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公開番号
2024119507
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023026470
出願日
2023-02-22
発明の名称
長繊維不織布及び土木用資材
出願人
東洋紡エムシー株式会社
代理人
主分類
D04H
3/011 20120101AFI20240827BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】垂直方向での難燃性を持ち、湿熱環境下においても引張強力を保持できる長繊維不織布を提供する。
【解決手段】
本発明の長繊維不織布は、構成繊維がリン含有化合物を共重合したポリエステルから成り、目付が400g/m
2
以上、厚さが2.0mm以上、引張最大破断点強力が縦横ともに925N/5cm以上、貫入抵抗が850N以上、である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
構成繊維がリン含有化合物を共重合したポリエステルから成り、
目付が400g/m
2
以上、
厚さが2.0mm以上、
引張最大破断点強力が縦横ともに925N/5cm以上、
貫入抵抗が850N以上、
であることを特徴とする長繊維不織布。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記構成繊維におけるリン原子の含有率は100~2000ppmである請求項1に記載の長繊維不織布。
【請求項3】
ニードルパンチ加工されていることを特徴とする請求項1に記載の長繊維不織布。
【請求項4】
湿熱サイクル試験後の貫入抵抗保持率が90%以上であることを特徴とする請求項1に記載の長繊維不織布。
【請求項5】
JIS L1091 A-4法の燃焼性試験にて、燃焼長平均が5.5cm以下であり、最大燃焼長が8.5cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の長繊維不織布。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1に記載の長繊維不織布を含むことを特徴とする土木用資材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性を有する長繊維不織布に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
廃棄物処理場では、底面や側面に遮水シートが設置されて、その上に遮水シートが破れることを防ぐ目的として不織布にて構成された保護マットが必要とされる。このような保護マットは、突起のある廃棄物で破れると土壌汚染となりうるため、破れにくさが要求される。また、長期間の湿熱条件に耐える強度が必要とされる。さらに、熱処分された焼却物や、電池による発火のリスクがあるため、難燃性が求められる。また、屋内処分場などの側面は垂直方向への設置が多く、表面のみならず素材全体が難燃である必要がある。
【0003】
例えば特許文献1には、ポリ乳酸径重合体による難燃性保護マットが提案されている。
【0004】
また、保護マットではないが、特許文献2には、リン原子含有させたエアーバック用ラッピング材が開示されており、長時間の高温高湿化で高い強度保持率を維持している。特許文献3には、不織布の片面や両面に分子量1万以上のポリウレタン系バインダと燐系難燃剤を塗布したポリエステル系難燃性スパンボンド不織布が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-286654号公報
特願2002-377520号公報
特開平4-222267号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の保護マットは、ポリ乳酸が生分解性の性質を持つため、長期にわたる湿熱耐性に課題がある。また、特許文献2のラッピング材は、エンボス加工を用いて製造するため、保護マットに要求される突起物に耐うる厚さを出すことができない。また、特許文献3の不織布は、例えば屋内処分場のような垂直な壁面へ貼り付けた場合、表面は難燃であるが素材全体が難燃ではないため、垂直方向へ燃焼部位が広がるリスクが懸念される。
【0007】
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされ、その目的は、垂直方向での難燃性を持ち、湿熱環境下においても引張強力を保持できる長繊維不織布を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、ついに本発明を完成するに至った。本発明は以下の構成を取る。
(1)構成繊維がリン含有化合物を共重合したポリエステルから成り、目付が400g/m
2
以上、厚さが2.0mm以上、引張最大破断点強力が縦横ともに925N/5cm以上、貫入抵抗が850N以上、であることを特徴とする長繊維不織布。
(2)前記構成繊維におけるリン原子の含有率は100~2000ppmである(1)に記載の長繊維不織布。
(3)ニードルパンチ加工されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の長繊維不織布。
(4)湿熱サイクル試験後の貫入抵抗保持率が90%以上であることを特徴とする(1)~(3)のいずれか1に記載の長繊維不織布。
(5)JIS L1091 A-4法の燃焼性試験にて、燃焼長平均が5.5cm以下であり、最大燃焼長が8.5cm以下であることを特徴とする(1)~(4)のいずれか1に記載の長繊維不織布。
(6)(1)~(5)のいずれか1に記載の長繊維不織布を含むことを特徴とする土木用資材。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、垂直方向に強い難燃性を持ちつつ、屋外の湿熱環境下でも一定の強度を保持できる長繊維不織布を得ることができる。そのため、本発明の長繊維不織布は、廃棄物処分場などで使用しても、突起物などで容易に破れず、且つ難燃性を有しているため、保護マット等の土木用資材として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の長繊維不織布は、構成繊維がリン含有化合物を共重合したポリエステルから成る。
(【0011】以降は省略されています)
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