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公開番号
2024108603
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-13
出願番号
2023013046
出願日
2023-01-31
発明の名称
ガラス板及びその製造方法
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03B
17/06 20060101AFI20240805BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】オーバーフロー成形によって製造されたガラス板の合わせ面を効率良く除去する。
【解決手段】ガラス板の製造方法は、マザーガラス板G1に所定の処理を行うことでガラス板を製造する処理工程S5を備える。処理工程S5は、マザーガラス板G1の第一主面Gaを除去加工する第一除去工程S52を備える。第一除去工程S52では、マザーガラス板G1の合わせ面Gdと、マザーガラス板G1の中心位置O1との距離d
1
が、第一除去工程S52の前よりも大きくなるように、マザーガラス板G1の第一主面Gaを除去する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
オーバーフロー成形を行う成形体により溶融ガラスからガラスリボンを成形する成形工程と、前記ガラスリボンからマザーガラス板を切り出す切断工程と、前記マザーガラス板に所定の処理を行うことでガラス板を製造する処理工程と、を備えるガラス板の製造方法であって、
前記成形体は、前記溶融ガラスを流下させる一対の側壁面と、前記一対の側壁面を流下する前記溶融ガラスを融合させる下端部と、を有し、
前記マザーガラス板の板厚は、150μm以上1300μm以下であり、
前記マザーガラス板は、第一主面と、第二主面と、前記第一主面と前記第二主面とを接続する端面と、前記溶融ガラスが前記成形体の前記下端部で融合することにより形成される合わせ面と、を備え、
前記処理工程は、前記マザーガラス板の前記第一主面を除去加工する第一除去工程を備え、
前記第一除去工程では、前記合わせ面と、前記マザーガラス板の板厚方向における前記第一主面と前記第二主面との中心位置との距離が、前記第一除去工程前よりも大きくなるように、前記マザーガラス板の前記第一主面を除去することを特徴とするガラス板の製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記第一除去工程では、前記マザーガラス板の前記第一主面に対してエッチング処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のガラス板の製造方法。
【請求項3】
前記第一除去工程では、前記マザーガラス板の前記端面において前記合わせ面に対応する位置に、前記第二主面と平行に延びる溝部を形成することを特徴とする請求項2に記載のガラス板の製造方法。
【請求項4】
前記第一除去工程では、前記マザーガラス板の前記第一主面に対して機械研磨又は化学機械研磨を行うことを特徴とする請求項1に記載のガラス板の製造方法。
【請求項5】
前記マザーガラス板の前記合わせ面と、前記第一除去工程の前における前記マザーガラス板の前記第一主面と前記第二主面との前記中心位置との距離は、10μm未満であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
【請求項6】
前記マザーガラス板の前記合わせ面と、前記第一除去工程の後における前記マザーガラス板の前記第一主面と前記第二主面との前記中心位置との距離は、15μm以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
【請求項7】
前記処理工程は、前記第一除去工程の前に前記マザーガラス板の前記第二主面に保護フィルムを貼り付ける保護工程と、前記第一除去工程の後に前記第二主面から前記保護フィルムを剥離させる剥離工程と、を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
【請求項8】
前記処理工程は、前記第一除去工程の後に前記マザーガラス板の前記第一主面及び前記第二主面に対してエッチング処理を行う第二除去工程をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載のガラス板の製造方法。
【請求項9】
前記第二除去工程の後の前記ガラス板の板厚は、10μm以上120μm以下であり、
前記第一除去工程の前の前記マザーガラス板の板厚をt
0
(μm)とし、前記第一除去工程の前の前記マザーガラス板の前記合わせ面と、前記第一主面と前記第二主面との前記中心位置との距離をd
1
(μm)とし、前記第二除去工程の後の前記マザーガラス板の板厚をt
2
(μm)とした場合に、前記第一除去工程における除去量δ
1
(μm)、及び前記第二除去工程における除去量δ
2
