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公開番号2024119029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023216297
出願日2023-12-21
発明の名称シュノーケリング用呼吸用マスク及びその呼吸管
出願人誠加興業股分有限公司
代理人個人
主分類B63C 11/16 20060101AFI20240826BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】シュノーケリング用の呼吸用マスクであって、本体と、本体に連結され、管体を備える呼吸管と、を備える呼吸用マスクが提供される。
【解決手段】管体は、上端部と該上端部の反対に位置する下端部とを有し、吸気管路及び排気管路とに長手方向に仕切られた内部をさらに有する。管体が下端部を介して本体に接続されていることで、呼吸管が本体の内部と好適に流体連通する。上端部は吸気口を有し、吸気口を介して、吸入空気が進入し、吸気管路に沿って下端部に流れる。上端部と下端部との間には、排気一方向弁が設けられており、下端部から排気管路に流れ込む呼気が、排気一方向弁を介して外部に向けて排出される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シュノーケリング用の呼吸管であって、
上端部と該上端部の反対に位置する下端部とを有すると共に、吸気管路及び排気管路が形成された管体を備えており、
前記排気管路及び前記吸気管路は、仕切り壁によって長手方向に仕切られ、
前記上端部は吸気口を有し、該吸気口を介して、吸入空気が進入し、前記吸気管路に沿って前記下端部に流れ、
前記上端部と前記下端部との間には、排気一方向弁が設けられており、前記下端部から前記排気管路に流れ込む呼気が、前記排気一方向弁を介して外部に向けて排出され、
前記仕切り壁は、前記下端部から上方に延び、前記仕切り壁が前記管体の前側壁又は後側壁と合流して、前記排気一方向弁の上方の領域で終端とされている、呼吸管。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記仕切り壁は前記管体の前記後側壁と合流し、前記排気一方向弁は、前記管体の前記後側壁の開口に配置されている、請求項1記載の呼吸管。
【請求項3】
前記排気一方向弁は傘型弁である、請求項1記載の呼吸管。
【請求項4】
前記下端部が呼吸用マスクの本体と接続され、前記呼吸管が前記本体の内部と流体連通しており、
前記本体は、
メインフレームと、
前記メインフレーム内に埋め込まれたレンズと、
その少なくとも一部が前記メインフレーム及び前記レンズに埋め込まれ、使用者の顔にフィットするように構成された防水スカートであって、前記本体の内部を上部チャンバと下部チャンバとに仕切る仕切りを有し、固定装置により使用者が前記呼吸用マスクを装着すると、前記仕切りは使用者の鼻の上に載置され、使用者の目は前記上部チャンバに収容され、使用者の鼻は前記下部チャンバに収容される、防水スカートと、
前記吸気管路と前記下部チャンバとの間に形成された吸気経路と、
前記排気管路と前記下部チャンバとの間に形成され、前記吸気経路とは互いに独立している排気経路と、を備えている、請求項1記載の呼吸管。
【請求項5】
前記排気経路は、2本の排気トンネルによって形成されており、
前記2本の排気トンネルはそれぞれ、前記防水スカート及び前記レンズの内面によって共同して画定されると共に、前記レンズの外周に沿って配置されている、請求項4記載の呼吸管。
【請求項6】
ボタンをさらに備え、
該ボタンは、前記管体に覆われ、前記排気一方向弁に対向し、前記排気一方向弁から離間して配置されており、使用者が前記ボタンを作動させた際、前記ボタンは前記排気一方向弁の開放を防ぐことができ、前記ボタンを作動させなかった際、前記排気一方向弁を通常通り開放できるものである、請求項1記載の呼吸管。
【請求項7】
シュノーケリング用の呼吸用マスクであって、
本体と、
前記本体に連結され、管体を備える呼吸管とを備え、
前記管体は、上端部と該上端部の反対に位置する下端部とを有すると共に、内部に吸気管路及び排気管路が形成されており、
前記排気管路及び前記吸気管路は、仕切り壁によって長手方向に仕切られ、
前記上端部は吸気口を有し、該吸気口を介して、吸入空気が進入し、前記吸気管路に沿って前記下端部に流れ、
前記上端部と前記下端部との間には、排気一方向弁が設けられており、前記下端部から前記排気管路に流れ込む呼気が、前記排気一方向弁を介して外部に向けて排出され、
前記仕切り壁は、前記下端部から上方に延び、前記仕切り壁が前記管体の前側壁又は後側壁と合流して、前記排気一方向弁の上方の領域で終端とされており、
前記管体が、前記下端部を介して前記本体に接続され、前記呼吸管が前記本体の内部と流体連通している、呼吸用マスク。
【請求項8】
前記仕切り壁は前記管体の前記後側壁と合流し、前記排気一方向弁は、前記管体の前記後側壁の開口に配置されている、請求項7記載の呼吸用マスク。
【請求項9】
前記排気一方向弁は傘型弁である、請求項7記載の呼吸用マスク。
【請求項10】
前記本体は、
メインフレームと、
前記メインフレーム内に埋め込まれたレンズと、
その少なくとも一部が前記メインフレーム及び前記レンズに埋め込まれ、使用者の顔にフィットするように構成された防水スカートであって、前記本体の内部を上部チャンバと下部チャンバとに仕切る仕切りを有し、固定装置により使用者が前記呼吸用マスクを装着すると、前記仕切りは使用者の鼻の上に載置され、使用者の目は前記上部チャンバに収容され、使用者の鼻は前記下部チャンバに収容される、防水スカートと、
前記吸気管路と前記下部チャンバとの間に形成された吸気経路と、
