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公開番号
2024115041
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-26
出願番号
2023020482
出願日
2023-02-14
発明の名称
自着性繊維構造体およびその製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D04H
1/48 20120101AFI20240819BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】優れた自着性を有する繊維構造体を簡便に、低コストで製造する方法を提供する。
【解決手段】
自着性を有する帯状の繊維構造体であって、繊維構造体同士を重ね合わせて100g/m
2
の圧力を3秒間かけた時に自重で剥がれないことを特徴とする繊維構造体、および、180℃の温度における無荷重熱処理時の発現捲縮数が50コ/25mm以上の潜在倦縮繊維の短繊維をスライバーとし、ニードルパンチ加工または/およびウォータージェット加工を行うことを特徴とする前記繊維構造体の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
自着性を有する帯状の繊維構造体であって、繊維構造体同士重ね合わせて100g/m
2
の圧力を3秒間かけた時に自重で剥がれないことを特徴とする繊維構造体。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
180℃の温度における無荷重熱処理時の発現捲縮数が50コ/25mm以上の潜在倦縮繊維の短繊維をスライバーとし、ニードルパンチ加工または/およびウォータージェット加工を行うことを特徴とする請求項1に記載の繊維構造体の製造方法。
【請求項3】
潜在捲縮短繊維が、2,2-ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパン2~7モル%とイソフタル酸5~13モル%とを共重合した共重合ポリエチレンテレフタレート(A)と、ポリエチレンテレフタレート(B)とが、サイドバイサイドに接合されてなる複合繊維であって、前記共重合ポリエチレンテレフタレート(A)と前記ポリエチレンテレフタレート(B)の固有粘度差が0.03~0.08の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の繊維構造体の製造方法。
【請求項4】
熱処理により倦縮を発現させる工程を有することを特徴とする、請求項2または3に記載の繊維構造体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は自着性を有する繊維構造体およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
繊維構造体に関して、その用途に対して必要な物性や特性をもった繊維を用いて達成せんとするものが過去多数提案されてきた。そのなかで、医療・スポーツ等の分野における、四肢や患部などの適用部位を圧迫、固定、保護することを目的とした各種の包帯やサポーターなどのテープ類等の用途として、自着性のある繊維構造体もしくは繊維製品を得る為に多数の提案がなされている。
【0003】
例えば、潜在倦縮繊維を使用した繊維構造体として、特許文献1には、熱収縮率の異なる複数の樹脂が相構造を形成した複合繊維を含む不織布であって、熱収縮率の異なる複数の樹脂が相構造を形成した複合繊維を含む繊維をウェブ化する工程と、繊維ウェブを高温水蒸気で加熱して平均曲率半径20~200μmに捲縮する工程とを含む製造方法によって得られ、前記複合繊維が、面方向に対して略平行に配向され、かつ平均曲率半径20~200μmで厚さ方向において略均一に捲縮している不織布が提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、カチオン可染ポリエチレンテレフタレート樹脂を含む少なくとも2成分から構成され、該カチオン可染ポリエチレンテレフタレート樹脂が共重合成分として式(I)で表される化合物と、シクロヘキサンジカルボン酸及び/又はそのエステル形成誘導体を含み、平均曲率半径が50~200μmである捲縮繊維を80質量%以上含む不織布からなり伸縮自着性不織布が提案されている。自着性製品に意匠性を持たせるために染色性を有するカチオン可染ポリエチレンテレフタレート樹脂を含む繊維を使用する提案である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2008/015972
特開2014-037649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、高水温の蒸気を使用することなど特異的な工程が必要であり、製造ラインを構築する時に難度が高く、導入するコスト的にも不利なものであった。また、特許文献2に記載の技術は、潜在捲縮を有する繊維を使用したものであるが、特許文献1と同様に水蒸気噴射が必要であり、製造ラインを構築する時に難度が高く、導入するコスト的にも不利なものであった。
【0007】
本発明は、従来技術の課題を克服し、優れた自着性を有する繊維構造体を簡便に、低コストで製造する方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、優れた自着性を有する繊維構造体を得るものであり、目的を達成するため、以下の構成を採用する。
【0009】
自着性を有する帯状の繊維構造体であって、繊維構造体同士重ね合わせて100g/m
2
の圧力を3秒間かけた時に自重で剥がれないことを特徴とする繊維構造体。
【0010】
また、180℃の温度における無荷重熱処理時の発現捲縮数が50コ/25mm以上の潜在倦縮繊維の短繊維をスライバーとし、ニードルパンチ加工または/およびウォータージェット加工を行うことを特徴とする前記繊維構造体の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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