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公開番号
2025002566
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102823
出願日
2023-06-22
発明の名称
バルーンカテーテル、およびバルーンカテーテルの使用方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61M
25/10 20130101AFI20241226BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】第1および第2バルーンを有し、バルーンを拡張させる順番を制御できるバルーンカテーテルおよび使用方法を提供する。
【解決手段】近位側から遠位側へ長手方向Xに延在しているシャフト10と、シャフト10の遠位部に配されている第1および第2バルーンを有し、シャフトの内腔L10は第2バルーンの内腔と連通しており、シャフトの内腔L10に第1インフレーションチューブ31が配されており、第1インフレーションチューブの内腔L31は前記第1バルーンの内腔と連通しており、第1インフレーションチューブ31の側壁に、第1インフレーションチューブの内腔L31とシャフトの内腔L10を連通させる孔h1~hnが配されており、第1インフレーションチューブ31の側壁に配されている孔h1~hnの長手方向Xにおける最近位位置より近位側において第1インフレーションチューブ31はシャフト10に固定されているバルーンカテーテル。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
近位側から遠位側へ長手方向に延在しているシャフトと、
前記シャフトの遠位部に配されている第1バルーンおよび第2バルーンと、
を有し、
前記シャフトの内腔は前記第2バルーンの内腔と連通しており、
前記シャフトの内腔に第1インフレーションチューブが配されており、
前記第1インフレーションチューブの内腔は前記第1バルーンの内腔と連通しており、
前記第1インフレーションチューブの側壁に、該第1インフレーションチューブの内腔と前記シャフトの内腔を連通させる孔が配されており、
前記第1インフレーションチューブの側壁に配されている孔の前記長手方向における最近位位置より近位側において前記第1インフレーションチューブは前記シャフトに固定されているバルーンカテーテル。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第1インフレーションチューブは前記第1バルーンに接続されている請求項1に記載のバルーンカテーテル。
【請求項3】
前記シャフトの内腔に第2インフレーションチューブが更に配されており、
前記第2インフレーションチューブは前記第2バルーンに接続されている請求項1に記載のバルーンカテーテル。
【請求項4】
前記第2バルーンは複数存在しており、
複数の前記第2バルーンが前記第1バルーンの外周の周方向に並んで配されている請求項1に記載のバルーンカテーテル。
【請求項5】
前記第1バルーンの内腔に、ガイドワイヤが挿通されるガイドワイヤチューブが更に配されている請求項1に記載のバルーンカテーテル。
【請求項6】
前記シャフトの長手方向に延在している複数の内腔を有する接続部材を更に有しており、
前記接続部材の内腔は、前記シャフトの内腔、前記第1インフレーションチューブの内腔、前記第1バルーンの内腔、または前記第2バルーンの内腔に連通している請求項1に記載のバルーンカテーテル。
【請求項7】
近位側から遠位側へ長手方向に延在しているシャフトと、
前記シャフトの遠位部に配されている第1バルーンおよび第2バルーンと、
を有し、
前記シャフトの内腔は前記第2バルーンの内腔と連通しており、
前記シャフトの内腔に第1インフレーションチューブが配されており、
前記第1インフレーションチューブの内腔は前記第1バルーンの内腔と連通しており、
前記第1インフレーションチューブの側壁に、該第1インフレーションチューブの内腔と前記シャフトの内腔を連通させる孔が配されてされており、
前記第1インフレーションチューブの側壁に配されている孔の前記長手方向における最近位位置より近位側において前記第1インフレーションチューブは前記シャフトに固定されているバルーンカテーテルの使用方法であり、
加圧器が前記第1インフレーションチューブにバルーン拡張用流体を供給する工程、
を含むバルーンカテーテルの使用方法。
【請求項8】
前記第1インフレーションチューブは前記第1バルーンに接続されている請求項7に記載の使用方法。
