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公開番号
2024154223
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-30
出願番号
2023067948
出願日
2023-04-18
発明の名称
編網装置及び位置調整具
出願人
網太株式会社
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
D04G
1/08 20060101AFI20241023BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】結節不形成の発生を抑制した編網装置、及び、編網装置に取り付けて用いる位置調整具を提供する。
【解決手段】
編網装置10は、緯糸WEを捲回したボビン70を収容し板厚方向SDに列置されたシャトル80と、経糸WAを貫通させる複数のリード孔31Hが列設されたリード31と、経糸を巻き付けて経糸ループWALを形成する巻鈎部41Mを有する複数の巻鈎41と、先端部分に引鈎部51Fを有する棒状の複数の引鈎51と、を備え、巻鈎部に巻き付けた経糸ループ内を通して経糸を引き出してU字状経糸WAUを形成し、U字状経糸をシャトルの上部80Uに設けた振り分け部81に当接させて、U字状経糸のうち、第1辺経糸WAU1をシャトルの一方側SD1に、第2辺経糸WAU2を他方側SD2に振り分ける振分けタイミングにおいて、シャトル同士の間に位置して、引鈎部及びU字状経糸に対する、振り分け部の板厚方向SDの位置を整える複数の調整部92を有する位置調整具90を更に備える。
【選択図】図19
特許請求の範囲
【請求項1】
緯糸を捲回した板状の複数のボビンと、
環状板形状を有し、前記ボビンの径方向外側を囲んで前記ボビンを収容し、板厚方向に列置された複数のシャトルと、
経糸を貫通させる複数のリード孔が前記板厚方向に列設されたリードと、
前記リード孔よりも下流側の前記経糸を巻き付けて経糸ループを形成する巻鈎部を有し、前記板厚方向に並ぶ複数の巻鈎と、
先端部分に前記経糸に係合する引鈎部を有し、前記板厚方向に並ぶ棒状の複数の引鈎と、を備える
編網装置であって、
前記巻鈎部に巻き付けた前記経糸ループよりも上流側で前記リード孔よりも下流側の前記経糸を、前記経糸ループ内を通した前記引鈎部に係合させ、前記引鈎部と共に前記経糸ループ内を通して引き出して、
前記引鈎部への係合部位を底とするU字形状で、
前記板厚方向の一方側の一辺をなす第1辺経糸と、
前記板厚方向の他方側の一辺をなす第2辺経糸とを有する
U字状経糸を形成し、
前記U字状経糸を、前記シャトルの上方から前記シャトルの上部に設けた振り分け部に当接させて、
前記U字状経糸のうち、
前記第1辺経糸を前記シャトルの前記板厚方向の前記一方側に、
前記第2辺経糸を前記シャトルの前記板厚方向の前記他方側に振り分ける振分けタイミングにおいて、
前記複数のシャトル同士の間に位置して、前記引鈎部及び前記U字状経糸に対する、前記シャトルの前記振り分け部の前記板厚方向の位置を整える複数の調整部,を有する
位置調整具を更に備える
編網装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の編網装置であって、
前記位置調整具の前記複数の調整部は、
少なくとも前記振分けタイミングに、
前記複数のシャトルの前記上部同士の間に位置する
複数の上部調整部である
編網装置。
【請求項3】
請求項2に記載の編網装置であって、
前記位置調整具は、
前記複数の引鈎を支持し、前記複数の引鈎と共に移動する引鈎支持体に設けられてなる
編網装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の編網装置であって、
前記位置調整具の前記複数の調整部は、
線材を前記調整部の外形を縁取る形態に成形した成形線材でそれぞれ構成されてなる
編網装置。
【請求項5】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の編網装置であって、
前記位置調整具の前記複数の調整部は、
それぞれ中実板状の板状調整部である
編網装置。
