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公開番号2025006084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106651
出願日2023-06-29
発明の名称カテーテル
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61M 25/00 20060101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】カテーテルの遠位端部の変形を容易に防止できるカテーテルを提供する。
【解決手段】長手軸方向xに延在している内腔20aを有する外側チューブ20と、外側チューブ20の内腔20aに延在している内側チューブ30と、内側チューブ30の径方向における外側に配置されているスペーサー部材40と、外側チューブ20の遠位端より遠位側に配置されており、且つ、スペーサー部材40の径方向における外側に配置されている先端チューブ50と、先端チューブ50と外側チューブ20の径方向における外側に配置されているカバーチューブ60と、を有しているカテーテル。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
長手軸方向と前記長手軸方向に垂直な径方向を有し、前記長手軸方向に遠位端と近位端を有しているカテーテルであって、
前記長手軸方向に延在している内腔を有する外側チューブと、
前記外側チューブの前記内腔に延在している内側チューブと、
前記内側チューブの前記径方向における外側に配置されているスペーサー部材と、
前記外側チューブの遠位端より遠位側に配置されており、且つ、前記スペーサー部材の前記径方向における外側に配置されている先端チューブと、
前記先端チューブと前記外側チューブの前記径方向における外側に配置されているカバーチューブと、を有しているカテーテル。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記スペーサー部材は、前記先端チューブを構成する材料よりもショアD硬度の高い材料から構成されている請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記スペーサー部材はチューブ状である請求項1又は2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記長手軸方向において、前記スペーサー部材の近位端は、前記先端チューブの近位端よりも近位側に位置している請求項1又は2に記載のカテーテル。
【請求項5】
前記長手軸方向において、前記内側チューブの遠位端は、前記先端チューブの近位端よりも遠位側に位置している請求項1又は2に記載のカテーテル。
【請求項6】
前記長手軸方向において、前記カバーチューブの近位端は、前記スペーサー部材の近位端よりも遠位側に位置している請求項1又は2に記載のカテーテル。
【請求項7】
前記先端チューブは、前記カバーチューブを構成する材料よりもショアD硬度の低い材料から構成されている請求項1又は2に記載のカテーテル。
【請求項8】
前記内側チューブの外側面は前記スペーサー部材の前記径方向における内側面に溶着され、前記スペーサー部材の前記径方向における外側面は前記先端チューブの内側面に溶着され、前記先端チューブの外側面は前記カバーチューブの内側面に溶着されている請求項1又は2に記載のカテーテル。
【請求項9】
前記カテーテルは、前記外側チューブの遠位部の外側面において前記長手軸方向に離隔して配置されている複数の電極を有する電極カテーテルである請求項1又は2に記載のカテーテル。
【請求項10】
前記長手軸方向において、前記スペーサー部材の近位端は、前記複数の電極のうち最も遠位側に配置されている第1電極の遠位端と同じ位置か前記第1電極の遠位端よりも遠位側に配されている請求項9に記載のカテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
内臓疾患の検査や治療において、カテーテルを用いることにより開腹手術を伴わない低侵襲な方法が可能となる。例えば、心房細動等の不整脈の検査や治療においては、カテーテルの先端側が心臓内に送達されるが、血管や心臓の内腔壁を損傷しないように、カテーテルの遠位端に先端チップが設けられることがある。特許文献1には、カテーテルシャフトの先端側に先端チップが接続され、先端チップに形成された貫通孔に内側チューブの先端部が挿入され、先端チップが接続された内側チューブを外側チューブの内部に挿入することにより二重管構造のカテーテルシャフトを構成したことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/145503号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のカテーテルでは、カテーテルの遠位端に設けられた先端チップの接続強度の向上という課題や、先端チップをカテーテルの遠位端に接続する際に行う加熱により外側チューブと内側チューブの間の空間が縮径して変形してしまうという問題があった。上記の事情に鑑み本発明は、カテーテルの遠位端部に接続された部材の接続強度を向上でき、カテーテルの遠位端部の変形を容易に防止できるカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決し得た本発明の実施形態に係るカテーテルは以下の通りである。
