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公開番号2024155442
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070160
出願日2023-04-21
発明の名称樹脂組成物およびそれからなる成形体
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類C08L 77/10 20060101AFI20241024BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐熱性に優れ、かつ射出成形時におけるモールドデポジットの少ない樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供する。
【解決手段】(A)融点が270℃以上である熱可塑性樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)共重合ポリアミド樹脂からなる集束剤を含有する全芳香族ポリアミド繊維(B成分)5~80重量部を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)融点が270℃以上である熱可塑性樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)共重合ポリアミド樹脂からなる集束剤を含有する全芳香族ポリアミド繊維(B成分)5~80重量部を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
共重合ポリアミド樹脂が、下記式(B-1)で表される繰り返し単位、下記式(B-2)で表される繰り返し単位および下記式(B-3)で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも一つの繰り返し単位を含有し、融点が180℃以下であり、かつ数平均分子量が1000~50000である共重合ポリアミド樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
-[NH(CH

)mCO]- (B-1)
(上記式中、mは6~20の整数である。)
-[NH(CH



NHCO(CH



CO]- (B-2)
-[NH(CH



CO]- (B-3)
【請求項3】
A成分がポリアリーレンスルフィド樹脂およびポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項4】
A成分がポリアリーレンスルフィド樹脂および半芳香族ポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項3に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1または2記載の熱可塑性樹脂組成物よりなる成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱性に優れ、かつ射出成形時におけるモールドデポジットの少ない樹脂組成物およびそれからなる成形品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアリーレンスルフィド樹脂および半芳香族ポリアミド樹脂は、耐薬品性、耐熱性、機械的特性などに優れるエンジニアリングプラスチックであり、電気電子部品、車両関連部品、航空機部品、産業機械部品、OA機器部品および住設機器部品として広く利用されている。そして、これら関連用途においては、製品の軽量化を目的に従来の金属からの樹脂化が検討されており、中でもこれら機構部品の樹脂化において、特にギアや軸受け等の用途に使用される金属代替となる樹脂材料には、衝撃強度や延性特性、また低摩耗および低摩擦係数といった摺動特性が求められている。しかしながら、全芳香族ポリアミド繊維を含有した樹脂材料は長期の低摩耗性に優れているものの、ガラス繊維や炭素繊維などを含有したものと比べ耐熱性が十分でない。
【0003】
この問題を解決する手段として、特許文献1、2には、摺動性および機械的強度を向上させることを目的として、半芳香族ポリアミド系樹脂および全芳香族ポリアミド繊維からなる樹脂組成物、ポリアミド樹脂、全芳香族ポリアミド繊維および酸化亜鉛ウィスカからなる樹脂組成物がそれぞれ開示されているが、摺動性および機械的強度について言及しているものの耐熱性およびモールドデポジットに関しては検討されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-105362号公報
特開2019-151802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、耐熱性に優れ、かつ射出成形時におけるモールドデポジットの少ない樹脂組成物およびそれを用いた成形体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、特定の熱可塑性樹脂に特定の集束剤を含有する全芳香族ポリアミド繊維を配合することにより、上記課題を達成することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
【0007】
1.(A)融点が270℃以上である熱可塑性樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)共重合ポリアミド樹脂からなる集束剤を含有する全芳香族ポリアミド繊維(B成分)5~80重量部を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
2.共重合ポリアミド樹脂が、下記式(B-1)で表される繰り返し単位、下記式(B-2)で表される繰り返し単位および下記式(B-3)で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも一つの繰り返し単位を含有し、融点が180℃以下であり、かつ数平均分子量が1000~50000である共重合ポリアミド樹脂であることを特徴とする前項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
-[NH(CH

)mCO]- (B-1)
(上記式中、mは6~20の整数である。)
-[NH(CH



NHCO(CH



CO]- (B-2)
-[NH(CH



CO]- (B-3)
【0008】
3.A成分がポリアリーレンスルフィド樹脂およびポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂であることを特徴とする前項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
4.A成分がポリアリーレンスルフィド樹脂および半芳香族ポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂であることを特徴とする前項3に記載の熱可塑性樹脂組成物。
5.前項1~4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物よりなる成形品。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、耐熱性に優れ、かつ射出成形時におけるモールドデポジットの少ない樹脂組成物およびそれを用いた成形体を提供することができる。本発明の樹脂組成物より得られる成形体は例えば、電気電子部品、車両関連部品、航空機部品、産業機械部品、OA機器部および住設機器部品に好適に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の詳細について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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