【請求項6】
請求項5に記載の編網装置であって、
前記位置調整具の前記複数の板状調整部は、
前記振り分けタイミングに先立ち、前記シャトルに最初に接触する最薄部を含み、
前記最薄部の前記板厚方向の厚さを最薄部厚さに比して、前記最薄部から離れるほどテーパ部厚さが厚くなるテーパ部を有する
編網装置。
【請求項7】
請求項5に記載の編網装置であって、
前記位置調整具の前記複数の板状調整部は、
補強金属材を樹脂材で被覆してなる
編網装置。
【請求項8】
請求項5に記載の編網装置であって、
前記位置調整具の前記複数の板状調整部は、
前記シャトルと衝突した際に破断して、前記シャトルの破損を抑制する破断可能化部を有する
編網装置。
【請求項9】
請求項5に記載の編網装置であって、
前記複数の調整部は、
前記位置調整具に着脱可能に固定された複数の調整部材に、それぞれ設けられてなる
編網装置。
【請求項10】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の編網装置であって、
前記シャトルのうち、前記調整部の摺動する部位が、摩耗を抑制された摩耗抑制部とされてなる
編網装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、編網装置、及び、編網装置に取り付けて用いる位置調整具に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
複数の経糸と複数の緯糸で網を編む編網装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。編網に当たっては、経糸と緯糸とを結節して結び目を形成する。具体的には、詳細を後述するように、緯糸を捲回したボビンを収容した環状板形状のシャトルを複数用意し、これらをシャトルの板厚方向に列置しておく。一方、リードのリード孔を貫通して引き出された経糸を巻鈎の巻鈎部に巻き付けて経糸ループを形成する。さらに、経糸ループよりも上流側でリード孔よりも下流側の経糸を、経糸ループ内を貫通した引鈎の先端に設けた引鈎部に係合させ、その後に経糸ループ内を通して引き出す。引鈎部によりU字状に引き出されたU字状経糸を、シャトルの上方からシャトルの上部に設けた振り分け部に当接させて、U字状経糸のうち、一方の経糸をシャトルの板厚方向の一方側に、他方の経糸をシャトルの板厚方向の他方側に振り分ける。さらに、U字状経糸が係合した引鈎部を、一方の経糸がシャトルの板厚方向の一方側を通り、他方の経糸がシャトルの板厚方向の他方側を通るように移動させた後に、U字状経糸を引鈎部から解放して、U字状経糸をしてシャトルの下方をくぐらせしめて、U字状経糸を緯糸に巻き付かせると共に、リード孔を通じて、引鈎部によって引き出されていた経糸ループよりも上流側の経糸を上流側に引き戻して、経糸と緯糸を結節する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-298985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、経糸と緯糸の結節に当たっては、板厚方向に振り分けられたU字状経糸(上述の一方の経糸及び他方の経糸)が、それぞれシャトル同士の間を通過する必要があるため、シャトル同士の間に隙間を設けて各シャトルを配置する必要があり、シャトル毎に板厚方向に位置ずれが生じやすい。また、シャトルは、使用と共にその形状が曲がったり歪みを生じたりする場合も有る。
【0005】
このようにシャトルに位置ずれ、曲がり、歪みなどが生じていると、引鈎部及びU字状経糸に対して、シャトルの上部に設けた振り分け部の板厚方向の位置に、位置ずれが生じることとなる。すると、シャトルの振り分け部で、U字状経糸(一方の経糸と他方の経糸)適切に振り分け得ない振り分け不具合が生じる場合、例えば、一方の経糸のみならず他方の経糸までも、シャトルの板厚方向の一方側に振り分けてしまう場合が生じる。この場合には、U字状経糸がシャトルをくぐらず、緯糸に経糸が巻き付かないため、経糸と緯糸との結節部が形成できない結節部不形成の不具合(いわゆる、飛び目)が生じる。
