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公開番号2024111965
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2023016742
出願日2023-02-07
発明の名称病虫害防除方法及び病虫害防除装置
出願人東日本電信電話株式会社,国立大学法人富山大学,国立大学法人群馬大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01M 1/00 20060101AFI20240813BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】優れた病害虫抑制機能を得ることができる病虫害防除方法及び病虫害防除装置を提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る病虫害防除方法及び病虫害防除装置は、アザミウマ、コナジラミ、アブラムシの少なくとも1つを含む病害虫又はその付着体に対して、病害虫抑制機能を持つ、波長280nm~315nmの紫外線B波からなる照射光を照射する、ことを特徴とする。より具体的に、前記病害虫は、ヒラズハナアザミウマ、タバココナジラミ、ワタアブラムシの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
アザミウマ、コナジラミ、アブラムシの少なくとも1つを含む病害虫又はその付着体に対して、病害虫抑制機能を持つ、波長280nm~315nmの紫外線B波からなる照射光を照射する、
ことを特徴とする病虫害防除方法。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記病害虫は、ヒラズハナアザミウマ、タバココナジラミ、ワタアブラムシの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の病虫害防除方法。
【請求項3】
前記照射光は、波長308nmの紫外線B波からなる、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の病虫害防除方法。
【請求項4】
前記照射光の光量子密度は、6.0×10
19
(μmоl/m

/sec)である、
ことを特徴とする請求項3に記載の病虫害防除方法。
【請求項5】
前記病害虫は、アブラムシの特にワタアブラムシであり、
前記照射光を、各日の照射時間を9時間30分以上として、少なくとも8日間連続して照射する、
ことを特徴とする請求項4に記載の病虫害防除方法。
【請求項6】
前記照射光を、ある日の21:30から翌日の7:00を含む9時間30分以上を照射時間として、少なくとも8日間連続して照射する、
ことを特徴とする請求項5に記載の病虫害防除方法。
【請求項7】
前記病害虫は、アザミウマの特にヒラズハナアザミウマ、又は、コナジラミの特にタバココナジラミであり、
前記照射光を、各日の照射時間を5時間30分以上として、前記病害虫の卵からの孵化を防止するように照射する、
ことを特徴とする請求項4に記載の病虫害防除方法。
【請求項8】
前記照射光を、ある日の22:30から翌日の4:00を含む5時間30分以上を照射時間として、前記病害虫の卵からの孵化を防止するように照射する、
ことを特徴とする請求項7に記載の病虫害防除方法。
【請求項9】
前記病害虫の前記付着体は、イチゴである、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の病虫害防除方法。
【請求項10】
アザミウマ、コナジラミ、アブラムシの少なくとも1つを含む病害虫又はその付着体に対して、病害虫抑制機能を持つ、波長280nm~315nmの紫外線B波からなる照射光を照射する、
ことを特徴とする病虫害防除装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、病虫害防除方法及び病虫害防除装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、通信ネットワークを介して圃場内の作物の生育を管理する圃場統合管理システムが記載されている。この圃場統合管理システムは、複数のセンサと、一つ以上の病害虫抑制部と、圃場内端末と、予測装置とを備えている。
【0003】
複数のセンサは、圃場内の環境を表す環境パラメータを所定の時間間隔で検出する。一つ以上の病害虫抑制部は、作物に発生する病害虫を抑制する。圃場内端末は、環境パラメータを、通信ネットワークを介して予測装置に送信し、予測装置から病害虫抑制部の動作を制御する制御信号を受信し、病害虫抑制部の動作を制御する。予測装置は、環境パラメータの推移から作物に発生する病害虫を予測する病害虫発生予測モデルを有し、新たに入力された環境パラメータから病害虫の発生を予測し、発生が予測された病害虫に対応する制御信号を生成する。
【0004】
圃場内端末は、環境パラメータの値が閾値よりも大きいか否かを判定する判定部と、環境パラメータの値が閾値よりも大きい場合に利用者に第1警報を発する第1報知部とを備えている。予測装置は、第1警報が発せられた場合、又は病害虫発生予測モデルによって病害虫の発生が予測された場合に携帯電話の回線を用いて利用者の携帯電話の電話番号が登録されている呼制御サーバに第2警報を発する第2報知部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7065163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本発明者の鋭意研究によると、特許文献1を含む従来技術にあっては、ある種類の病虫・害虫、特に、アザミウマ、コナジラミ、アブラムシの少なくとも1つを含む病害虫に対する病害虫抑制機能が不十分となるおそれがある点で、改良の余地がある。
【0007】
本発明は、上記の問題意識に基づいて完成されたものであり、優れた病害虫抑制機能を得ることができる病虫害防除方法及び病虫害防除装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態の病虫害防除方法は、アザミウマ、コナジラミ、アブラムシの少なくとも1つを含む病害虫又はその付着体に対して、病害虫抑制機能を持つ、波長280nm~315nmの紫外線B波からなる照射光を照射する、ことを特徴とする。
【0009】
前記病害虫は、ヒラズハナアザミウマ、タバココナジラミ、ワタアブラムシの少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0010】
前記照射光は、波長308nmの紫外線B波からなることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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