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公開番号2024161976
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077087
出願日2023-05-09
発明の名称シート製造装置、及び、シート製造方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D04H 1/732 20120101AFI20241114BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】ウェブの水分の計測の精度が低下するおそれがある。
【解決手段】繊維を含む材料からシートを製造するシート製造装置であって、繊維を含む材料を気流によって堆積させてウェブを形成する堆積部と、ウェブの一方面と接触して当該ウェブを保持する搬送ベルトを有するウェブ搬送部と、搬送ベルトの一方の面と対向するように設けられ、ウェブの他方面側から水分を付与する加湿部と、水分が付与されたウェブに対して加熱を行う加熱ローラーと、加熱ローラーと加湿部との間に配置された水分計と、水分計に付着した異物を除去する異物除去機構と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維を含む材料からシートを製造するシート製造装置であって、
前記繊維を含む材料を気流によって堆積させてウェブを形成する堆積部と、
前記ウェブの一方面と接触して当該ウェブを保持する搬送ベルトを有するウェブ搬送部と、
前記搬送ベルトの一方の面と対向するように設けられ、前記ウェブの他方面側から水分を付与する加湿部と、
前記水分が付与された前記ウェブに対して加熱を行う加熱ローラーと、
前記加熱ローラーと前記加湿部との間に配置された水分計と、
前記水分計に付着した異物を除去する異物除去機構と、を備えるシート製造装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記加湿部、前記水分計、及び、前記異物除去機構は、前記搬送ベルトの前記一方の面側に配置される、請求項1に記載のシート製造装置。
【請求項3】
下方に向いている前記搬送ベルトの前記一方の面は、前記ウェブを保持することが可能であり、
前記加湿部は前記搬送ベルトの下方に配置される、請求項2に記載のシート製造装置。
【請求項4】
前記水分計、及び、前記異物除去機構は、前記搬送ベルトの下方に配置される、請求項3に記載のシート製造装置。
【請求項5】
前記異物除去機構は、エアコンプレッサーと、圧縮空気を噴射するノズルとを有する、請求項1に記載のシート製造装置。
【請求項6】
前記ノズルは斜め下向きである、請求項5に記載のシート製造装置。
【請求項7】
前記異物除去機構は、ワイパー機構を有する、請求項1に記載のシート製造装置。
【請求項8】
前記水分計、及び、前記異物除去機構は、前記加湿部に対して隣り合う位置に配置される、請求項1に記載のシート製造装置。
【請求項9】
前記水分計は赤外線水分計である請求項1に記載のシート製造装置。
【請求項10】
前記圧縮空気を噴射するタイミングを制御するコントローラーを備え、
前記ウェブの先端が前記加熱ローラーに到達した時点で、前記コントローラーが前記エアコンプレッサーを作動させることで、前記ノズルから前記圧縮空気が噴射される、請求項5に記載のシート製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート製造装置、及び、シート製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示すように、計測部によりウェブの水分を計測して、シートを製造するシート製造装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-208923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のシート製造装置では、計測部に異物が付着すると、計測の精度が低下するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
繊維を含む材料からシートを製造するシート製造装置であって、前記繊維を含む材料を気流によって堆積させてウェブを形成する堆積部と、前記ウェブの一方面と接触して当該ウェブを保持する搬送ベルトを有するウェブ搬送部と、前記搬送ベルトの一方の面と対向するように設けられ、前記ウェブの他方面側から水分を付与する加湿部と、前記水分が付与された前記ウェブに対して加熱を行う加熱ローラーと、前記加熱ローラーと前記加湿部との間に配置された水分計と、前記水分計に付着した異物を除去する異物除去機構と、を備える。
【0006】
少なくとも、水分計、及び、異物除去機構を備えるシート製造装置のシート製造方法であって、繊維を含む材料を気流によって堆積させてウェブを形成し、前記ウェブの一方面と接触して当該ウェブを保持しつつ搬送し、前記ウェブの他方面側から、前記水分計により前記ウェブに含まれる水分を検出して、水分を付与し、前記異物除去機構により前記水分計に付着した異物を除去し、前記水分が付与された前記ウェブに対して加熱ローラーにより加熱を行う。
【図面の簡単な説明】
【0007】
シート製造装置の構成を示す模式図。
水分計、異物除去機構を中心に示す模式図。
異物除去機構の一例を示す斜視図。
異物除去機構の一例を示す模式図。
異物除去機構の別の例を示す模式図。
シート製造方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.シート製造装置の構成
本実施形態に係るシート製造装置1の構成について、図1~図5を参照しながら説明する。
なお、各図における方向を、三次元座標系を用いて説明する。説明の便宜上、Z軸の正方向を上方向又は単に上と称し負方向を下方向又は単に下と称し、X軸の正方向を後方向又は単に後と称し負方向を前方向又は単に前と称し、Y軸の正方向を右方向又は単に右と称し負方向を左方向又は単に左と称して説明する。
【0009】
図1に示すように、本実施形態に係るシート製造装置1は、いわゆる乾式にて、繊維等を含む材料である原料Cから、ウェブWを形成し、単票形状のシートSを製造する装置である。本実施形態において乾式とは、シート製造において、液体中で実施されずに、大気などの気中で実施されることをいうものとする。なお、シート製造装置1は、乾式であることに限定されず、いわゆる湿式であってもよい。
また、以下では、原料Cは、ウェブW、シートSと、順次形態を変えながら、上流から下流へ移動するものとして説明する。
【0010】
シート製造装置1は、上流から下流へ向かって、供給部5、粗砕部10、解繊部30、混合部60、堆積部105、ウェブ形成部70、ウェブ搬送部80、加湿部90、水分計40、異物除去機構である異物除去部50、空気噴射部150、シート形成部110、切断部120が配置されるように、構成される。
さらに、シート製造装置1は、コントローラーであって、上記の各部を統括的に制御する制御部140を備える。制御部140は、プロセッサー及びメモリーを含む。プロセッサーは、メモリーに記憶されているファームウェアなどのプログラムを読み出して実行し、シート製造装置1の各部を制御することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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