前記排気管路と前記下部チャンバとの間に形成され、前記吸気経路とは互いに独立している排気経路とを備えている、請求項7記載の呼吸用マスク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2023年2月21日に出願された米国暫定特許出願第63/486,145号及び2023年5月31日に出願された米国暫定特許出願第63/505,238号に対する優先権の利益を主張するものであり、上記出願の内容全体を参照により本明細書に援用する。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
本発明は、呼吸用マスク、特に、排気口が吸気口から独立している呼吸管を有する呼吸用マスクに関する。
【背景技術】
【0003】
使用者が口と鼻で自由に呼吸できるようにし、マスクと呼吸管を持ち運ぶ不便を回避するために、様々なフルフェイスシュノーケリングマスク(FFSM)が開発されている。FFSMの設計では、快適性と安全性を達成する目的において、呼吸管は、マスク本体の上に固定されると同時に、その内部と流体連通しており、呼吸管の吸気経路と排気経路が分離されていることで、使用者が吸入した新鮮な空気が、直前の呼吸サイクル中に使用者が吐き出した汚れた空気(CO2を含む)と混ざるのを可能な限り防ぐ。
【0004】
しかし、このような典型的な設計では、吸入空気は、呼吸管を通り、上部チャンバ(使用者の目に対応するよう覆う)を経て、吸気一方向バルブを介して下部チャンバ(使用者の鼻と口に対応するよう覆う)に進入する。これにより、吸入空気が使用者に供給される。一方、呼気は、本体の周囲に形成された排気経路に沿って、半円を描きながら呼吸管に入り、最終的に、呼吸管の全長を通って外部に排出される。このような配置では、排気経路が吸気経路よりはるかに長くなることは明らかであり、排気動作をより完全に完了するために使用者が行うことは、呼気量を増やすことである。このような激しい呼気は、吸気と呼気のバランスサイクルを確立するため、激しい吸入を必要とし、使用者の身体エネルギーが多く消費される。
【0005】
また、左右2本の導管を配置しても、あるいは、中央の導管を吸気用、左右の2本の導管を排気用として、3本の導管を配置しても、吸気管路及び排気管路の両方が呼吸管内に配置されているため、管体が非常に太くなり、体積・重量が増加し、美観も損なわれてしまう。
【0006】
さらに、ほとんどのマスクはよりバランスの取れたデザインにするために、本体の中央部を吸気用に配置し、本体の2つの外周に沿った経路を排気用に配置している。呼吸管が左右にそれぞれ2本の導管を持つように設計されている場合、本体と呼吸管の間の流体連通は、その間の接合部で困難になる。呼吸管の内部に3本の導管があり、中央部が吸気に使用され、左右の導管が排気に使用されるように設計されている場合、流体連通は全く問題にはならない。ただし、この設計では、呼吸管の直径が限られているため、呼吸管内部の吸気管路及び排気管路の直径が小さくなり、吸気管路及び排気管路を流れる空気が阻害されるため、使用者の呼吸負荷が増加する。また、外部との空気交換を行うための吸気口及び排気口が呼吸管の上部に配置されている(すなわち、呼吸管の上部の開口部が吸気口と排気口の両方を兼ねる)ため、フロータも必然的に内部に配置される。これにより、こうした呼吸管(特にドライトップ呼吸管)の上部は、構造が複雑になるばかりでなく、また、サイズが大きくなるため、持ち運びが不便で、美観も損なわれ、製造コストが高くなる。上記の構造については、米国特許第10,793,239号明細書(特許文献1)の内容を参照することができる。
【0007】
上記の課題を解決するために、メーカーは排気経路を短くする設計に着手している。具体的には、排気管路と呼吸管が分離することで、呼吸管を新鮮な空気を吸い込むための経路としてのみ使用し、排気経路の排気口はマスクの本体上に配置される。これにより、使用者の呼気は、呼吸管に入らずにマスクの周囲を半周した後、外部に排出することができるため、排気経路を大幅に短縮することができる。米国特許第11,312,457号明細書(特許文献2)は、この関連技術を例示している。しかし、この設計には多くの重大な問題がある。まず、シュノーケルマスクのメインフレーム、レンズ、スカートは防水性を確保するため、互いにしっかりと嵌め合わせる必要がある。そのため、メインフレームに排気口を配置し、本体周囲の排気経路と連通させると、構造の複雑化が回避できず、製造コストが増加し、また、結果的にマスク本体の水密性が低下してしまう。第二に、水中でシュノーケリングをする際、使用者は通常、マスク本体を下に向けるか、頭を少し上げる。そのため、マスク本体全体を水に浸した状態で水中の風景を眺める場合、使用者は息を吐くために水圧に打ち勝たなければならず、これにより使用者の体力がかなり消耗する。一方、多くの排気気泡が発生し、シュノーケリング時にこれらの気泡が使用者の耳に非常に近い位置に発生するため、使用者の視界を著しく遮り、不快な騒音の原因となる。
【0008】
また、シュノーケリングは水中でのアクティビティであり、マスク内に水が溜まりやすい。したがって、使用者は通常、マスクを完全に水面上に出して、溜まった水を排水バルブから排出するか、マスクを外して溜まった水を取り除く必要がある。このような排水動作は、大きく息を吐くことによって、水圧に抗して溜まった水を直接排水することが困難であるため、非常に不便である。したがって、排水は既存のFFSMが依然として直面している課題の1つである。
【0009】
これに鑑みて、上記の問題の一部又は全てを解決することが、業界共通の課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
米国特許第10,793,239号明細書
米国特許第11,312,457号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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