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公開番号2024108007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023012242
出願日2023-01-30
発明の名称減速機、動力伝達機構、および、人力駆動車用のコンポーネント
出願人株式会社シマノ
代理人個人,個人
主分類F16H 1/32 20060101AFI20240802BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】外歯車の材料の自由度に貢献できる減速機、動力伝達機構、および、人力駆動車用のコンポーネントを提供する。
【解決手段】減速機は、複数の外歯を含む外歯車を有する第1部材と複数の外歯よりも歯数の多い複数の内歯を含む内歯車を有する第2部材とを備え、第1部材および第2部材の一方は、第1部材および第2部材の他方に対して歳差運動するように構成され、複数の外歯のそれぞれは、第1外歯部、および、第1中心軸心に平行な第1方向において第1外歯部と異なる位置に設けられ、かつ、第1外歯部と一体に回転するように構成される第2外歯部を含み、複数の内歯のそれぞれは、第1方向における第1端部および第2端部を含み、外歯車は、歳差運動にともなって、複数の外歯のそれぞれの第1外歯部が第1端部側から複数の内歯に噛み合い、かつ、複数の外歯のそれぞれの第2外歯部が第2端部側から複数の内歯に噛み合うように構成される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
減速機であって、
第1中心軸心を有し、複数の外歯を含む外歯車を有する第1部材と、
第2中心軸心を有し、前記複数の外歯よりも歯数の多い複数の内歯を含む内歯車を有する第2部材と、を備え、
前記第1中心軸心は、前記第2中心軸心に対して傾き、
前記第1部材および前記第2部材の一方は、前記第1部材および前記第2部材の他方に対して歳差運動するように構成され、
前記複数の外歯のそれぞれは、第1外歯部、および、前記第1中心軸心に平行な第1方向において前記第1外歯部と異なる位置に設けられ、かつ、前記第1外歯部と一体に回転するように構成される第2外歯部を含み、
前記複数の内歯のそれぞれは、前記第1方向における第1端部および第2端部を含み、
前記外歯車は、前記歳差運動にともなって、前記複数の外歯のそれぞれの前記第1外歯部が前記第1端部側から前記複数の内歯に噛み合い、かつ、前記複数の外歯のそれぞれの前記第2外歯部が前記第2端部側から前記複数の内歯に噛み合うように構成される、減速機。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
減速機であって、
第1中心軸心を有し、複数の外歯を含む外歯車を有し、前記第1中心軸心に平行な第1方向から見て前記複数の外歯が第1真円上に形成される第1部材と、
第2中心軸心を有し、前記複数の外歯よりも歯数の多い複数の内歯を含む内歯車を有し、前記第2中心軸心に平行な第2方向から見て前記複数の内歯が第2真円上に形成される第2部材と、を備え、
前記内歯車は、平歯車であり、
前記複数の外歯のそれぞれは、第1外歯部、および、前記第1中心軸心に平行な前記第1方向において前記第1外歯部と異なる位置に設けられ、前記第1外歯部と一体に回転するように構成される第2外歯部と、を含み、
前記第1外歯部は、前記第1方向に対して傾斜し、
前記第2外歯部は、前記第1中心軸心と直交する平面であって、かつ、前記第1外歯部と前記第2外歯部との間を通過する前記平面に対して、前記第1外歯部と対称に形成され、
前記外歯車は、第1噛合領域、および、前記第1中心軸心まわりにおいて前記第1噛合領域から離れる第2噛合領域を有し、
前記第1中心軸心が前記第2中心軸心に対して傾いた状態において、前記第1噛合領域および前記第2噛合領域は、前記内歯車に噛合うように構成される、減速機。
【請求項3】
前記内歯車は、平歯車である、請求項1に記載の減速機。
【請求項4】
前記外歯車は、第1噛合領域、および、前記第1中心軸心まわりにおいて前記第1噛合領域から離れる第2噛合領域を有し、
前記第1中心軸心が前記第2中心軸心に対して傾いた状態において、前記第1噛合領域および前記第2噛合領域は、前記内歯車に噛合うように構成される、請求項1に記載の減速機。
【請求項5】
前記外歯車は、前記第1方向と直交し、かつ、前記第1外歯部と前記第2外歯部との間を通過する平面に対して、対称に形成される、請求項1に記載の減速機。
【請求項6】
前記外歯車は、前記第1外歯部と前記第2外歯部との境界を含む部分が最大外径となるように構成される、請求項2または4に記載の減速機。
【請求項7】
前記複数の外歯のうちの前記複数の内歯と噛み合わない部分の少なくとも一部は、前記第1方向において前記内歯車が形成される領域外に位置する、請求項1または2に記載の減速機。
【請求項8】
前記第1部材および前記第2部材の一方は、自転不能に構成される、請求項1または2に記載の減速機。
【請求項9】
動力伝達機構であって、
請求項1から5のいずれか一項に記載の減速機と、
前記第1部材および前記第2部材の一方と一体回転するように構成される第1連結部、および、前記第1部材および前記第2部材の一方と相対回転可能に構成される第2連結部を含む動力伝達部と、を備える、動力伝達機構。
【請求項10】
