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公開番号
2025098245
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2025058896,2023173828
出願日
2025-03-31,2017-03-31
発明の名称
エチレン系樹脂組成物
出願人
三井化学株式会社
,
株式会社大塚製薬工場
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
23/04 20060101AFI20250624BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】116℃以上で滅菌を行ってもブロッキングや大きなシワ等の変形の発生が無く耐熱性に優れ、透明性が損なわれず、衛生的かつ内容物確認性に優れた容器を得ることができるエチレン系樹脂組成物を提供する。
【解決手段】下記式(1)~式(3)を同時に満たすエチレン系樹脂組成物。
H
t
≦0.0133×e
0.0350×t
式(1)
H
t
≧0.0025×e
0.0450×t
式(2)
(ただし、式(1)において右辺の計算値が1超となる場合は1であるとみなす)
110≦t≦130式(3)
(式(1)~式(3)中、tは温度(℃)、H
t
はDSCの吸熱ピークの測定方法により該樹脂組成物の吸熱曲線を測定し、融解熱総量ΔH
m
と融解開始温度t0℃からt℃までの融解熱量の総量h
t
を求め、次式(4)
H
t
=h
t
/ΔH
m
式(4)
により算出される温度tにおける樹脂組成物の融解成分量。)
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)~式(3)を同時に満たすエチレン系樹脂組成物であって、
H
t
≦0.0133ラe
0.0350ラt
式(1)
H
t
≧0.0025ラe
0.0450ラt
式(2)
(ただし、式(1)において右辺の計算値が1超となる場合は1であるとみなす)
110≦t≦130 式(3)
(式(1)~式(3)中、
tは、温度(℃)を示し、
H
t
は、示差走査型熱量計(DSC)の吸熱ピークの測定方法により該樹脂組成物の吸熱曲線を測定し、融解熱量総量トH
m
と融解開始温度t
0
℃からt℃までの融解熱量の総 量h
t
を求め、次式(4)
H
t
=h
t
/トH
m
式(4)
により算出される、温度tにおける該樹脂組成物の融解成分量である。)
密度895kg/m
3
以上、かつ920kg/m
3
未満の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)47.5~90質量部と、密度920kg/m
3
以上、かつ948kg/m
3
以下の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)1~90質量部と高密度ポリエチレン(HDPE)1~50質量部(3種併せて100質量部)との組み合わせである、エチレン系樹脂組成物。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
下記要件(a)~(c)を満たす、請求項1に記載のエチレン系樹脂組成物;
(a)JIS K7112に準拠して測定した密度が900kg/m
3
以上、980kg/m
3
以下、
(b)JIS K7210に準拠して、190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)が0.01g/10分以上、50g/10分以下、
(c)示差走査型熱量計(DSC)における吸熱曲線の最大ピーク温度(Tm)が116℃以上。
【請求項3】
請求項1または2に記載のエチレン系樹脂組成物からなる容器。
【請求項4】
116℃で26分間、高温滅菌処理をした後、日本薬局方第十六改正の透明性試験第1法に記載される紫外可視吸光度測定法による波長450nmの透過率が55%以上を満たす、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
胴部の平均厚みが0.01~1.0mmである、請求項3または4に記載の容器。
【請求項6】
単層構成である、請求項3~5のいずれか1項に記載の容器。
【請求項7】
医療用途または食品用途である、請求項3~6のいずれか1項に記載の容器。
【請求項8】
輸液用容器である、請求項3~7のいずれか1項に記載の容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、透明性と耐熱性に優れた医療用途または食品用途の容器の製造に用いるエチ
レン系樹脂組成物に関する。また、本発明は該エチレン系樹脂組成物を用いた容器に関す
る。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、輸液などの薬液を収容するための容器としては、柔軟なプラスチックからなる薬
液容器が主流である。この種の薬液容器は、取扱いやすく、廃棄が容易であるという利点
を有している。そして、この種の薬液容器は、薬液と直接に接触するものであることから
