TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024110933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-16
出願番号2024006236
出願日2024-01-18
発明の名称細胞の代謝産物をモニターする方法
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人
主分類C12Q 1/06 20060101AFI20240808BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】生きた細胞について細胞間接着した状態での代謝産物をモニターすることができる方法の提供。
【解決手段】細胞間接着した細胞を培養しながら、前記細胞と液体培地とを含む試料を磁気共鳴分光法により測定する工程を含む細胞の代謝産物をモニターする方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
細胞間接着した細胞を培養しながら、前記細胞と液体培地とを含む試料を磁気共鳴分光法により測定する工程を含むことを特徴とする細胞の代謝産物をモニターする方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記細胞が、接着細胞である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記接着細胞が、角質化上皮細胞、重層上皮細胞、外分泌上皮細胞、線維芽細胞、色素細胞、血管内皮細胞、脂肪細胞、神経細胞、免疫細胞、ランゲルハンス細胞、毛乳頭細胞、毛球部毛根鞘細胞、及び皮脂腺細胞から選択される請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記試料における測定対象物質が、エタノール、アセトン、乳酸、フマル酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、ピルビン酸、γ-アミノ酪酸(GABA)、ギ酸、リンゴ酸、グルコース、フルクトース、マルトース、ショ糖、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、システイン、メチオニン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、プロリン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、2-ピロリドン-5-カルボン酸、ウロカニン酸、オルニチン、シトルリン、β-アラニン、グルコース-6-リン酸、フルクトース-6-リン酸、グリセルアルデヒド-3―リン酸、1,3-ビスホスホグリセリン酸、ホスホエノールピルビン酸、アセチルリン酸、アデニン、ウラシル、グアニン、シトシン、チミン、チミジン、グリセロール-3-リン酸、尿素、脂質、及び多糖類の少なくともいずれかを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記細胞が、コラーゲン又はポリリジンで内壁がコートされた磁気共鳴分光法用のガラス試験管で培養される請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ガラス試験管に播種される前記細胞の濃度が、0.5×10

細胞/500μL培地~6.0×10

細胞/500μL培地である請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記細胞に外部刺激を付与する工程と、
前記外部刺激を付与した後の前記細胞の代謝産物を測定する工程と、を更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記外部刺激が、化学刺激、温度刺激、光刺激、物理刺激、pH刺激、及び浸透圧刺激の少なくともいずれかである請求項7に記載の方法。
【請求項9】
特定の時間の前記試料における測定対象物質を測定する第1の測定工程と、
前記特定の時間から一定時間経過後の前記試料における測定対象物質を測定する第2の測定工程と、
第1の測定工程における測定対象物質のレベルと、第2の測定工程における測定対象物質のレベルと、の変化を指標として、前記細胞の代謝産物を評価する評価工程と、
を含む請求項7に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞の代謝産物をモニターする方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
医薬品や化粧料の研究開発、及び基礎研究において、培養細胞を用いて遺伝子、タンパク質、代謝物質等の挙動を調べることにより、薬剤等の刺激への応答や代謝物質などを評価することが一般的に行われている。また、培養細胞を用いた評価系は、動物実験の代替法としても有用である。
【0003】
これまでに、細胞培養物の生理学的状態をモニターする方法として、採取した培養サンプルにおける代謝産物のレベルを決定する工程を含む方法が報告されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、生きたバクテリアを分散させて培養し、磁気共鳴分光(NMR)スペクトル測定の手法により解析したことが報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
また、細胞に外来的に発現させたタンパク質のフォールディング安定性を磁気共鳴分光(NMR)スペクトル測定の手法により解析したことが報告されている(例えば、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-025860号公報
【非特許文献】
【0007】
Nakanishi,Y.et al.(2011)Journal of proteome research,10,824-836.
Inomata,K.et al.(2009)Nature458,106-109.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、生きた細胞の代謝産物を、細胞間接着した細胞を培養しながら非侵襲的にモニターすることができる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための手段としての本発明の細胞の代謝産物をモニターする方法は、細胞間接着した細胞を培養しながら、前記細胞と液体培地とを含む試料を磁気共鳴分光法により測定する工程を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、生きた細胞の代謝産物を、細胞間接着した細胞を培養しながら非侵襲的にモニターすることができる方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
菊川深蒸し茶わり
5日前
杏林製薬株式会社
PCR用溶液
2か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
3か月前
花王株式会社
培養挙動予測方法
3か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
2か月前
テルモ株式会社
多段培養容器
19日前
国立大学法人大阪大学
組成物
21日前
株式会社明治
細菌の検出方法
1か月前
株式会社島津製作所
溶血試薬
1か月前
東洋紡株式会社
マウス組換え抗体の生産性向上
4日前
花王株式会社
発酵生産プロセス支援方法
3か月前
株式会社シバタ
微生物培養用の交換装置
1か月前
学校法人麻布獣医学園
ブタ心臓組織標本
1か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質
2か月前
本田技研工業株式会社
培養装置
1か月前
個人
培養システム
2か月前
株式会社豊田中央研究所
材料評価方法
1か月前
長谷川香料株式会社
アルコール飲料用香味改善組成物
3か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
1か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
2か月前
長谷川香料株式会社
ビールテイスト飲料用香味改善剤
2か月前
テルモ株式会社
濾過装置および濾過方法
2か月前
イチビキ株式会社
下痢・軟便の予防・軽減素材
1か月前
本田技研工業株式会社
培養システム
1か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
1か月前
本田技研工業株式会社
藻類回収装置
1か月前
東ソー株式会社
多能性幹細胞由来細胞集団の製造方法
2か月前
ヤマモリ株式会社
γ-アミノ酪酸含有発酵液の製造方法
29日前
国立大学法人大阪大学
新規ポリヌクレオチド
22日前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
3か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
22日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
22日前
国立大学法人山梨大学
キメラタンパク質
4日前
三洋化成工業株式会社
培地及び培地を用いる細胞の培養方法
3か月前
加藤嘉八郎酒造株式会社
清酒の製造方法、および清酒
2か月前
株式会社シェルタージャパン
藻類増殖制御装置
3か月前
続きを見る