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公開番号2024110383
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-15
出願番号2023112840
出願日2023-07-10
発明の名称立体培養装置及び生物培養器
出願人新原生細胞製備股フン有限公司
代理人個人
主分類C12M 3/00 20060101AFI20240807BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【解決手段】本発明は、立体培養装置および生物培養器を開示する。生物培養器は、培養液を収容するために用いられ、容器と、蓋体と、蓋体に取り付けられた駆動機構と、を備える。容器は、互いに離間して配置された複数の収容ウェルを備える。収容ウェルの各々は、濾過底部構造と、濾過底部構造に取り付けられた環状壁と、を有する。環状壁の各々は、培養液および少なくとも1つの生物粒子を含むための培養空間を画定する。蓋体は、連通部と、連通部に連通された複数の挿入管とを備える。挿入管の各々は、収容ウェルの1つに挿入され、濾過底部構造を介して培養空間に連通される。駆動機構は、蓋体を介して各培養空間における培養液の量を制御する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
生物粒子を培養するための立体培養装置であって、
濾過底部構造と、前記濾過底部構造に取り付けられ、前記生物粒子を少なくとも1つを収容するための培養空間を前記濾過底部構造にて区画する環状壁と、をそれぞれが備える、複数の収容ウェルと、
連通部と、前記連通部を介して互いに連通可能に前記連通部に接続され、複数の前記収容ウェルにおける培養空間にそれぞれ挿入され、前記濾過底部構造を介して対応する前記収容ウェルの前記培養空間と連通する複数の挿入管とを備える、蓋体と、
複数の前記収容ウェルの前記培養空間、前記蓋体、及び複数の前記挿入管の前記連通部を満たすことで、前記培養空間のそれぞれに位置する前記生物粒子の少なくとも1つを浸す、培養液と、
前記蓋体に取り付けられ、前記蓋体内の前記培養液を駆動して、前記培養液を前記培養空間のそれぞれに流入または流出させ、前記培養空間のそれぞれにおける前記培養液の量を制御する、駆動機構と、
を具備することを特徴とする、立体培養装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記蓋体は、前記各収容ウェル内の前記培養空間が対応する前記挿入管にのみ連通するように、前記各収容ウェルを閉じることが可能である、請求項1に記載の立体培養装置。
【請求項3】
前記培養液は、前記蓋体および前記複数の収容ウェルの前記濾過底部構造を介して複数の前記培養空間を流れることができ、複数の前記培養空間に位置する前記生物粒子が、前記培養液を介して互いに生物信号を伝達できる、請求項1に記載の立体培養装置。
【請求項4】
前記収容ウェルの各々において、前記濾過底部構造は、基部と、前記基部に取り付けられた複数の直立アームとを備え、複数の前記直立アームは互いに離間しており、互いに隣接する前記直立アームの間の隙間は、前記生物粒子の粒子サイズよりも小さい、請求項1に記載の立体培養装置。
【請求項5】
前記隙間は2ミクロン(μm)以下であり、複数の前記直立アームは5μm以上15μm以下の平均高さを有する、請求項4に記載の立体培養装置。
【請求項6】
間隔をおいて配置される複数の前記濾過底部構造が形成され、板状に構成されるキャリアと、
複数の前記収容ウェルを形成するように前記キャリアに接続され、互いに間隔をあけて配置された複数の環状壁が配置された、ホルダと、
を備える、請求項4に記載の立体培養装置。
【請求項7】
前記キャリアおよび前記ホルダは、さらに半導体チップとされ、前記駆動機構は、圧電(piezoelectric)マイクロ制御素子である、請求項6に記載の立体培養装置。
【請求項8】
前記ホルダは、複数の前記環状壁を連結する上端面を有し、前記蓋体は、前記連通部を介して前記上端面に当接して複数の前記収容ウェルを閉鎖する、請求項6に記載の立体培養装置。
【請求項9】
前記連通部は板状であり、底面及び上面を有し、前記連通部の前記底面には複数の前記挿入管が接続され、前記蓋体は前記上面に接続された外管を有し、前記外管は前記連通部を介して前記各挿入管に連通され、前記駆動機構は前記外管に取り付けられる、請求項1記載の立体培養装置。
【請求項10】
