TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025103469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220882
出願日2023-12-27
発明の名称カテーテル及びカテーテルシステム
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61B 5/283 20210101AFI20250702BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】無線通信を用いても正確な心内電位データを取得することができるカテーテル及びカテーテルシステムを提供する。
【解決手段】長手軸方向を有し、内腔を有するシャフト2と、シャフト2の遠位部に配されて、心内電位を測定する第1電極11及び第2電極12と、第1電極11に接続されてシャフト2の内腔に延在している第1導線21と、第2電極12に接続されてシャフト2の内腔に延在している第2導線22と、シャフト2の近位部に配され、使用者が手で持つハンドル30と、第1導線21と第2導線22に接続され、第1電極11と第2電極12の心内電位の電位差を計算する制御部31と、制御部31に接続されており、制御部31で処理されたデータを外部機器40に無線送信する無線通信器32と、を有するカテーテル1。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
長手軸方向を有し、内腔を有するシャフトと、
前記シャフトの遠位部に配されて、心内電位を測定する第1電極と、
前記シャフトの遠位部であって前記第1電極よりも近位側に配されて、心内電位を測定する第2電極と、
前記第1電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第1導線と、
前記第2電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第2導線と、
前記シャフトの近位部に配され、使用者が手で持つハンドルと、
前記第1導線と前記第2導線に接続され、前記第1電極と前記第2電極の心内電位の電位差を計算する制御部と、
前記制御部に接続されており、前記制御部で処理されたデータを外部機器に無線送信する無線通信器と、を有するカテーテル。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記無線通信器は前記シャフト又は前記ハンドルに配されている請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記制御部は前記シャフト又は前記ハンドルに配されている請求項1または2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記第1電極と前記第2電極はそれぞれ前記シャフトの外側面に取り付けられている請求項1または2に記載のカテーテル。
【請求項5】
全ての電極が前記シャフトの遠位部に配されている請求項1または2に記載のカテーテル。
【請求項6】
前記制御部で処理されたデータは前記外部機器に有線送信されない請求項1または2に記載のカテーテル。
【請求項7】
長手軸方向を有し、内腔を有するシャフトと、
前記シャフトの遠位部に配されて、心内電位を測定する第1電極と、
前記シャフトの遠位部であって前記第1電極よりも近位側に配されて、心内電位を測定する第2電極と、
前記第1電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第1導線と、
前記第2電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第2導線と、
前記シャフトの近位部に配され、使用者が手で持つハンドルと、
前記第1導線と前記第2導線に接続され、前記第1電極と前記第2電極の心内電位の電位差を計算する制御部と、
前記制御部に接続されており、前記制御部で処理されたデータを外部機器に無線送信する無線通信器と、を有するカテーテルと;
前記無線通信器から前記制御部で処理されたデータを無線受信する受信部を有する心電計と;を有するカテーテルシステム。
【請求項8】
さらに、前記制御部に接続されている外部導線と、
前記外部導線に接続されており、前記第1電極及び前記第2電極に電圧を印加する除細動器と、を有する請求項7に記載のカテーテルシステム。
【請求項9】
前記外部導線は前記カテーテルの外に位置している請求項8に記載のカテーテルシステム。
【請求項10】
長手軸方向を有し、内腔を有するシャフトと、
前記シャフトの遠位部に配されて、心内電位を測定する第1電極と、
前記シャフトの遠位部であって前記第1電極よりも近位側に配されて、心内電位を測定する第2電極と、
前記第1電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第1導線と、
前記第2電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第2導線と、
前記シャフトの近位部に配され、使用者が手で持つハンドルと、
前記第1導線と前記第2導線に接続され、前記第1電極と前記第2電極の心内電位の電位差を計算する制御部と、
前記制御部に接続されており、前記制御部で処理されたデータを外部機器に無線送信する無線通信器と、を有するカテーテルと;
前記無線通信器から前記制御部で処理されたデータを受信する受信部を有する除細動器と;を有するカテーテルシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、体内臓器、主に心腔内に挿入されて電位測定、除細動、内視鏡で取得した画像の転送等を行うためのカテーテルに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
心房細動等の不整脈の治療では処置具として電極を有するカテーテルを用いることがある。例えば治療時には、カテーテルの電極から高周波電流を不整脈の原因となっている心筋へ流し、不整脈の発生源を焼灼することによって心臓から電気的に分離するアブレーション手術や、心房細動が発生した際にカテーテルの電極から電気的信号を心臓に与える除細動処置が行われる。
【0003】
そのようなカテーテルの近位側にはケーブルを介してハンドルが接続され、ハンドルの近位側には他のケーブルを介して心電計や除細動器等の外部機器が接続される。使用者がハンドルを操作することで電極へ高周波電流を流したり電圧を印加したり、または電極を用いて心内電位を測定することができる。このため、使用者がハンドルを把持したときにはケーブルの長さや取り回しを気に掛けながら操作を行う必要があった。
【0004】