【請求項9】
前記バルーンカテーテルの前記シャフトの内腔に第2インフレーションチューブが更に配されており、
前記第2インフレーションチューブは前記第2バルーンに接続されている請求項7に記載の使用方法。
【請求項10】
前記第2バルーンは複数存在しており、
複数の前記第2バルーンが前記第1バルーンの外周の周方向に並んで配されている請求項7に記載の使用方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルーンカテーテル、およびバルーンカテーテルの使用方法に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
血管内壁に石灰化等により硬化した狭窄部が形成されることによって、狭心症や心筋梗塞等の疾病が引き起こされる。これらの治療方法の一つとして、バルーンカテーテルを用いて狭窄部を拡張させる血管形成術がある。血管形成術は、経皮的血管形成術(Percutaneous Transluminal Angioplasty;PTA)や経皮的冠動脈形成術(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty;PTCA)と呼ばれることがある。血管形成術は、バイパス手術のような開胸術を必要としない低侵襲療法であり、広く行われている。
【0003】
血管形成術に用いられるバルーンカテーテルは、近位側から遠位側へ長手方向に延在しているシャフトと、該シャフトの遠位部に配されているバルーンと、該バルーンに連通し、バルーンを拡張または収縮させるための流体が移動できるインフレーションチューブを少なくとも有している。バルーンは、収縮状態で血管内に装入され、血管内を通って狭窄部まで送達される。バルーンが狭窄部まで送達された後は、インフレーションチューブに接続したインデフレーター(バルーン用加圧器)を用いてインフレーションチューブに流体を導入または排出することによりバルーンの拡張と収縮を制御する。
【0004】
こうしたバルーンカテーテルの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1の図42には、内側バルーン部材および複数の外側バルーン部材を備えた拡張デバイスが記載されており、図43Aには、外側バルーン部材を拡張させた状態が記載されている。特許文献1においては、隣接する外側バルーン部材間に大きな空間を形成することにより、血液の灌流を達成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2012/0209375号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のバルーンカテーテルは、内側バルーン部材と複数の外側バルーン部材を備えており、内側バルーン部材と複数の外側バルーン部材を異なるタイミングで拡張させるために内側バルーン部材と外側バルーン部材にそれぞれ対応したインフレーションルーメンを設けることが記載されている。しかし、複数のインフレーションルーメンを設けるとバルーンカテーテルの外径が大きくなり、低侵襲性が悪くなる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、第1バルーンおよび第2バルーンを有するバルーンカテーテルについて、バルーンを拡張させる順番を制御できるバルーンカテーテルを提供することにある。また、本発明の他の目的は、第1バルーンおよび第2バルーンを有するバルーンカテーテルの使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の通りである。
[1] 近位側から遠位側へ長手方向に延在しているシャフトと、前記シャフトの遠位部に配されている第1バルーンおよび第2バルーンと、を有し、前記シャフトの内腔は前記第2バルーンの内腔と連通しており、前記シャフトの内腔に第1インフレーションチューブが配されており、前記第1インフレーションチューブの内腔は前記第1バルーンの内腔と連通しており、前記第1インフレーションチューブの側壁に、該第1インフレーションチューブの内腔と前記シャフトの内腔を連通させる孔が配されており、前記第1インフレーションチューブの側壁に配されている孔の前記長手方向における最近位位置より近位側において前記第1インフレーションチューブは前記シャフトに固定されているバルーンカテーテル。
[2] 前記第1インフレーションチューブは前記第1バルーンに接続されている[1]に記載のバルーンカテーテル。
