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公開番号2024136658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047842
出願日2023-03-24
発明の名称生分解性不織布、及び、その製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類D04H 1/435 20120101AFI20240927BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】本発明は、ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)繊維を含む生分解性サーマルボンド不織布を提供する。
【解決手段】本発明は、ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維を少なくとも含み、前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維は、繊維長が11~160mmであり、かつ捲縮を有する、生分解性サーマルボンド不織布等である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維を少なくとも含み、
前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維は、繊維長が11~160mmであり、かつ捲縮を有する、生分解性サーマルボンド不織布。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維を20重量%以上80重量%以下含み、
少なくとも1種以上の生分解性多糖類を含有する生分解性多糖類系短繊維を20重量%以上80重量%以下含む、請求項1に記載の生分解性サーマルボンド不織布。
【請求項3】
前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維の示差走査熱量測定(DSC)による結晶融解ピーク範囲の下限の温度が40℃以上であり、
該結晶融解ピーク範囲の上限の温度が180℃以下である、請求項1又は2に記載の生分解性サーマルボンド不織布。
【請求項4】
前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維の捲縮数は、5~25個/25mmである、請求項1又は2に記載の生分解性サーマルボンド不織布。
【請求項5】
前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維の単繊維繊度が0.1~100dtexである、請求項1又は2に記載の生分解性サーマルボンド不織布。
【請求項6】
前記生分解性多糖類が、セルロース群からなる多糖類である、請求項1又は2に記載の生分解性サーマルボンド不織布。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の生分解性サーマルボンド不織布の製造方法であって、
ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系延伸フィラメントを予熱する工程と、
スタッフィングボックスを用い、予熱した前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系延伸フィラメントを捲縮加工する工程と、
捲縮加工した前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系延伸フィラメントを所定の繊維長にカットすることにより、ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維を得る工程と、
前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維を含む繊維を40℃~180℃の温度条件で熱接着させる工程とを有する、生分解性サーマルボンド不織布の製造方法。
【請求項8】
前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系延伸フィラメントの単繊維引張強度が0.5~10cN/dtexである、請求項7に記載の生分解性サーマルボンド不織布の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生分解性不織布、及び、その製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、プラスチック廃棄物が、生態系への影響、燃焼時の有害ガス発生、大量の燃焼熱量による地球温暖化等、地球環境への大きな負荷を与える原因となっている問題がある。この問題を解決できるものとして、生分解性プラスチックの開発が盛んになっている。
【0003】
このような生分解性プラスチックの中でも植物由来の原料を使用して得られる生分解性プラスチックを燃焼させた際に出る二酸化炭素は、もともと空気中にあったもので、大気中の二酸化炭素は増加しない。このことをカーボンニュートラルと称し、二酸化炭素削減目標値を課した京都議定書の下、重要視され、積極的な使用が望まれている。
【0004】
最近、生分解性及びカーボンニュートラルの観点から、植物由来の原料を炭素源として微生物産生される生分解性プラスチックとして、脂肪族ポリエステル系樹脂が注目されている。
【0005】
特許文献1には、生分解性を有する熱可塑性重合体たる脂肪族ポリエステル系重合体からなる短繊維と、セルロース系短繊維とが混綿されてなり、かつ構成繊維同士が三次元的に交絡している生分解性短繊維不織布が開示されている。
また、特許文献2には、生分解性の熱可塑性重合体からなる短繊維で構成されるとともに、構成繊維どうしが三次元的に交絡して形態保持されていることを特徴とする生分解性短繊維不織布が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-200457号公報
特開平9-13255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
不織布として、サーマルボンド不織布は知られている。
また、生分解性プラスチックとして、ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)も知られている。
しかし、上記特許文献1、2には、サーマルボンド不織布及びポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)の何れも記載されていない。
また、これまで、ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系繊維を含むサーマルボンド不織布が提供されていない。
【0008】
そこで、本発明は、ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系繊維を含む生分解性サーマルボンド不織布を提供することを課題とし、そして、ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系繊維を含み、触感、風合い、及び、生分解性に優れる生分解性サーマルボンド不織布を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、生分解性サーマルボンド不織布に含ませるポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維の繊維長を所定範囲内にし、かつ、該ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維が捲縮を有することにより、ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)繊維を含む生分解性サーマルボンド不織布が得られることを見出した。
また、本発明者は、斯かる生分解性サーマルボンド不織布が触感、風合い、及び、生分解性に優れることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明の第一は、ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維を少なくとも含み、
前記ポリ-(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)系短繊維は、繊維長が11~160mmであり、かつ捲縮を有する、生分解性サーマルボンド不織布に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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