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公開番号2024104567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008857
出願日2023-01-24
発明の名称割断装置、割断方法
出願人株式会社片岡製作所
代理人個人,個人
主分類C03B 33/033 20060101AFI20240729BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】装置の構造や機構を徒に複雑化させることなく、一枚の基板を最小の工数で三つの断片に分割できる割断装置を提供する。
【解決手段】表面に溝状の二本のスクライブ線10が形成され当該スクライブ線10により三つの部位に区画される基板1のうちの、二本のスクライブ線10に挟まれた中間部11を支持する中間支持体421と、一方の前記スクライブ線10を介して前記基板1の中間部11の一方側に隣接する一方側部12を支持する一方側支持体422と、他方の前記スクライブ線10を介して前記基板1の中間部11の他方側に隣接する他方側部13を支持する他方側支持体423と、前記一方側支持体422及び前記他方側支持体423を前記中間支持体421に対し相対的に前記基板1の表面と交差する方向に沿って変位させ、前記基板1を前記一方側部12、前記中間部11及び前記他方側部13に分割する変位機構とを具備する割断装置を構成した。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
表面に溝状の二本のスクライブ線が形成され当該スクライブ線により三つの部位に区画される基板のうちの、二本のスクライブ線に挟まれた中間部を支持する中間支持体と、
一方の前記スクライブ線を介して前記基板の中間部の一方側に隣接する一方側部を支持する一方側支持体と、
他方の前記スクライブ線を介して前記基板の中間部の他方側に隣接する他方側部を支持する他方側支持体と、
前記一方側支持体及び前記他方側支持体を前記中間支持体に対し相対的に前記基板の表面と交差する方向に沿って変位させ、前記基板を前記一方側部、前記中間部及び前記他方側部に分割する変位機構とを具備する割断装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記中間支持体に、前記基板の中間部の裏面における前記スクライブ線のすぐ内側に当接する折割部材が付随する請求項1記載の割断装置。
【請求項3】
前記変位機構は、前記基板を前記一方側部、前記中間部及び前記他方側部に分割後、前記一方側支持体、前記中間支持体及び前記他方側支持体のうち少なくとも二つを基板の表面と平行な方向に沿って変位させ、基板の一方側部、中間部及び他方側部を互いに所定幅離間させる請求項1記載の割断装置。
【請求項4】
前記基板の材料となる板材を複数に分割して基板を得る予割断機構を具備する請求項1記載の割断装置。
【請求項5】
前記板材の表面に溝状の五本のスクライブ線を形成する切削機構を具備し、
前記切削機構により形成した中央の前記スクライブ線に沿って前記板材を分割して二枚の前記基板を得、その後残りの四本のスクライブ線に沿って各基板を前記一方側部、前記中間部及び前記他方側部に分割する請求項4記載の割断装置。
【請求項6】
表面に溝状の二本のスクライブ線が形成され当該スクライブ線により三つの部位に区画される基板のうちの、二本のスクライブ線に挟まれた中間部を中間支持体に支持させるステップと、
一方の前記スクライブ線を介して前記基板の中間部の一方側に隣接する一方側部を一方側支持体に支持させるステップと、
他方の前記スクライブ線を介して前記基板の中間部の他方側に隣接する他方側部を他方側支持体に支持させるステップと、
前記一方側支持体及び前記他方側支持体を前記中間支持体に対し相対的に前記基板の表面と交差する方向に沿って変位させ、前記基板を前記一方側部、前記中間部及び前記他方側部に分割するステップとを具備する割断方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薄板状をなす脆性材料を三つ以上の断片に分割する割断装置及び割断方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ガラス板等の薄板材を所望の寸法、形状に割断するための装置が公知である(例えば、下記特許文献を参照)。一般に、この種の割断装置は、対象の表面に溝状のスクライブ線を切削形成し、その形成部位に曲げ応力を作用させて、対象を折割し二分するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-088082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存の割断装置では、一枚の基板を一時に三つの断片に分割することはできない。一枚の基板を三分しようとすれば、まずその基板から一つの断片を分断し、しかる後残った部分を二つの断片に分断するというように、折割の工程を二度反復する必要があり、時間を消費する。
【0005】
本発明は、割断装置の構造や機構を徒に複雑化させることなく、一枚の基板を最小の工数で三つの断片に分割できるようにすることを所期の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、表面に溝状の二本のスクライブ線が形成され当該スクライブ線により三つの部位に区画される基板のうちの、二本のスクライブ線に挟まれた中間部を支持する中間支持体と、一方の前記スクライブ線を介して前記基板の中間部の一方側に隣接する一方側部を支持する一方側支持体と、他方の前記スクライブ線を介して前記基板の中間部の他方側に隣接する他方側部を支持する他方側支持体と、前記一方側支持体及び前記他方側支持体を前記中間支持体に対し相対的に前記基板の表面と交差する方向に沿って変位させ、前記基板を前記一方側部、前記中間部及び前記他方側部に分割する変位機構とを具備する割断装置を構成した。
【0007】
前記中間支持体には、前記基板の中間部の裏面における前記スクライブ線のすぐ内側に当接する折割部材が付随することが好ましい。
【0008】
加えて、前記変位機構が、前記基板を前記一方側部、前記中間部及び前記他方側部に分割後、前記一方側支持体、前記中間支持体及び前記他方側支持体のうち少なくとも二つを基板の表面と平行な方向に沿って変位させ、基板の一方側部、中間部及び他方側部を互いに所定幅離間させるものであれば、分割した断片の回収、搬送、容器への収納等といった後工程がより容易となる。
【0009】
前記基板の材料となる板材を複数に分割して基板を得る予割断機構を具備し、一枚の板材を六つの断片に分割するものとしてもよい。特に、前記板材の表面に溝状の五本のスクライブ線を形成する切削機構を具備し、前記切削機構により形成した中央の前記スクライブ線に沿って前記板材を分割して二枚の前記基板を得、その後残りの四本のスクライブ線に沿って各基板を前記一方側部、前記中間部及び前記他方側部に分割することが考えられる。
【0010】
本発明に係る割断方法は、表面に溝状の二本のスクライブ線が形成され当該スクライブ線により三つの部位に区画される基板のうちの、二本のスクライブ線に挟まれた中間部を中間支持体に支持させるステップと、一方の前記スクライブ線を介して前記基板の中間部の一方側に隣接する一方側部を一方側支持体に支持させるステップと、他方の前記スクライブ線を介して前記基板の中間部の他方側に隣接する他方側部を他方側支持体に支持させるステップと、前記一方側支持体及び前記他方側支持体を前記中間支持体に対し相対的に前記基板の表面と交差する方向に沿って変位させ、前記基板を前記一方側部、前記中間部及び前記他方側部に分割するステップとを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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