、安全性が確立されているポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンで形成さ
れたものが汎用されている。
【0003】
特許文献1には、成形性に優れ、衛生性および柔軟性が良好で、115℃以上の滅菌処
理を行っても透明性が失われず、シワや変形が生じたりしないようなポリエチレン製の耐
熱容器の記載がある。しかしながら、実施例では変形開始温度の記載があるが、HAZE
の評価は、115℃、30分の滅菌処理時のものであり、116℃以上で滅菌処理した時
のHAZEについては、評価がなされていない。また、日本薬局方第十六改正の透明性試
験第1法に記載される紫外可視吸光度測定法による波長450nmの透過率についても評
価がされていないことから、116℃以上の滅菌が可能であり、かつ滅菌可能な最高温度
での透過率が55%以上の条件を満たすものではないことが想定される。
【0004】
特許文献2にも特許文献1と同様に116℃以上の滅菌処理でのHAZEおよび透過率
評価は実施されておらず、116℃以上の滅菌が可能であり、かつ滅菌可能な最高温度で
の透過率が55%以上の条件を満たすものではないことが想定される。
【0005】
特許文献3には、118~121℃の滅菌処理に耐えられるポリエチレン製バッグの記
載があるが、多層構成を特徴としており、単層構成バッグでの実施はされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平8-244791号公報
特開平10-194350号公報
国際公開2010/098322号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記背景技術から鑑みた、本発明が解決しようとする課題は、116℃以上の高温条件
下での滅菌を行っても変形やブロッキングや大きなシワ等の発生が無く、しかも透明性が
損なわれず、衛生的でかつ内容物の確認が容易な容器を得ることができるエチレン系樹脂
組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討をした結果、特定の物性を満たすエチレ
ン系樹脂組成物が高温滅菌耐性、および、透明性に優れる容器を製造するのに適している
ことを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の[1]~[8]に関する。
[1] 下記式(1)~式(3)を同時に満たすエチレン系樹脂組成物。
H
t
≦0.0133×e
0.0350×t
式(1)
H
t
≧0.0025×e
0.0450×t
式(2)
(ただし、式(1)において右辺の計算値が1超となる場合は1であるとみなす)
110≦t≦130 式(3)
(式(1)~式(3)中、
tは、温度(℃)を示し、
H
t
は、示差走査型熱量計(DSC)の吸熱ピークの測定方法により該樹脂組成物の吸
熱曲線を測定し、融解熱量総量ΔH
m
と融解開始温度t
0
℃からt℃までの融解熱量の総
量h
t
を求め、次式(4)
H
t
=h
t
/ΔH
m
式(4)
により算出される、温度tにおける該樹脂組成物の融解成分量である。)
[2] 下記要件(a)~(c)を満たす、[1]に記載のエチレン系樹脂組成物。
(a)JIS K7112に準拠して測定した密度が900kg/m
3
以上、980kg
/m
3
以下
(b)JIS K7210に準拠して、190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフ
ローレート(MFR)が0.01g/10分以上、50g/10分以下
(c)示差走査型熱量計(DSC)における吸熱曲線の最大ピーク温度(Tm)が116
℃以上
[3] [1][2]に記載のエチレン系樹脂組成物からなる容器
[4] 116℃で26分間、高温滅菌処理をした後、日本薬局方第十六改正の透明性試
験第1法に記載される紫外可視吸光度測定法による波長450nmの透過率が55%以上
を満たす、[3]に記載の容器。
[5] 胴部の平均厚みが0.01~1.0mmである、[3]または[4]に記載の容
器。
[6] 単層構成である、[3]~[5]のいずれか1項に記載の容器。
[7] 医療用途または食品用途である、[3]~[6]のいずれか1項に記載の容器。
[8] 輸液用容器である、[3]~[7]のいずれか1項に記載の容器。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかるエチレン系樹脂組成物は、116℃以上の高温条件下での滅菌を行って
も当該樹脂組成物から得られる容器などのブロッキングや大きなシワ等の変形の発生が起
こらず、かつ、滅菌後の日本薬局方第十六改正の透明性試験第1法に記載される紫外可視
吸光度測定法による波長450nmの透過率が55%以上であり、優れた高温滅菌耐性と
透明性の両立が得られるものであることから、各種用途の容器として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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