【0006】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、結節不形成の発生を抑制した編網装置、及び、編網時に結節不形成を発生しにくくするべく編網装置に取り付けて用いる位置調整具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記課題を解決するための本発明の一態様は、緯糸を捲回した板状の複数のボビンと、環状板形状を有し、前記ボビンの径方向外側を囲んで前記ボビンを収容し、板厚方向に列置された複数のシャトルと、経糸を貫通させる複数のリード孔が前記板厚方向に列設されたリードと、前記リード孔よりも下流側の前記経糸を巻き付けて経糸ループを形成する巻鈎部を有し、前記板厚方向に並ぶ複数の巻鈎と、先端部分に前記経糸に係合する引鈎部を有し、前記板厚方向に並ぶ棒状の複数の引鈎と、を備える編網装置であって、前記巻鈎部に巻き付けた前記経糸ループよりも上流側で前記リード孔よりも下流側の前記経糸を、前記経糸ループ内を通した前記引鈎部に係合させ、前記引鈎部と共に前記経糸ループ内を通して引き出して、前記引鈎部への係合部位を底とするU字形状で、前記板厚方向の一方側の一辺をなす第1辺経糸と、前記板厚方向の他方側の一辺をなす第2辺経糸とを有するU字状経糸を形成し、前記U字状経糸を、前記シャトルの上方から前記シャトルの上部に設けた振り分け部に当接させて、前記U字状経糸のうち、前記第1辺経糸を前記シャトルの前記板厚方向の前記一方側に、前記第2辺経糸を前記シャトルの前記板厚方向の前記他方側に振り分ける振分けタイミングにおいて、前記複数のシャトル同士の間に位置して、前記引鈎部及び前記U字状経糸に対する、前記シャトルの前記振り分け部の前記板厚方向の位置を整える複数の調整部を有する位置調整具を更に備える編網装置である。
【0008】
この編網装置は、経糸と緯糸との結節に当たって用いるボビン、シャトル、リード、巻鈎、引鈎のほかに、振り分けタイミングで、引鈎部及びU字状経糸に対する、シャトル上部に設けた振り分け部の板厚方向の位置を整える調整部を有する位置調整具を備えている。このため、シャトルの振り分け部における第1辺経糸と第2辺経糸の振り分け不具合発生を抑制し、結節部不形成の発生を抑制することができる。
【0009】
ここで、位置調整具は、少なくとも振分けタイミングにおいて、シャトル同士の間に位置することで、シャトルの取り得る板厚方向の位置範囲を限定して、シャトルの振り分け部の板厚方向の位置を整える、即ち、振り分け部を適切な位置範囲内に位置させる複数の調整部を含むものであれば良い。従って、例えば、可動部を有さず、引鈎を支持する引鈎支持体等に取り付けて、引鈎及びこれを支持する引鈎支持体と共に移動させ、振分けタイミングを含む適当な調整期間だけ、シャトル同士の間に位置する形態の調整部を設けた位置調整具とすることができる(後述する実施形態及び変形形態1~5参照)。なお、位置調整具を、引鈎を支持する引鈎支持体と一体とした引鈎支持体兼用の位置調整具とし、調整部を引鈎と共に移動させるようにしても良い。
【0010】
また例えば、位置調整具を、調整部を含む調整部材と、調整部材を所定の移動パターンに移動可能に構成した調整部材移動機構とから構成しておくこともできる。例えば、振分けタイミングを含む適当な調整期間だけ、調整部材移動機構によって、調整部材を所定位置に移動させて適宜の調整姿勢とし、調整部をシャトル同士の間に位置させる。その一方、調整期間以外の期間には、調整部材移動機構によって、調整部材を所定位置とは異なる他の位置に移動させて、シャトル等への接触を防止する退避姿勢とする位置調整具とすることもできる。なお、この位置調整具自体を、引鈎を支持する引鈎支持体等に取り付けて、引鈎と共に移動させると共に、引鈎の移動とは別に、調整部材移動機構で調整部材を移動させて調整姿勢や退避姿勢にする構成を取ることもできる(後述する変形形態7参照)。また、位置調整具の調整部材移動機構自体は、引鈎と共には移動しない構成とする一方、調整部材移動機構によって調整部材を移動させて調整姿勢や退避姿勢にする構成とすることもできる(後述する変形形態8参照)。
(【0011】以降は省略されています)
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