特許文献1には、心電図(EKG)監視、除細動およびペーシングの機能を有する血液ポンプを含む血管内血液ポンプシステムが記載されている。このシステムは、近位端および遠位端を有するカテーテル、前記カテーテルの前記遠位端に連結されたポンプハウジング等を含む血管内血液ポンプと;前記血管内血液ポンプに連結され、患者の心臓の心電図(EKG)信号を感知するように構成された電極とを含んでいる。特許文献1には、このシステムが血管内血液ポンプおよび電極に通信可能に連結されるコントローラを有すること、電極212は、無線送信機に連結され得、電極212をコントローラ238に直接接続する電線219なしで血液ポンプシステム200上で機能するように設計され得ることも記載されている。
【0005】
特許文献2には、組織切除のために電極-組織の接触を判定するためのシステムおよび方法が記載されている。電極接触検知システムは、カテーテルシャフトの遠位部分に収納されている電極と、少なくとも1つの電気機械式センサーであって、前記電極と作動連結しており、かつ前記電極と前記組織との間の接触によって生じる前記センサー上の機械負荷に応じて電気信号を発生するようにされた少なくとも1つの電気機械式センサーと、前記少なくとも1つのセンサーに電気的に接続された出力装置であって、前記電気信号を受け取り、かつ前記システムの使用者に前記電極と前記組織との間の接触指標を提示するようにされた出力装置とを備えている。特許文献2には、システムにおいて電極10は圧電センサ-20を介して電気配線28に接続され、圧電センサーからデータ収集装置/処理装置/出力装置(ECG装置など)へ電気信号が送られること、あるいはまたカテーテル内に送信機を設け、かつデータ収集装置等に関連して受信機を設けることで無線接続を実現することも記載されている。
【0006】
特許文献3には、光学回路を含むカテーテルと、カテーテルに連結されているパルスフィールドアブレーションエネルギー供給源と、処理デバイスとを含むシステムが記載されている。特許文献3には、電極と配線を含むカテーテル100とアブレーションシステムの他のエレメント(例えばアブレーションエネルギー供給源102など)との間が無線通信してもよいことも記載されている。
【0007】
特許文献4には、電極130を含むカテーテル110によって心臓をマッピングおよびアブレーション処置する医療システム100が記載されている。特許文献4には、カテーテルは送受信器を有し、コンソール120と送受信器が無線通信することも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表2022-539362号公報
特表2009-513270号公報
特表2023-510830号公報
特表2021-505269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1~4に記載されているようにハンドルから近位側に延びるケーブルを無線化すれば、使用者がハンドルを把持したときにケーブルの長さや取り回しを気に掛けずに操作を行うことができる。ところで心内電位を測定する際には2つの電極で測定された電位差をモニタリングすることがある。この心内電位データを無線送信しようとすると高周波の電気信号に変換する際にタイムラグで2つの心電波形の位相遅れにより正確な電位差のデータが得られないことが考えられる。本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、無線通信を用いても正確な心内電位データを取得することができるカテーテル及びカテーテルシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係るカテーテルは、以下の通りである。
[1] 長手軸方向を有し、内腔を有するシャフトと、
前記シャフトの遠位部に配されて、心内電位を測定する第1電極と、
前記シャフトの遠位部であって前記第1電極よりも近位側に配されて、心内電位を測定する第2電極と、
前記第1電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第1導線と、
前記第2電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第2導線と、
前記シャフトの近位部に配され、使用者が手で持つハンドルと、
前記第1導線と前記第2導線に接続され、前記第1電極と前記第2電極の心内電位の電位差を計算する制御部と、
前記制御部に接続されており、前記制御部で処理されたデータを外部機器に無線送信する無線通信器と、を有するカテーテル。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社カネカ
植毛装置
9日前
株式会社カネカ
剃刀の持手
3日前
株式会社カネカ
結晶化促進剤
3日前
株式会社カネカ
生体内留置具
9日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1日前
株式会社カネカ
医療用穿刺針の製造方法
8日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
16日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
4日前
株式会社カネカ
子宮頸部挿入用カテーテル
11日前
株式会社カネカ
子宮頸部挿入用カテーテル
11日前
株式会社カネカ
モダクリル樹脂の製造方法
8日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
4日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
4日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
4日前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
3日前
株式会社カネカ
カテーテル及びカテーテルシステム
2日前
株式会社カネカ
ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法
4日前
株式会社カネカ
子宮頸部挿入用カテーテル用ハンドル
11日前
株式会社カネカ
ゴム組成物、ゴム製品、および空気入りタイヤ
1日前
株式会社カネカ
カテーテルハンドルおよびそれを備えたカテーテル
9日前
株式会社カネカ
発泡性メタクリル酸メチル系樹脂粒子およびその利用
11日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュール製造方法
8日前
株式会社カネカ
推定モデル生成装置、推定装置、推定モデル生成方法、推定方法、及びプログラム
15日前
株式会社カネカ
パン酵母の菌株識別用プライマーセット又はプライマーセットの組み合わせ、及びパン酵母の菌株識別方法
10日前
株式会社カネカ
ポリプロピレン系樹脂押出発泡粒子、押出発泡粒子成形体、及びポリプロピレン系樹脂押出発泡粒子の製造方法
4日前
株式会社エービーシー商会
太陽電池モジュールの固定構造及び固定方法
1日前
個人
健康器具
4か月前
個人
歯茎みが品
5か月前
個人
鼾防止用具
4か月前
個人
嚥下鍛錬装置
4日前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
導電香
5か月前
個人
マッサージ機
5か月前
個人
白内障治療法
3か月前
個人
脈波測定方法
4か月前
続きを見る