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公開番号2025104892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223054
出願日2023-12-28
発明の名称モノマー用組成物の製造方法、重合性組成物の製造方法、モノマー用組成物及び重合性組成物
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C08F 220/34 20060101AFI20250703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】均一性の高いモノマー組成物を製造することができるモノマー組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】ウレタン結合と2つ以上の(メタ)アクリロイル基とを有する(メタ)アクリレート(A)を含むモノマー組成物(1)と、(メタ)アクリレート(B)を含むモノマー組成物(2)と、を前記モノマー組成物(1)の粘度が3,000mPa・s以下の状態で混合し、モノマー組成物(3)を製造する工程(1)を含み、当該工程(1)において、前記モノマー組成物(1)の80℃における粘度が、100mPa・s以上であり、前記モノマー組成物(2)の80℃における粘度が、前記モノマー組成物(1)より小さいモノマー組成物の製造方法、前記モノマー組成物の製造方法により製造されたモノマー組成物を用いた重合性組成物の製造方法、並びに、モノマー組成物及び重合性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ウレタン結合と2つ以上の(メタ)アクリロイル基とを有する(メタ)アクリレート(A)又は前記(メタ)アクリレート(A)を含むモノマー組成物(1)と、前記(メタ)アクリレート(A)以外の(メタ)アクリレート(B)又は前記(メタ)アクリレート(B)を含むモノマー組成物(2)と、を前記(メタ)アクリレート(A)又は前記モノマー組成物(1)の粘度が3,000mPa・s以下の状態で混合し、モノマー組成物(3)を製造する工程(1)を含み、
当該工程(1)において、
前記(メタ)アクリレート(A)又は前記モノマー組成物(1)の80℃における粘度が、100mPa・s以上であり、
前記(メタ)アクリレート(B)又は前記モノマー組成物(2)の80℃における粘度が、前記(メタ)アクリレート(A)又は前記モノマー組成物(1)より小さい
モノマー組成物の製造方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記(メタ)アクリレート(A)が、下記式(A1)で表される化合物である、請求項1に記載のモノマー組成物の製造方法。
JPEG
2025104892000022.jpg
23
114
(式(A1)中、

1A
及びR
2A
はそれぞれ独立に、炭素数2~20である置換基を有してもよい2価の炭化水素基を表し、

3A
は、炭素数5~16の2価の炭化水素基を表し、

4A
及びR
5A
はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表す。)
【請求項3】
前記式(A1)で表される化合物において、前記R
1A
、R
2A
及びR
3A
の少なくとも1つが、環状構造を有する、請求項2に記載のモノマー組成物の製造方法。
【請求項4】
前記式(A1)で表される化合物において、前記R
3A
が、下記式(a)~式(e)のいずれかで表される基である、請求項2に記載のモノマー組成物の製造方法。
JPEG
2025104892000023.jpg
65
98
JPEG
2025104892000024.jpg
44
98
(式(a)~式(e)中、*は結合位置を示す。)
【請求項5】
前記(メタ)アクリレート(B)が、分子中にウレタン結合を含まない、請求項1に記載のモノマー組成物の製造方法。
【請求項6】
前記(メタ)アクリレート(B)が、下記式(B1)又は下記式(B2)で表される化合物である、請求項1に記載のモノマー組成物の製造方法。
JPEG
2025104892000025.jpg
24
71
(式(B1)中、

1B1
は、ウレタン結合を有さない、酸素原子を有してもよい炭素数2~20の2価の有機基を表し、

2B1
及びR
3B1
はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表す。)
JPEG
2025104892000026.jpg
22
46
(式(B2)中、