(μm)が式(1)及び式(2)を満たすことを特徴とする請求項8に記載のガラス板の製造方法。
t
0
=t
2
+δ
1
+2δ
2
・・・(1)
(t
0
/2)+d
1
<δ
1
+δ
2
・・・(2)
【請求項10】
板厚が90μm以上680μm以下のガラス板であって、
除去加工面である第一主面と、火造り面である第二主面と、前記第一主面と前記第二主面とを接続する端面と、前記第一主面と前記第二主面との間で溶融ガラスの融合により構成される合わせ面と、を備え、
前記合わせ面は、板厚方向において、前記第一主面と前記第二主面との中心位置から前記第一主面側に15μm以上離れていることを特徴とするガラス板。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス板及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
周知のように、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどのディスプレイ用の基板やカバーガラス、或いは、スマートフォン、タブレット、ノートブックPC等のモバイルデバイス、特にフォルダブルデバイスに使用される化学強化可能なカバーガラスをはじめとする様々な分野において、ガラス板が使用されている。この種のガラス板の製造には、例えばオーバーフローダウンドロー法などの公知の方法が使用される。
【0003】
オーバーフローダウンドロー法は、断面が略楔形の成形体の上部に設けられたオーバーフロー溝に溶融ガラスを流し込み、このオーバーフロー溝から両側に溢れ出た溶融ガラスを成形体の両側の側壁面に沿って流下させた後、成形体の下端部で融合一体化することで、ガラスリボンを連続成形するというものである(例えば特許文献1参照)。
【0004】
ガラスリボンは、所定の冷却工程を経た後に、その中途部が幅方向に沿って切断される。これにより、ガラスリボンから枚葉状のガラス板が切り出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-80130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
オーバーフローダウンドロー法に用いられる成形体は、アルミナ系やジルコニア系等の耐火物により構成される。従来のガラス板の製造方法では、成形体の側壁面に接触して流下する溶融ガラスに、成形体に含まれる成分(例えばAl、Zr等)が拡散し、混入する。成形体に由来する成分は、溶融ガラスが成形体の下端部で融合したときに、この融合によって形成されるガラスリボンの合わせ面に残存することになる。
【0007】
上記のように成形体に由来する成分を含む合わせ面がガラス板に残存していると、ガラス板の機能や強度を損なうおそれがあり、ガラス板の品質低下の原因となる。このため、ガラス板の合わせ面を除去する必要があった。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、オーバーフロー成形によって製造されたガラス板の合わせ面を効率良く除去することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明は上記の課題を解決するためのものであり、オーバーフロー成形を行う成形体により溶融ガラスからガラスリボンを成形する成形工程と、前記ガラスリボンからマザーガラス板を切り出す切断工程と、前記マザーガラス板に所定の処理を行うことでガラス板を製造する処理工程と、を備えるガラス板の製造方法であって、前記成形体は、前記溶融ガラスを流下させる一対の側壁面と、前記一対の側壁面を流下する前記溶融ガラスを融合させる下端部と、を有し、前記マザーガラス板の板厚は、150μm以上1300μm以下であり、前記マザーガラス板は、第一主面と、第二主面と、前記第一主面と前記第二主面とを接続する端面と、前記溶融ガラスが前記成形体の前記下端部で融合することにより形成される合わせ面と、を備え、前記処理工程は、前記マザーガラス板の前記第一主面を除去加工する第一除去工程を備え、前記第一除去工程では、前記合わせ面と、前記マザーガラス板の板厚方向における前記第一主面と前記第二主面との中心位置との距離が、前記第一除去工程前よりも大きくなるように、前記マザーガラス板の前記第一主面を除去することを特徴とする。
【0010】
本方法では、処理工程において、合わせ面とガラス板の中心位置との距離が大きくなるように第一除去工程によってマザーガラス板の第一主面を除去することで、合わせ面は、第一主面側に偏って位置することになる。このようにマザーガラス板の板厚方向における合わせ面を第一主面側に偏在させ、例えばマザーガラス板の第一主面と第二主面とに同時にエッチング処理を施すことで、合わせ面をマザーガラス板から効率良く除去することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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