(ATO)微粒子、セシウムタングステン酸等を含む赤外線吸収フィルムを、窓ガラスに貼着する方法が提案されている。
【0004】
アンチモンやセシウムは、いずれも毒性を有しており、インジウムは、レアメタルであるためコストが高く、これらの材料の代替材料が切望されている。また、熱線遮蔽性を高めるために、熱線遮蔽性を有する無機微粒子の添加量を増やして日射透過率を下げると、可視光の透過率も同様に低くなり、逆に外光を取り入れるため可視光の透過率を高くすると、日射透過率が上昇し、熱線遮蔽性が低下するという問題があった。
【0005】
例えば、繊維幅3nm~1500nmの範囲にある繊維状セルロースから得られた、以下の化学式1に示す硫酸化セルロースナノクリスタルと、前記硫酸化セルロースナノクリスタルがドーピングされたポリチオフェンと、を含むことを特徴とする熱線吸収材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
TIFF
2025104552000001.tif
30
120
化学式1に示すR

~R

は、それぞれ独立に水素原子、スルホン酸基または炭素鎖数1~6のアルキルスルホン酸基を表し、かつ、R

~R

の少なくとも1つはスルホン酸基または炭素鎖数1~6のアルキルスルホン酸基である。また、化学式1のnは、括弧内の繰り返しを示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-111747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らの検討によると、特許文献1に開示された熱線吸収材は、例えば800~1800nmの光に対する近赤外吸収能が不十分であり、熱線吸収特性(近赤外光の吸光度を可視光の吸光度で除したもの)が不十分であった。
【0009】
そこで、本開示の目的は、環境に対する負荷が高い原料を用いない、優れた熱線吸収特性を有する複合体、及び熱線吸収フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行ったところ、非晶性硫酸化多糖類と、ポリチオフェンとを含む複合体は、環境に対する負荷が高い原料を用いない、優れた熱線吸収特性を有する複合体となることを見出し、本開示に至った。
(【0011】以降は省略されています)

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