前記挿入管の少なくとも1つには、複数のフィルター孔が形成されており、前記挿入管の少なくとも1つは、複数の前記フィルター孔を介して対応する前記培養空間に連通可能である、請求項1に記載の立体培養装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、培養器、特に立体培養装置および生物培養器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来の生物培養器は、複数のチャンバーのそれぞれに培養液を収容し、前記チャンバーのそれぞれにおいて前記培養液中で生物粒子を培養するようになっている。この場合、複数の前記チャンバー内の前記培養液の量は空気圧によって制御されるが、空気の圧縮性により、複数の前記チャンバー内の前記培養液の制御は不安定になり、生物粒子の培養には適さない。
【0003】
そこで、発明者は、上記不具合を改善することができると考え、科学的な原理を研究・応用して、合理的に設計され、上記不具合を改善するのに有効な発明を考え出た。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、既存の生物培養器が有する可能性のある不具合を改善するのに有効な立体培養装置及び生物培養器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のこの実施形態は、生物粒子を培養するための立体培養装置を開示する。立体培養装置は、濾過底部構造と、濾過底部構造に取り付けられ、生物粒子を少なくとも1つを収容するための培養空間を濾過底部構造にて区画する環状壁と、をそれぞれが備える、複数の収容ウェルと、連通部と、連通部を介して互いに連通可能に連通部に接続され、複数の収容ウェルにおける培養空間にそれぞれ挿入され、濾過底部構造を介して対応する収容ウェルの培養空間と連通する複数の挿入管とを備える、蓋体と、複数の収容ウェルの培養空間、蓋体、及び複数の挿入管の連通部を満たすことで、培養空間のそれぞれに位置する生物粒子の少なくとも1つを浸す、培養液と、蓋体に取り付けられ、蓋体内の培養液を駆動して、培養液を培養空間のそれぞれに流入または流出させ、培養空間のそれぞれにおける培養液の量を制御する、駆動機構と、を具備する。
【0006】
本発明のこの実施形態はまた、培養液を保持し、複数の生物粒子を培養液に浸漬して培養するための生物培養器を開示する。生物培養器は、濾過底部構造と、生物粒子を少なくとも1つ及び培養液を収容するための培養空間を濾過底部構造にて区画するように濾過底部構造に取り付けられる環状壁と、を含むと共に互いに間隔をおいて連通される複数の収容ウェルを備える、容器と、連通部と、連通部を介して互いに連通可能に連通部に接続され、複数の収容ウェルにおける培養空間にそれぞれ挿入され、濾過底部構造を介して対応する収容ウェルの培養空間と連通する複数の挿入管とを備える、蓋体と、蓋体に取り付けられ、蓋体を介して各培養空間内の培養液の量を制御する駆動機構とを具備する。
【0007】
本発明の実施形態はまた、生物粒子を培養するための立体培養装置を開示する。立体培養装置は、底部構造と、生物粒子を少なくとも1つを収容するための培養空間を濾過底部構造にて区画するように底部構造に取り付けられる環状壁と、を含むと共に互いに間隔をおいて連通される複数の収容ウェルを備える、容器と、連通部と、連通部を介して互いに連通可能に連通部に接続され、複数のフィルター孔が形成されており、複数の収容ウェルにおける培養空間にそれぞれ挿入され、複数フィルター孔を介して対応する収容ウェルの培養空間と連通する複数の挿入管と、を備える、蓋体と、複数の収容ウェルの培養空間、蓋体、及び複数の挿入管の連通部を満たすことで、培養空間のそれぞれに位置する生物粒子の少なくとも1つを浸す、培養液と、蓋体に取り付けられ、蓋体内の培養液を駆動して、培養液を培養空間のそれぞれに流入または流出させ、培養空間のそれぞれにおける培養液の量を制御する、駆動機構と、を具備する。
【発明の効果】
【0008】
以上、本発明の本実施形態に開示された立体培養装置および生物培養器は、複数の前記収容ウェルと前記蓋体との間(例えば、前記培養空間が前記連通部および複数の前記挿入管に連通されて前記培養液の充填を容易にする)に構成され、各前記収容ウェル内の前記培養液量を液圧によって安定的に制御できるため、複数種の生物粒子の培養が容易である。
【0009】
本発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1の実施形態の立体培養装置の立体模式図である。
図1の培養液を省略した状態で示す分解模式図である。
図1の上面図である。
図1の模式的な切断面図である。
図4の領域Vの拡大図である。
本発明の第1の実施形態の立体の他の構成を示す断面図である。
図4(I)の動作を示す模式図である。
図4(II)の動作を示す模式図である。
本発明の第2の実施形態の立体培養装置の立体模式図である。
本発明の第3の実施形態の立体培養装置の立体模式図である。
図10の領域XIを拡大した説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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