1B2
は、炭素数2~20の1価の有機基を表し、

2B2
は、水素原子又はメチル基を表す。)
【請求項7】
前記工程(1)の前に、前記(メタ)アクリレート(A)を反応器において合成する合成工程を含む、請求項1に記載のモノマー組成物の製造方法。
【請求項8】
前記工程(1)において、前記モノマー組成物(1)を用い、
前記工程(1)において、前記モノマー組成物(1)が前記合成工程における前記反応器に収容された状態で、前記モノマー組成物(1)と前記(メタ)アクリレート(B)又は前記モノマー組成物(2)とが混合される、請求項7に記載のモノマー組成物の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載のモノマー組成物の製造方法によりモノマー組成物を製造する工程と、
前記モノマー組成物と重合開始剤とを混合して重合性組成物を調製する工程と、を含む
重合性組成物の製造方法。
【請求項10】
ウレタン結合と2つ以上の(メタ)アクリロイル基とを有する(メタ)アクリレート(A)と、前記(メタ)アクリレート(A)以外の(メタ)アクリレート(B)と、を含み、
前記(メタ)アクリレート(A)は、80℃における粘度が100mPa・s以上であり、
前記(メタ)アクリレート(B)は、80℃における粘度が前記(メタ)アクリレート(A)より小さい、モノマー組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、モノマー用組成物の製造方法、重合性組成物の製造方法、モノマー用組成物及び重合性組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
コンポジットレジン等の歯科材料用組成物は、一般的に、モノマーを含有する歯科材料用組成物、重合開始剤等を含有する。
歯科材料用のモノマーとしては、例えば、2,2,4-トリメチルヘキサメチレンビス(2-カルバモイルオキシエチル)ジメタクリレート(UDMA)などが広く知られており、UDMA以外のウレタンアクリレートも報告されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/015221号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
歯科材料のモノマーとして使用する場合は、モノマー組成物に含まれている成分が均一に混ざっていない場合、そのモノマー組成物を使用して得られた硬化物の性質(例えば、外観や物性値等)に影響を与える場合がある。
しかしながら、モノマーの種類によっては、均一性を得られにくい場合があった。
あるいは、目視では均一に混ざっているようにみえるモノマー組成物であっても、均一性が十分でない場合があった。
【0005】
本開示の一態様の目的は、均一性の高いモノマー組成物を製造することができるモノマー組成物の製造方法、そのようなモノマー組成物を用いた重合性組成物の製造方法、均一性の高いモノマー組成物及び重合性組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための具体的手段は以下のとおりである。
<1> ウレタン結合と2つ以上の(メタ)アクリロイル基とを有する(メタ)アクリレート(A)又は前記(メタ)アクリレート(A)を含むモノマー組成物(1)と、前記(メタ)アクリレート(A)以外の(メタ)アクリレート(B)又は前記(メタ)アクリレート(B)を含むモノマー組成物(2)と、を前記(メタ)アクリレート(A)又は前記モノマー組成物(1)の粘度が3,000mPa・s以下の状態で混合し、モノマー組成物(3)を製造する工程(1)を含み、当該工程(1)において、前記(メタ)アクリレート(A)又は前記モノマー組成物(1)の80℃における粘度が、100mPa・s以上であり、前記(メタ)アクリレート(B)又は前記モノマー組成物(2)の80℃における粘度が、前記(メタ)アクリレート(A)又は前記モノマー組成物(1)より小さいモノマー組成物の製造方法。
<2> 前記(メタ)アクリレート(A)が、下記式(A1)で表される化合物である、<1>に記載のモノマー組成物の製造方法。
【0007】
JPEG
2025104892000001.jpg
23
114
(式(A1)中、R
1A
及びR
2A
はそれぞれ独立に、炭素数2~20である置換基を有してもよい2価の炭化水素基を表し、R
3A
は、炭素数5~16の2価の炭化水素基を表し、R
4A
及びR
5A
はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表す。)
【0008】
<3> 前記式(A1)で表される化合物において、前記R
1A
、R
2A
及びR
3A
の少なくとも1つが、環状構造を有する、<2>に記載のモノマー組成物の製造方法。
<4> 前記式(A1)で表される化合物において、前記R
3A
が、下記式(a)~式(e)のいずれかで表される基である、<2>又は<3>に記載のモノマー組成物の製造方法。
【0009】
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2025104892000002.jpg
67
102
【0010】
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2025104892000003.jpg
45
102
(式(a)~式(e)中、*は結合位置を示す。)
(【0011】以降は省略されています)

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