TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024109316
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-14
出願番号2023014041
出願日2023-02-01
発明の名称フライトコンベア
出願人旭ファイバーグラス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D04H 1/4226 20120101AFI20240806BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】本発明は、フライトへの繊維の付着を低減したフライトコンベアを提供することを目的とする。
【解決手段】ガラス繊維を集綿するためのフライトコンベアであり、主面がフライトコンベアの進行方向に対して平行となるように備えられた、厚み3~4mmの平板状のフライトを有し、フライトは厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有し、複数の貫通孔の開口形状は直径が8mm未満の略円形状であり、複数の貫通孔によるフライトの開口率は40~60%であり、フライトの上方から下方へと複数の貫通孔を通して空気が吸引されることにより、ガラス繊維がフライト上に集綿されることを特徴とする、フライトコンベア。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス繊維を集綿するためのフライトコンベアであり、
主面が前記フライトコンベアの進行方向に対して平行となるように備えられた、厚み3~4mmの平板状のフライトを有し、
前記フライトは厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有し、前記複数の貫通孔の開口形状は直径が8mm未満の略円形状であり、
前記複数の貫通孔による前記フライトの開口率は40~60%であり、
前記フライトの上方から下方へと前記複数の貫通孔を通して空気が吸引されることにより、前記ガラス繊維が前記フライト上に集綿される
ことを特徴とする、フライトコンベア。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記複数の貫通孔が60°千鳥配列で配列されている、請求項1に記載のフライトコンベア。
【請求項3】
前記複数の貫通孔の開口形状が、直径が3~4mmの略円形状である、請求項1又は2に記載のフライトコンベア。
【請求項4】
前記フライトの表面が撥水剤でコーティングされており、
前記コーティングされたフライトの表面における水の接触角が110度以上である、請求項1又は2に記載のフライトコンベア。
【請求項5】
前記ガラス繊維の平均繊維径が5.0μm以下である、請求項1又は2に記載のフライトコンベア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維を集綿するためのフライトコンベアに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
断熱吸音材等の素材となるグラスウールは、一般に、バインダーを塗布又は噴霧したガラス繊維を有孔コンベア上に集積してマット状にする集綿工程を経た後、バインダーを硬化させることにより製造される(例えば、特許文献1の生産ライン参照)。
集綿工程では、より具体的には、吸引装置により有孔コンベアの上方から下方へと貫通孔を通じて空気を吸引することにより、ガラス繊維を有孔コンベア上に堆積させてマット状の集綿物にする。
有孔コンベアとしては、例えば、進行方向の両側又は中央にチェーンを走らせ、そのチェーンに有孔のフライト(平板)を取り付けたフライトコンベアを用いることができる。チェーンが進行することにより、フライトがガラス繊維を集綿しながら次工程へと搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2018-524541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、グラスウールの高性能化のためにガラス繊維を細くする技術が進むにつれ、繊維長が短くなり繊維同士の絡まりが弱くなる傾向ある。また、フライトの孔径に対して繊維長がより小さくなることにより、フライトの孔に繊維が入り込んで引っかかりやすくなり、フライト上に多くの繊維が付着して次工程に搬送されずに残留してしまい、歩留まりの低下やフライトの洗浄作業の負担増加に繋がるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、フライトへの繊維の付着を低減したフライトコンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、特定の形状及びサイズの貫通孔を、特定の開口率を有するフライトにて、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]
ガラス繊維を集綿するためのフライトコンベアであり、
主面が前記フライトコンベアの進行方向に対して平行となるように備えられた、厚み3~4mmの平板状のフライトを有し、
前記フライトは厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有し、前記複数の貫通孔の開口形状は直径が8mm未満の略円形状であり、
前記複数の貫通孔による前記フライトの開口率は40~60%であり、
前記フライトの上方から下方へと前記複数の貫通孔を通して空気が吸引されることにより、前記ガラス繊維が前記フライト上に集綿される
ことを特徴とする、フライトコンベア。
[2]
前記複数の貫通孔が60°千鳥配列で配列されている、[1]に記載のフライトコンベア。
[3]
前記複数の貫通孔の開口形状が、直径が3~4mmの略円形状である、[1]又は[2]に記載のフライトコンベア。
[4]
前記フライトの表面が撥水剤でコーティングされており、
前記コーティングされたフライトの表面における水の接触角が110度以上である、[1]~[3]のいずれかに記載のフライトコンベア。
[5]
前記ガラス繊維の平均繊維径が5.0μm以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のフライトコンベア。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、フライトへの繊維の付着を低減したフライトコンベアを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態のフライトコンベアのフライトにおける貫通孔の配列パターンの例を示す図である。
実施例及び比較例で用いたガラス繊維マットの製造ラインの一部概略を示す模式的側面図である。
(a)図2の製造ラインにおいて、ガラス繊維の集綿物がフライトコンベアから次のコンベアへと移動した直後のフライトを示す概略図である。(b)(a)のフライトを写真撮影し、フライトの有孔部分のみを切り出した画像の概略図である。(c)(b)の画像を、画像解析ソフトImageJを用いて色の濃淡により二値化処理を行った二値化処理画像の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について、詳細に説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東レ株式会社
繊維構造体
2か月前
東レ株式会社
織編物及び衣服
2か月前
三菱ケミカル株式会社
繊維集合体
1か月前
東レ株式会社
炭素繊維シートの製造方法
1か月前
株式会社島精機製作所
横編機
23日前
帝人株式会社
織編物および熱防護衣料
3か月前
東レ株式会社
スパンボンド不織布の製造方法
2か月前
東レ株式会社
スパンボンド不織布およびマスク
2か月前
東レ株式会社
長繊維不織布およびその製造方法
1か月前
東洋紡せんい株式会社
抗スナッグ性編物
1か月前
東洋紡エムシー株式会社
長繊維不織布及び土木用資材
2か月前
東レ株式会社
スパンボンド不織布およびその製造方法
2か月前
東レ株式会社
長繊維不織布、分離膜支持体および分離膜
1か月前
株式会社島精機製作所
編地の編成方法、および編地
2か月前
東洋紡エムシー株式会社
不織布積層体及びそれを用いた袋状物
3日前
花王株式会社
不織布
2か月前
日本バイリーン株式会社
中綿、および、当該中綿を備えた衣類
2か月前
佰龍機械廠股ふん有限公司
両面丸編機
2か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
1か月前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
2か月前
花王株式会社
不織布及び吸収性物品
2か月前
株式会社 松田工務店
積層体布帛用シングル丸編地及び積層体布帛
1か月前
タピルス株式会社
エレクトレット不織布
2か月前
花王株式会社
不織布の製造方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
緩衝材及び緩衝材の製造方法
23日前
佰龍機械廠股ふん有限公司
両面ロングパイル編み物
1か月前
佰龍機械廠股ふん有限公司
多色ジャカード両面編み物
3日前
株式会社タケダレース
レース地及びその製造方法
2か月前
大和紡績株式会社
不織布及びそれを含むワイピングシート
1か月前
ユニチカ株式会社
衛生材料用不織布の製造方法
1か月前
網太株式会社
編網装置及び位置調整具
1か月前
花王株式会社
凹凸不織布の製造方法及び製造装置
2か月前
花王株式会社
吸収性物品用不織布シート
2か月前
大和紡績株式会社
編地、及びそれを含む衣料
2か月前
株式会社カネカ
生分解性不織布、及び、その製造方法
1か月前
三井化学株式会社
不織布、及び不織布の製造方法
1か月前
続きを見る