[1]長手軸方向と前記長手軸方向に垂直な径方向を有し、前記長手軸方向に遠位端と近位端を有しているカテーテルであって、前記長手軸方向に延在している内腔を有する外側チューブと、前記外側チューブの前記内腔に延在している内側チューブと、前記内側チューブの前記径方向における外側に配置されているスペーサー部材と、前記外側チューブの遠位端より遠位側に配置されており、且つ、前記スペーサー部材の前記径方向における外側に配置されている先端チューブと、前記先端チューブと前記外側チューブの前記径方向における外側に配置されているカバーチューブと、を有しているカテーテル。
【0006】
先端チューブが外側チューブの遠位端より遠位側に配されていることにより、先端チューブが先端チップとしての機能を果たすことができるところ、先端チューブと外側チューブの径方向外側にカバーチューブが配置されていることにより、先端チューブと外側チューブの接続強度を向上することができる。また、先端チューブがスペーサー部材の径方向外側に配置されている、即ちスペーサー部材が先端チューブの径方向内側に配置されており、且つスペーサー部材が内側チューブの径方向外側に配置されていることにより、外側チューブと内側チューブの間の空間が縮径して変形してしまうことを防止できる。これにより、カテーテルの遠位端部の強度を向上でき、また、外側チューブと内側チューブの間の空間を確保できるため、当該空間に導線等の別部材を挿入することが可能となり、カテーテルを様々な検査や治療に適用することができる。
【0007】
本発明の実施形態に係るカテーテルは、以下の[2]~[10]のいずれかであることが好ましい。
[2]前記スペーサー部材は、前記先端チューブを構成する材料よりもショアD硬度の高い材料から構成されている[1]に記載のカテーテル。
[3]前記スペーサー部材はチューブ状である[1]又は[2]に記載のカテーテル。
[4]前記長手軸方向において、前記スペーサー部材の近位端は、前記先端チューブの近位端よりも近位側に位置している[1]~[3]のいずれかに記載のカテーテル。
[5]前記長手軸方向において、前記内側チューブの遠位端は、前記先端チューブの近位端よりも遠位側に位置している[1]~[4]のいずれかに記載のカテーテル。
[6]前記長手軸方向において、前記カバーチューブの近位端は、前記スペーサー部材の近位端よりも遠位側に位置している[1]~[5]のいずれかに記載のカテーテル。
[7]前記先端チューブは、前記カバーチューブを構成する材料よりもショアD硬度の低い材料から構成されている[1]~[6]のいずれかに記載のカテーテル。
[8]前記内側チューブの外側面は前記スペーサー部材の前記径方向における内側面に溶着され、前記スペーサー部材の前記径方向における外側面は前記先端チューブの内側面に溶着され、前記先端チューブの外側面は前記カバーチューブの内側面に溶着されている[1]~[7]のいずれかに記載のカテーテル。
[9]前記カテーテルは、前記外側チューブの遠位部の外側面において前記長手軸方向に離隔して配置されている複数の電極を有する電極カテーテルである[1]~[8]のいずれかに記載のカテーテル。
[10]前記長手軸方向において、前記スペーサー部材の近位端は、前記複数の電極のうち最も遠位側に配置されている第1電極の遠位端と同じ位置か前記第1電極の遠位端よりも遠位側に配されている[9]に記載のカテーテル。
【発明の効果】
【0008】
上記カテーテルによれば、カテーテルの遠位端部に接続された部材の接続強度を向上でき、カテーテルの遠位端部の変形を容易に防止することができる。これにより、カテーテルの遠位端部に接続された部材の脱落を防止したり、カテーテル遠位端部の折れを防止して、安全で効率的な治療を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るカテーテルの側面図である。
図1に示したカテーテルの遠位部が湾曲したときの側面図である。
図1に示したカテーテルの遠位部の長手軸方向の断面図である。
図3に示したカテーテルの遠位部のIV-IV断面図である。
図4の変形例を示す断面図である。
図3に示したカテーテルの遠位部のVI-VI断面図である。
図3に示したカテーテルの遠位部のVII-VII断面図である。
図3に示したカテーテルの遠位部のVIII-VIII断面図である。
図1に示したカテーテルの遠位部の長手軸方向の断面図である。
本発明の他の実施形態に係るカテーテルの側面図である。
図10に示したカテーテルの遠位部の長手軸方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態に基づき本発明を説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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