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公開番号
2024118523
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-02
出願番号
2023024840
出願日
2023-02-21
発明の名称
織編物および熱防護衣料
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
D04B
1/16 20060101AFI20240826BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】難燃性、遮熱性、および快適性に優れる織編物および熱防護衣料を提供する。
【解決手段】全芳香族ポリアミドヤーンを含む織編物であって、目付けが100g/m
2
以上、7g/cm
2
の荷重下での厚さが0.6mm以上であり、ISO 11092に規定される熱抵抗値が0.055m
2
K/W以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
全芳香族ポリアミドヤーンを含む織編物であって、目付けが100g/m
2
以上、7g/cm
2
の荷重下での厚さが0.6mm以上であり、ISO 11092に規定される熱抵抗値が0.055m
2
K/W以下であることを特徴とする織編物。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記全芳香族ポリアミドヤーンがメタ型全芳香族ポリアミドフィラメントヤーンである、請求項1に記載の織編物。
【請求項3】
ISO 11092に規定される水蒸気透過抵抗値が7m
2
Pa/W以下、JIS L-1076 Aに規定されるピリングが4級以上、ISO 13938-1またはISO 13938-2に規定される破裂強さが500kPa以上である、請求項1に記載の織編物。
【請求項4】
下記(1)~(5)の要件を全て満たす、請求項1に記載の織編物。
(1)ISO 15025 Procedure Aに規定される耐炎性試験において、以下を全て満たす。
a)着炎なし
b)着炎落下物または溶融落下物なし
c)5mmを超える穴あきなし
d)残じんが2秒以下
e)残炎が2秒以下
(2)ISO 17493に規定される耐熱性試験において、265~260℃、5分間暴露条件で以下を全て満たす。
a)溶融しない
b)滴下物なし
c)着炎なし
d)収縮率が10%未満
(3)ISO 9151に規定される炎暴露試験においてHTI
24
が4秒以上である。
(4)ISO 6942 METHOD Bに規定される20kW/m
2
の熱流束による放射熱暴露試験においてRHTI
24
が7秒以上である。
(5)ISO 5077に規定される5回洗濯前後の寸法変化が8%以下である。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の織編物を含む熱防護衣料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性、遮熱性、および快適性に優れる織編物および熱防護衣料に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
織編物はスポーツウエアまたワークウエアなどとして使用され、熱防護用途においても、難燃繊維を使用し優れた遮熱性を有する織編物として提案されている(例えば特許文献1~4参照)。
【0003】
しかしながら、かかる織編物は優れた遮熱性を持つ反面、保温性が高く、着用時に熱が逃げにくく不快であるという問題があった。特に、近年消防士が防火服の下に着用する執務服(いわゆるStation wear)において国際規格ISO 21942が制定されたが、その要求項目に体からの放熱を評価する熱抵抗、水蒸気透過抵抗が含まれ、これらの要求項目を満たすためには上記のものではまだ満足とは言えなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-242239号公報
特開2019-090120号公報
特開2019-127657号公報
特開2020-193422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、難燃性、遮熱性および快適性に優れる織編物および熱防護衣料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。かくして、以下の発明が提供される。
【0007】
1.全芳香族ポリアミドヤーンを含む織編物であって、目付けが100g/m
2
以上、7g/cm
2
の荷重下での厚さが0.6mm以上であり、ISO 11092に規定される熱抵抗値が0.055m
2
K/W以下であることを特徴とする織編物。
2.前記全芳香族ポリアミドヤーンがメタ型全芳香族ポリアミドフィラメントヤーンである、上記1に記載の織編物。
3.ISO 11092に規定される水蒸気透過抵抗値が7m
2
Pa/W以下、JIS L-1076 Aに規定されるピリングが4級以上、ISO 13938-1またはISO 13938-2に規定される破裂強さが500kPa以上である、上記1または2に記載の織編物。
4.下記(1)~(5)の要件を全て満たす、上記1~3のいずれかに記載の織編物。
(1)ISO 15025 Procedure Aに規定される耐炎性試験において、以下を全て満たす。
a)着炎なし
b)着炎落下物または溶融落下物なし
c)5mmを超える穴あきなし
d)残じんが2秒以下
e)残炎が2秒以下
(2)ISO 17493に規定される耐熱性試験において、265~260℃、5分間暴露条件で以下を全て満たす。
a)溶融しない
b)滴下物なし
c)着炎なし
d)収縮率が10%未満
(3)ISO 9151に規定される炎暴露試験においてHTI
24
が4秒以上である。
(4)ISO 6942 METHOD Bに規定される20kW/m
2
の熱流束による放射熱暴露試験においてRHTI
24
が7秒以上である。
(5)ISO 5077に規定される5回洗濯前後の寸法変化が8%以下である。
5.上記1~4のいずれかに記載の織編物を含む熱防護衣料。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、難燃性、遮熱性および快適性に優れる織編物および熱防護衣料が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明の織編物は全芳香族ポリアミドヤーンを含む。全芳香族ポリアミドヤーンとは、メタ型全芳香族ポリアミド繊維および/またはパラ型全芳香族ポリアミド繊維など全芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)を含む糸である。
【0010】
ここで、メタ型全芳香族ポリアミド繊維は、すなわちその繰返し単位の85モル%以上がm-フェニレンイソフタルアミドであるポリマーからなる繊維である。かかるメタ型全芳香族ポリアミドは、15モル%未満の範囲内で第3成分を含んだ共重合体であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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