[3] 前記シャフトの内腔に第2インフレーションチューブが更に配されており、前記第2インフレーションチューブは前記第2バルーンに接続されている[1]または[2]に記載のバルーンカテーテル。
[4] 前記第2バルーンは複数存在しており、複数の前記第2バルーンが前記第1バルーンの外周の周方向に並んで配されている[1]~[3]のいずれかに記載のバルーンカテーテル。
[5] 前記第1バルーンの内腔に、ガイドワイヤが挿通されるガイドワイヤチューブが更に配されている[1]~[4]のいずれかに記載のバルーンカテーテル。
[6] 前記シャフトの長手方向に延在している複数の内腔を有する接続部材を更に有しており、前記接続部材の内腔は、前記シャフトの内腔、前記第1インフレーションチューブの内腔、前記第1バルーンの内腔、または前記第2バルーンの内腔に連通している[1]~[5]のいずれかに記載のバルーンカテーテル。
[7] 近位側から遠位側へ長手方向に延在しているシャフトと、前記シャフトの遠位部に配されている第1バルーンおよび第2バルーンと、を有し、前記シャフトの内腔は前記第2バルーンの内腔と連通しており、前記シャフトの内腔に第1インフレーションチューブが配されており、前記第1インフレーションチューブの内腔は前記第1バルーンの内腔と連通しており、前記第1インフレーションチューブの側壁に、該第1インフレーションチューブの内腔と前記シャフトの内腔を連通させる孔が配されてされており、前記第1インフレーションチューブの側壁に配されている孔の前記長手方向における最近位位置より近位側において前記第1インフレーションチューブは前記シャフトに固定されているバルーンカテーテルの使用方法であり、加圧器が前記第1インフレーションチューブにバルーン拡張用流体を供給する工程、を含むバルーンカテーテルの使用方法。
[8] 前記第1インフレーションチューブは前記第1バルーンに接続されている[7]に記載の使用方法。
[9] 前記バルーンカテーテルの前記シャフトの内腔に第2インフレーションチューブが更に配されており、前記第2インフレーションチューブは前記第2バルーンに接続されている[7]または[8]に記載の使用方法。
[10] 前記第2バルーンは複数存在しており、複数の前記第2バルーンが前記第1バルーンの外周の周方向に並んで配されている[7]~[9]のいずれかに記載の使用方法。
[11] 前記バルーンカテーテルの前記第1バルーンの内腔に、ガイドワイヤが挿通されるガイドワイヤチューブが更に配されている[7]~[10]のいずれかに記載の使用方法。
[12] 前記バルーンカテーテルは、前記シャフトの長手方向に延在している複数の内腔を有する接続部材を更に有しており、前記接続部材の内腔は、前記シャフトの内腔、前記第1インフレーションチューブの内腔、前記第1バルーンの内腔、または前記第2バルーンの内腔に連通している[7]~[11]のいずれかに記載の使用方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明のバルーンカテーテルによれば、第1インフレーションチューブに流体を導入することにより、流体は第1インフレーションチューブの内腔を通じて第1バルーンの内腔へ導入されると共に、第1インフレーションチューブの側壁に配されている孔を通って第2バルーンの内腔へ導入されるため、第1バルーンと第2バルーンが拡張する順番を制御できる。その結果、第1バルーンと第2バルーンを患部へ配置して拡張させる際には、第1バルーンが拡張してから第2バルーンが拡張するまでの間に時間があるため、第1バルーンと第2バルーンの位置を微調整でき、バルーンの位置決めが容易となる。また、第1バルーンよりも第2バルーンが遅れて拡張することにより、第1バルーンを拡張させてバルーンの位置決めを行っている間も血液の灌流量を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係るバルーンカテーテルの側面図(一部透視図)である。
図2は、本発明の実施の形態に係るバルーンカテーテルを構成するシャフトの長手方向における断面図である。
図3は、本発明の実施の形態に係るバルーンカテーテルを構成する他のシャフトの長手方向における断面図である。
図4は、本発明の実施の形態に係るバルーンカテーテルのバルーンの側面図(一部透視図)である。
図5は、図4に示すバルーンにおけるI-I線断面図である。
図6は、図4に示すバルーンとは異なるバルーンにおける断面図である。
図7は、図4に示すバルーンとは異なるバルーンにおける断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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