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公開番号2025005898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106325
出願日2023-06-28
発明の名称製膜装置、製膜方法、容器の製造方法、および、容器
出願人株式会社カネカ,株式会社島津製作所,島津産機システムズ株式会社
代理人個人,個人
主分類C23C 16/455 20060101AFI20250109BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】容器の熱変質を抑制する製膜装置を提供する。
【解決手段】製膜装置1は、プラズマ方式により、容器5の内面にバリア膜5Aを製膜する製膜装置であって、容器5を配置する真空チャンバ10と、真空チャンバ10に配置されたアノード電極21およびカソード電極22であって、アノード電極21とカソード電極22の間の空間Rに容器5が配置される、アノード電極21およびカソード電極22と、真空チャンバ10におけるアノード電極21とカソード電極22との間の空間Rであって、容器5の外部の空間Rに、バリア膜5Aの原料ガスを供給する原料ガス供給機構30と、真空チャンバ10の排気を行う排気機構40とを備える。排気機構40は、容器5の内部まで延在しており、容器5の内部の排気を行う管状部材41を有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
プラズマ方式により、容器の内面にバリア膜を製膜する製膜装置であって、
前記容器を配置する真空チャンバと、
前記真空チャンバに配置されたアノード電極およびカソード電極であって、前記アノード電極と前記カソード電極の間の空間に前記容器が配置される、前記アノード電極および前記カソード電極と、
前記真空チャンバにおける前記アノード電極と前記カソード電極との間の前記空間であって、前記容器の外部の前記空間に、前記バリア膜の原料ガスを供給する原料ガス供給機構と、
前記真空チャンバの排気を行う排気機構と、
を備え、
前記排気機構は、前記容器の内部まで延在しており、前記容器の内部の排気を行う管状部材を有する、
製膜装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記アノード電極は、前記容器の架台として機能する、請求項1に記載の製膜装置。
【請求項3】
前記アノード電極は、グランド電位に接続されている、請求項1に記載の製膜装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の製膜装置を用いて、容器の内面にバリア膜を製膜する製膜方法であって、
前記排気機構によって、前記真空チャンバの排気を行い、
前記原料ガス供給機構によって、前記真空チャンバにおける前記アノード電極と前記カソード電極との間の空間であって、前記容器の外部の前記空間に、前記バリア膜の原料ガスを供給し、
前記アノード電極および前記カソード電極によって、前記容器の外部の前記空間に、プラズマを生成して、前記原料ガスの活性種を生成し、
前記排気機構による排気によって、前記容器の内部を排気し、前記容器の外部の前記空間で生成された前記原料ガスの活性種を前記容器の内部に引き込み、前記容器の内部に前記バリア膜を製膜し、
前記プラズマ中の電子は、前記容器に衝突することなく、前記アノード電極に向かう、
製膜方法。
【請求項5】
請求項4に記載の製膜方法を用いて、内面にバリア膜を製膜した容器を製造する容器の製造方法。
【請求項6】
前記容器が生分解性樹脂を含む、請求項5に記載の容器の製造方法。
【請求項7】
前記生分解性樹脂がポリヒドロキシアルカノエート樹脂を含む、請求項6に記載の容器の製造方法。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載の製膜装置を用いて、内面にバリア膜を製膜した容器。
【請求項9】
生分解性樹脂からなる、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
ポリヒドロキシアルカノエート樹脂からなる、請求項9に記載の容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の内面にバリア膜を製膜する製膜装置、その製膜装置を用いた製膜方法、その製膜方法を用いた容器の製造方法、および、内面にバリア膜を製膜した容器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
水分、ガスまたは光等の容器外環境から、容器内に収容された収容物を保護するために、または、容器内に収容された液体、ガス等の収容物から、容器を保護するために、容器の内面にバリア膜を製膜する製膜技術が知られている。例えば特許文献1には、容器の内面にバリア膜を製膜する製膜装置が開示されている。
【0003】
特許文献1に開示の製膜装置は、容器の外部を囲う第1電極(アノード電極)と、容器の内部に挿入され、バリア膜の原料ガスの供給管を兼ねる第2電極(カソード電極)とを備え、容器の内部でプラズマを生成し、容器の内部にバリア膜を製膜する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-8669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示の製膜装置では、容器の内部でプラズマを生成するため、プラズマ中の電子が容器に衝突し、容器が発熱してしまうことが考えられる。そのため、容器が熱に弱い材料で形成される場合、容器が熱変質してしまうことが考えられる。
【0006】
本発明は、容器の熱変質を抑制する製膜装置、製膜方法、容器の製造方法、および、容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る製膜装置は、プラズマ方式により、容器の内面にバリア膜を製膜する製膜装置であって、前記容器を配置する真空チャンバと、前記真空チャンバに配置されたアノード電極およびカソード電極であって、前記アノード電極と前記カソード電極の間の空間に前記容器が配置される、前記アノード電極および前記カソード電極と、前記真空チャンバにおける前記アノード電極と前記カソード電極との間の前記空間であって、前記容器の外部の前記空間に、前記バリア膜の原料ガスを供給する原料ガス供給機構と、前記真空チャンバの排気を行う排気機構とを備える。前記排気機構は、前記容器の内部まで延在しており、前記容器の内部の排気を行う管状部材を有する。
【0008】
本発明に係る製膜方法は、上記の製膜装置を用いて、容器の内面にバリア膜を製膜する製膜方法であって、(1)前記排気機構によって、前記真空チャンバの排気を行い、(2)前記原料ガス供給機構によって、前記真空チャンバにおける前記アノード電極と前記カソード電極との間の空間であって、前記容器の外部の前記空間に、前記バリア膜の原料ガスを供給し、(3)前記アノード電極および前記カソード電極によって、前記容器の外部の前記空間に、プラズマを生成して、前記原料ガスの活性種を生成し、(4)前記排気機構による排気によって、前記容器の内部を排気し、前記容器の外部の前記空間で生成された前記原料ガスの活性種を前記容器の内部に引き込み、前記容器の内部に前記バリア膜を製膜し、(5)前記プラズマ中の電子は、前記容器に衝突することなく、前記アノード電極に向かう。
【0009】
本発明に係る容器の製造方法は、上記の製膜方法を用いて、内面にバリア膜を製膜した容器を製造する。
【0010】
本発明に係る容器は、上記の製膜装置を用いて、内面にバリア膜を製膜した容器である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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