前記第1連結部は、前記第1部材と一体回転可能に構成される、請求項9に記載の動力伝達機構。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、減速機、動力伝達機構、および、人力駆動車用のコンポーネントに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されている減速機は、内歯車と、弾性変形する外歯車とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-029508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の減速機は、外歯車の弾性変形性能と剛性とを両立させるために、外歯車の材料が制限される。
本開示の目的の1つは、外歯車の材料の自由度に貢献できる減速機、動力伝達機構、および、人力駆動車用のコンポーネントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1側面に従う減速機は、減速機であって、第1中心軸心を有し、複数の外歯を含む外歯車を有する第1部材と、第2中心軸心を有し、前記複数の外歯よりも歯数の多い複数の内歯を含む内歯車を有する第2部材と、を備え、前記第1中心軸心は、前記第2中心軸心に対して傾き、前記第1部材および前記第2部材の一方は、前記第1部材および前記第2部材の他方に対して歳差運動するように構成され、前記複数の外歯のそれぞれは、第1外歯部、および、前記第1中心軸心に平行な第1方向において前記第1外歯部と異なる位置に設けられ、かつ、前記第1外歯部と一体に回転するように構成される第2外歯部を含み、前記複数の内歯のそれぞれは、前記第1方向における第1端部および第2端部を含み、前記外歯車は、前記歳差運動にともなって、前記複数の外歯のそれぞれの前記第1外歯部が前記第1端部側から前記複数の内歯に噛み合い、かつ、前記複数の外歯のそれぞれの前記第2外歯部が前記第2端部側から前記複数の内歯に噛み合うように構成される。
第1側面の減速機によれば、第1部材および前記第2部材の一方は、第1部材および第2部材の他方に対して歳差運動するように構成されるため、剛性の高い材料によって外歯車を形成できる。したがって、減速機は、外歯車の材料の自由度に貢献できる。
【0006】
本開示の第2側面に従う減速機は、減速機であって、第1中心軸心を有し、複数の外歯を含む外歯車を有し、前記第1中心軸心に平行な第1方向から見て前記複数の外歯が第1真円上に形成される第1部材と、第2中心軸心を有し、前記複数の外歯よりも歯数の多い複数の内歯を含む内歯車を有し、前記第2中心軸心に平行な第2方向から見て前記複数の内歯が第2真円上に形成される第2部材と、を備え、前記内歯車は、平歯車であり、前記複数の外歯のそれぞれは、第1外歯部、および、前記第1中心軸心に平行な前記第1方向において前記第1外歯部と異なる位置に設けられ、前記第1外歯部と一体に回転するように構成される第2外歯部と、を含み、前記第1外歯部は、前記第1方向に対して傾斜し、前記第2外歯部は、前記第1中心軸心と直交する平面であって、かつ、前記第1外歯部と前記第2外歯部との間を通過する前記平面に対して、前記第1外歯部と対称に形成され、前記外歯車は、第1噛合領域、および、前記第1中心軸心まわりにおいて前記第1噛合領域から離れる第2噛合領域を有し、前記第1中心軸心が前記第2中心軸心に対して傾いた状態において、前記第1噛合領域および第2噛合領域は、前記内歯車に噛合うように構成される。
第2側面の減速機によれば、第1中心軸心が第2中心軸心に対して傾いた状態において第1噛合領域および第2噛合領域は、内歯車に噛合うように構成されるため、剛性の高い材料によって外歯車を形成できる。したがって、減速機は、外歯車の材料の自由度に貢献できる。
【0007】
本開示の第1側面に従う第3側面の減速機において、前記内歯車は、平歯車である。
第3側面の減速機によれば、内歯車を平歯車によって構成できる。
【0008】
本開示の第1側面に従う第4側面の減速機において、前記外歯車は、第1噛合領域、および、前記第1中心軸心まわりにおいて前記第1噛合領域から離れる第2噛合領域を有し、前記第1中心軸心が前記第2中心軸心に対して傾いた状態において、前記第1噛合領域および前記第2噛合領域は、前記内歯車に噛合うように構成される。
第4側面の減速機によれば、第1中心軸心が第2中心軸心に対して傾いた状態において第1噛合領域および第2噛合領域は、内歯車に噛合うように構成されるため、剛性の高い材料によって外歯車を形成できる構成を好適に実現できる。
【0009】
本開示の第1、3、または、第4側面に従う第5側面の減速機において、前記外歯車は、前記第1方向と直交し、かつ、前記第1外歯部と前記第2外歯部との間を通過する平面に対して、対称に形成される。
第5側面の減速機によれば、第1外歯部と第2外歯部とによって、内歯車に好適に噛合うように構成できる。
【0010】
本開示の第2または第4側面に従う第6側面の減速機において、前記外歯車は、前記第1外歯部と前記第2外歯部との境界を含む部分が最大外径となるように構成される。
第6側面の減速機によれば、第1外歯部と第2外歯部との境界を含む部分が最大外径となるように外歯車を構成できる。
(【0011】以降は省略されています)

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