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公開番号
2024146361
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059207
出願日
2023-03-31
発明の名称
不織布、及び不織布の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
D04H
1/728 20120101AFI20241004BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】酸性の溶液中及び塩基性の溶液中において、高い濾過性能を維持することができる不織布を提供する。
【解決手段】本開示の不織布は、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む複数の繊維からなる。前記複数の繊維の平均繊維径の標準偏差は、0.25μm以下である。前記複数の繊維は、下記の要件(I)を満たす。
要件(I):DSCで測定した融解(吸熱)曲線における吸熱終了温度(TmE)が、230℃以下であること
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む複数の繊維からなり、
前記複数の繊維の平均繊維径の標準偏差が、0.25μm以下であり、
前記複数の繊維が、下記の要件(I)を満たす、不織布。
要件(I):示差走査熱量測定で測定した融解曲線における吸熱終了温度(TmE)が、230℃以下であること
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記複数の繊維の平均繊維径の標準偏差が、0.22μm以下である、請求項1に記載の不織布。
【請求項3】
前記複数の繊維の平均繊維径が、0.45μm以下である、請求項1又は請求項2に記載の不織布。
【請求項4】
前記複数の繊維の全量に対する前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)の含有量が、90質量%以上である、請求項1又は請求項2に記載の不織布。
【請求項5】
前記複数の繊維が、下記の要件(II)を更に満たす、請求項1又は請求項2に記載の不織布。
要件(II):示差走査熱量測定で測定した融解曲線における吸熱終了温度(TmE)と、示差走査熱量測定で測定した融点(Tm)との差ΔT(TmE-Tm)が、10℃~30℃であること
【請求項6】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、下記の要件(i)を満たす、請求項1又は請求項2に記載の不織布。
要件(i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(P)と、炭素数6~20の直鎖状α-オレフィン(但し、4-メチル-1-ペンテンを除く。)から導かれる少なくとも1種の構成単位(AQ)と、を含むこと
【請求項7】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、下記の要件(ii)を満たす、請求項6に記載の不織布。
要件(ii):前記構成単位(P)の量(U1)及び前記少なくとも1種の構成単位(AQ)の総量(U2)の合計100モル%に対して、前記構成単位(P)の量(U1)が、84.0モル%~95モル%であり、前記少なくとも1種の構成単位(AQ)の総量(U2)が、16.0モル%~5モル%であること
【請求項8】
前記少なくとも1種の構成単位(AQ)が、少なくとも2種の前記構成単位(AQ)を含む、請求項7に記載の不織布。
【請求項9】
135℃での前記複数の繊維の極限粘度[η]が、1.7dl/g~5.5dl/gである、請求項1又は請求項2に記載の不織布。
【請求項10】
表面で観察されるポリマー球数が、2.0個/mm
2
以下である、請求項1又は請求項2に記載の不織布。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、不織布、及び不織布の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
合成繊維(以下、単に「繊維」ともいう)、および合成繊維で構成される繊維構造体は、衣料分野、建設分野、電気分野などの様々な分野で用いられている。近年、これらの繊維や繊維構造体の用途の多様化により、繊維径の小さい繊維が求められている。
【0003】
繊維径の小さい繊維を用いた繊維構造体の特徴として、表面積が大きいこと、空隙率が高いこと、孔径が小さいこと、通気度が高いこと、流体透過速度が速いことなどが挙げられる。そのため、繊維径の小さい繊維を用いた繊維構造体は、特にフィルタに用いられている。
【0004】
例えば、繊維径の小さい(例えば、平均繊維径1μm以下)繊維を製造する1つの方法としては、電界紡糸法が知られている。電界紡糸法では、種々の紡糸溶液に電圧を印加することで、平均繊維径が数十nm~数μmのナノファイバーを容易に製造できる(例えば、特許文献1)。特許文献2は、ポリビニルアルコールの繊維を用いた繊維構造体(以下、「PVA不織布」ともいう)を開示している。特許文献3は、脂肪族ポリエステルの繊維からなる不織布(以下、「PEs不織布」ともいう)を開示している。非特許文献1は、ポリ4-メチル-1-ペンテンの繊維からなる不織布を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特公表2009-523196号公報
特開2008-179629号公報
国際公開第2020/013199号
【非特許文献】
【0006】
K.-H.Lee, S.Givens, D.B.Chase, J.F.Rabolt, Polymer, Vol.47, 8013-8018(2006)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
液体フィルタは、溶液中の固形異物を除去する。CMP(Chemical Mechanical Polishing)スラリー等に用いられる液体フィルタには、中性の水中において高い濾過性能を維持することだけでなく、酸性又は塩基性の溶液中に長時間(例えば、3時間)浸漬されても高い濾過性能を維持することが求められている。
【0008】
しかしながら、特許文献2に開示のPVA不織布や特許文献3に開示のPEs不織布を液体フィルタとして用いた場合、液体フィルタの構成する樹脂は、酸性又は塩基性の溶液中において、溶解するおそれがある。その結果、従来の液体フィルタを酸性又は塩基性の溶液中に長時間(例えば、3時間)浸漬すると、濾過性能は、劣化するおそれがある。
【0009】
発明者による検討の結果、非特許文献1に開示のポリ4-メチル-1-ペンテンの繊維からなる不織布を構成する繊維の繊維径はバラついていることがわかった。その結果、濾過性能に改善の余地があることがわかった。
【0010】
本開示の実施形態は、上記に鑑みてなされたものであり、酸性の溶液中及び塩基性の溶液中において、高い濾過性能を維持することができる不織布、及び不織布の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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